200×年 5月 ゴールデンウィーク
いまになって〇〇県での暮らしを思い出しても、ところどころモヤがかかって部分部分がどうしても思い出せない。
恐らく脳が忘れたがっているんだろう。
なかでもどうしても思い出せないものが、ゴミの始末だ。
一人暮らしとは言え一ヵ月も生活しているとゴミ袋もたまってきた。
そろそろ捨てたい。
特に生ゴミはまた虫やネズミを呼び寄せる。
しかし問題がある。
どこに捨てたらいいんだろう?
××県の実家のマンションはちゃんとマンション用のゴミ収集所があった。
私は毎週ゴミを捨てに行く係だった。
でもこのアパートはそれらしきものが見当たらない。
ベランダに出て外を見る。
周囲は民家ばっかりだ。
築何百年?ってぐらい歴史ありそうな家もまざってる。
アパートから少し離れた電柱にのところに、ゴミ袋が集まっている。
近くには近隣住民らしきおばさん達がいる。
たぶん、あそこだろう。
ゴミ袋が集まっているという事は、今日はゴミの日で、捨ててもいいということだろうか?
おばさんたちもゴミ出しに来たのかな。
わからないけど、とりあえず行ってみるか。
私はゴミ袋を持って外に出た。
それまでぺちゃくちゃと井戸端会議をしていたおばさん達が、私が近づいたとたんギロッとこっちを見た。
ここの人達はいつもこうだ。
見知らぬものを凄い目つきで見る。
仙波さんや支店長なんか、会社に来る顧客ですら、一見の人に対してはこうだ。
私が一歩近づくにつれ、おばさん達の目つきが厳しくなる。
なんなのこいつ、見ない顔だね、よそ者が私達の縄張りに近づくんじゃないよ、一歩でも近づいたら喉笛噛みちぎるよ。
大げさだけど、そう言ってる野生の猛獣みたいに見えた。
いやいや、ひるむな。
私は何も悪い事はしてないぞ。
ただゴミ捨て場にゴミを捨てに来ただけだ。
ゴミ袋を持って近づく。
ゴミ袋を電柱に捨てる。
はい、終わりだ。
「ちょっとあんた」
おばさんが私を睨みつけながら言った。
「ここは捨てるところじゃないよ」
私が、でもゴミ袋が捨ててありますよ、と言うとおばさんは
「これは違うの」
「ここは捨てるところじゃない」
と物凄い目つきで言った。
2~30人ぐらい殺してそうな目つきだった。
これはまともに相手しても無駄だ。
私はそう判断し、ゴミ袋を家に持って帰った。
後ろでおばさんがヒソヒソヒソヒソ何か話し出した。
「やあねえ」とか聞こえる。
やなのはこっちだ!
最初はこうだったのは覚えてる。
でもそれ以降ゴミの始末をどうしていたか、まったく思い出せない。
日が暮れた。
仕事から帰ってきたアパートの隣の人に、ゴミ出しについて聞いてみたら
「ああ、そこの電柱のところで大丈夫よ。ほら、他の人もゴミ捨ててるでしょ。私もいつもあそこに出してるから」
と言われた。
さっきの電柱じゃん…
「でもなんか、おばさんたちがだめだって」
「ああ、あの人達誰にでもそう言うけど気にしなくていいよ。それが趣味みたいな人達だから。私、市にゴミ捨て場の事を聞いてちゃんと確認したし」
おばさんたちがいないのを見計らって私はゴミ袋を捨てた。
私の体験をメールで話すと友達は「ゴミ捨て場ガーディアンおばさんって実在したの~?」「ウケる~」と笑ってくれた。
とりあえず最初のゴミ捨てたが、それ以降はおばさんの監視が厳しいのでなかなかゴミを捨てる機会に恵まれなかった。
次第にゴミ袋が部屋にたまっていった。
そのあとどうしたのか、どうしても思い出せない。
さて、いよいよ世間はゴールデンウイークに突入した。
当初は連休は帰省する予定だった。
しかし中止にした。
なにせ4月にもらった初任給が8万円。
まさか学生時代の週何日かのシフト制のバイト代よりも、一ヵ月みっちり出社して得た正社員の初任給が少ないとは思わなかった。
自然に、気持ちが貧しくなる。
きりつめなきゃという気持ちになる。
ドラッグストアでは見切り品コーナーに直行するようになった。
そして自然と、贅沢は敵だと言う考えになる。
貧すれば鈍するとはこういうことか。
それに高速バスで数時間かけて帰省しても、せいぜい1日ぐらいしか遊べないだろう。
それならもう、三日間寝て過ごした方が節約になる。
最近は音楽を聴く機会も減った。
睡眠だけが趣味になっていった。
そうやってひたすら惰眠を貪っていた連休の最終日。
友達がメールでこんな事を教えてくれた。
「仮名が住んでるのって、〇〇県〇〇市だよね? そこって確かいま、“オーナー”がお店やってるとこだよ」
“オーナー”とは懐かしい名前だ。
その子は高校の時、同じテニス部だった子だ。
“オーナー”は彼女のニックネームだ。
彼女はいつも「将来はオシャレなカフェのオーナーになる」「カフェで資金貯めたら次はこじゃれたペンションのオーナーになる」「夜はちょっとオシャレなバーも」と実業家的な夢を語っていたからだ。
だから私達はいつも彼女を“オーナー”と呼んでいた。
それにしてもすごい!
“オーナー”、夢を叶えたんだ。
本物のオーナーになったんだ。
それは、一ヵ月も曇り空のような日々を過ごした私にとって久しぶりに差し込んだお日様の光のような朗報だった。
高校を卒業して“オーナー”と離れたら連絡を取らなくなってしまった。
あの子、私の事、覚えてるかな?
友達から教わった“オーナー”の店名を携帯で調べると、本当に〇〇市内だった。
マウンテンバイクでなんとか行けそうな距離だ。
もう午後は過ぎていた。
私は起きてパジャマを着替えた。
外は幸い快晴だった。
風を切ってマウンテンバイクを走らせる。
ああ、風が気持ちいい。
私は、〇〇県なんて田んぼばっかりと悪しざまに言ってしまった。
逆に言うと、この県はとても自然が美しいのだ。
私が知らないだけで、きっといいところもいっぱいある筈だ。
きっと、遊べるところがたくさんあるはずだ。
30分ほどマウンテンバイクを走らせてオーナーのお店に走った。
こっちの方に来るともう全然違う町だ。
途中、大きな図書館を見つけた。
あんなオシャレで大きな図書館もあるんだ。
なーんだ、〇〇県、結構いいところじゃない。
まず図書館に行ってみた。
中は結構広くて快適で、本の種類も相当なものだった。
ここでしばらく読書を楽しんだ。
映画に出て来た食事を再現する本が面白かった。
魔女の宅急便のニシンのパイ、ブレードランナーの「二つで充分」な謎の丼、「犬神家の一族」の生卵…
でも生卵は料理じゃないよね、とツッコミが書かれていた。
たったそれだけのツッコミになぜか噴き出してしまった。
自然に笑ったのなんて何日ぶりだろう。
夕方5時まで図書館を満喫したあと、いよいよオーナーのお店に向かった。
もう夜の営業時間になっているころだ。
オーナーのお店は図書館の近くにあった。
いわゆる古民家カフェだった。
和風レトロでお洒落な感じなお店だった。
「みっつん!? みっつんなの!?」
店に入って自己紹介した私を、オーナーは覚えていてくれた。
すっかりカフェの店長の風格みたいなものが身についてる。
「えー懐かしい!久しぶり!みんなどうしてる!?」
「みんなたいてい関東とか行っちゃったよー。何人かは地元で就職したけど」
私が、なんでオーナーはこっちでお店を?と聞くと
「あたし、もともとおばあちゃんがこっちの人なんだよ。おばあちゃんがずっとこっちでお惣菜のお店やってたの。あたしも小学生までこっちに住んでたんだよ」
とオーナーはハキハキと答えた。
そうだったのか。
素敵なお店だね、と私は褒めた。
実際とても素敵なお店だ。
「ありがとー。このお店、もともとおばあちゃんがおじいちゃんとずっとお惣菜屋さんやってたお店でさ。おじいちゃんも一昨年亡くなったし、もう老朽化ひどくて取り壊す事になってたんだけど、それならってことでいっそ改築してカフェにしたの」
その時、奥から笑顔のおばあさんが出て来た。
「おばあちゃん、この人、私の高校の時の友達。就職でこっちに来たんだってー」
おばあちゃんは、そうかいそうかい、と朗らかな笑顔で出迎えてくれた。
おばあさんは、初対面の私をギロッと睨んだりしげしげと見つめたり、また私の洋服を笑う事もなかった。
孫の友達だからかもしれないけど、笑顔から人の好さがにじみ出ている。
なんだ、ちゃんと優しい人もいるんだ。
店内はヒーリングミュージックが流れていてとても心地いい。
雑誌のバッグナンバーや、カフェやコーヒーのエッセイのおしゃれな本もたくさん置いてある。
今の生活で全くお目にかからなくなったものばかりだ。
私は豆腐ハンバーグセットを注文した。
「お待たせ~♪」
ハンドメイド感あふれるぬくもりのある陶器のワンプレートセットが来た。
ワンプレートなんて久しぶりだ。
ドリンクはレモングラスのハーブティ、有機農法でとれた野菜のサラダに豆乳カボチャスープ、豆腐ハンバーグに五穀米、デザートにそば粉のクレープまでついてきた。
どれも素朴でとても美味しい。
野菜の味が身体に染み渡る。
身体が芯から浄化されていくようだ。
私は思わず
「これで700円て安くない!? 1000円ぐらいでもいいよ、これ」と言ってしまった。
「それじゃお客さん来てくれなくなっちゃうよ~。大丈夫だよ、ちゃんと採算取れてるから♪」
確かにこの辺は物価が安い。
賃金も…
いやいや、そのことは今は考えないようにしよう。
オーナーは自信満々な顔で言った。
「お店の器も全部あたしの手作りなの。そのために陶芸クラスもやってるの」
なんてすごい向上心だろう。
6時半ぐらいになると客足も増えて来た。
連休最終日だからだろう。
若いお客さんから家族連れと、客層は広いようだ。
私は、お店すっごい繁盛してるね、と言うと
「おじいちゃんとおばあちゃんがお惣菜屋やってた時からのお客さん達が口コミで広げて下さったんだ、ありがたいよ。ほんと」
とオーナーは微笑んだ。
オーナーのおばあちゃんは
「あの人があの世に行っちゃって、あたしも老人ホームに入ろうかと思ったんだけど、この子がいまふうの店やりたいって言うからね。最初だけと思ってあたしも手伝ってたらなんかどんどん若返ってきちゃって。昔より体調がいいぐらいなんだよ」
と微笑んだ。
オーナーの笑顔はおばあちゃん譲りのようだ。
「あたしも、おばあちゃんの名に恥じないようがんばらなきゃ」
こんな風に素直に真っすぐに物事に取り組んでる人を見たのはいつぶりだろう。
心が、いいエネルギーで満たされていく…
こうして私はやっと社会人1年目のゴールデンウィークを満喫できた。
オーナーのお店はテイクアウトもやっていたので、私は豚の角煮をテイクアウトして帰った。
角煮以上に、もっとすてきなエネルギーをテイクアウトできた。
その晩はメールで友達みんなにオーナーのお店の話をして、また満たされた。
「それ、豚の角煮? もしかして、作ったの?」
翌日5月6日のランチタイムで、仙波さんの同期の先輩(名前も忘れた)が私の弁当箱の中の角煮を素早く見つけた。
目ざといなぁ、と思う。
私は
「あ、これ友達がやってるお店のなんです」と答えた。
「え、三井さん、こっちに友達いたの?」
「私も最近まで知らなかったんですけど高校一緒だった子がこっちでお店やってたんですよ」
カフェと言うとなんかまた何か言われそうな変な予感がしたので、お店とごまかしておいた。
「え、ちょっと食べていい?」
「どうぞ」
「わ、すごい美味しい!」
「でしょ! ここ本当に美味しかったんですよー」
あ、私、いま、お洒落な社会人してる…
私の同期で入った、ショー子さんの部下の制作の子達が
「え、おいしそう。どこのお店っすか?」
と聞いてくれた。
私はゆうべオーナーのお店で撮った画像をその子達に見せながら、図書館の近くだと説明した。
もちろんオーナーには撮影の許可を取ってある。
ぜひ宣伝して!とむしろどんどん撮影してくれと言われた。
「わー、いい感じじゃないすかー、ここ」
「おばあちゃんと二人でやってるんだ。偉いね」
「今度行ってみるね」
みんな褒めてくれた。
そこにショー子さんが買い物から帰ってきた。
ショー子さんは、私と同期の部下の子達が私のガラケーを見て盛り上がっているのを確認すると「ん」と手を差し出した。
部下の子達がおずおずとショー子さんにガラケーを差し出した。
まるで中年の重役…研修の時のマッチョな人や支店長が、部下から仕事の書類でも受け取るような態度だった。
そりゃあ彼女達は立場上ショー子さんの部下ではあるけど、年齢も大して変わってないのにすごい態度だな、と思った。
ショー子さんは私の携帯の画像をしげしげと、まじまじと、怪しいものでも見るような顔で見つめた。
仙波さんと同期の先輩達が、三井さんの友達がやってるお店なんだって~、と説明してくれた。
するとショー子さんは顔をしかめて
「友達がやってるお店? うーん…それじゃしょうがないか…」
と相変わらず意味のわからない事を言った。
「食い物屋をやってる知り合いがいるそうだな」
仕事の終わりごろ、支店長がにこにこしながら話しかけてきた。
「そうなんですよ、凄くおしゃれで素敵なお店で、ごはんも美味しいんです」
私は、支店長がオーナーのお店の事を気にかけてくれたことがすごくうれしかった。
もし支店長が外回りでオーナーのお店に寄れば、口コミでオーナーのお客さんも増えるかもしれない。
そう思って私はオーナーのお店をアピールした。
この時の私は、そんな事をのんきに考えていた。
支店長が話しかけてきた意図など、知る由もなかった。
支店長はにこにこと
「うんうん、それなら夏はみんなと同じで大丈夫だな」
と言った。
夏?
みんなと同じ?
お盆の休暇の話かな?
でもそれがオーナーのお店と何の関係が?
「お前はこっちで親戚も知り合いもいないから、夏のノルマを5件にしてやろうと思ってたんだ」
………は?
ノルマ?
「我が社の製品は夏季と年末がかき入れ時だ。だから社員一人につき10件のノルマがある」
え?
製品の売り込み?
総務の私が?
「総務だろうと関係ない。みんなやるんだ」
「ばあさんの代からやっとる食い物屋の知り合いがいるならみんなと同じ10件で大丈夫だな。じゃあ夏はがんばれよ。10件に達しなかったらペナルティがあるからな」
支店長はにこにこと言った。
私の晴れた心は1秒で台風を通り越して異常気象になった。
昨日1日で満タンに充電できたエネルギーは、この数分の会話で空っぽになった。
確かにオーナーの人脈を借りれば10人ぐらい可能だとは思う。
というか、まさにそうしろと暗に言ってるんだろう。
嫌だ。
絶対に嫌だ。
オーナーの人脈だって、オーナーのおばあちゃんとおじいちゃん、それにオーナー自身が築き上げてきた人脈だ。
それを横取りして利用するような真似はしたくないし
事によってはオーナーの信用にも関わるだろう。
大体5件だって無理だ。
5件も誰に売り込めって言うの?
アパートのお隣さんだってたまにしか話さない。
アパートの近隣で飛び込み営業しろって事?
ゴミ捨て場おばさんたちにそんなことしたら今度こそ殺されそうな気がする。
地元の友達?
親戚?
冗談じゃない…
今思えば、親戚や友人に会社のものを売りたくないと思っていた時点で、私は、この会社を一切信用していなかったんだろう。
ああ…どうしよう…
夏はまだ先だけど気が重い…
昨日の1日で晴れた心が一斉に大嵐になった。
異常気象の末に地球が滅んだ。
その日、業務帰りにドラッグストアに寄った。
明日の朝用のパンが切れたから買っとかないといけない。
もちろん見切り品で。
昨日贅沢したからまた切り詰めなきゃ…
ドラッグストアのサプリコーナーが一新されていた。
そういえばパソコン仕事のせいで目も痛い。
肌荒れもひどい。
仕事中、私の顔を覗き込んできた仙波さんが「すごい乾燥肌ね」と驚くほどガサガサに荒れている。
短大にいた頃はこんなに荒れてなかったのになぁ…。
日焼け止めと化粧水も100均のを使ってるせいかもしれない。
ああ、コスメならソニプラとかロフトで選びたいなぁ…
肩も凝ってる。
最近は腰も背中も、なんとなく胃も痛い。
まるで老人になったみたいだ。
私はとりあえずセールで割引になっていた、ブルーベリーのサプリとマルチビタミンの瓶を買った。
これで少しは健康になるといいんだけど。
翌日。
会議室でのランチタイムの時、また事件が起きた。
「な、な、な、何それーーー!!!」
私はまたむせた。
食事を終えて、昨晩ドラッグストアで買ったマルチビタミンを飲んでいた時、私の後ろに来たショー子さんが大声で叫んだ。
頼むから誰かショー子さんの声にボリューム調節機能かマナーモード機能をつけてほしい。
「何してんの! 貸しなさい!!」
そう言ってショー子さんはいきなり私のマルチビタミンの瓶を取り上げた。
冗談じゃない、これ800円もしたのに!
計算したら今の正社員の時給より高いのに。
「ちょ、返してくださいって!」
ショー子さんはサプリの瓶を、何か恐ろしいものでも見るような怯えた顔で見つめている。
「何よ、これ…」
何って…
私は
「サプリですよ、栄養剤。ショー子さんが勧めてくれたドラッグストアで売ってたんですよ」
と言ったがショー子さんは凄い目で睨んでくる。
そこで仙波さんの同僚の先輩が「ほんとだ。あの店のテープが貼ってる。そういえば昨日、あそこでサプリのセールやってたね」と助け船を出してくれた。
そこでショー子さんは「え、そうなんですか」と普通の顔に戻った。
本当にショー子さんは私の言う事は一切信じようとしない。
瓶に貼ってあるドラッグストアのお買い上げテープを見たショー子さんは「ふーん?」といつもの口癖を言った。
私は無駄なレジ袋をもらうのは嫌いなのでテープにしてもらったのだ。
家に無駄なものがあってもかさばるだけだし。
ショー子さんは「あまり変な事しちゃだめよ」と言って私に瓶を返した。
変な事ってなんだよ…
ショー子さんは私と同じぐらいの年齢なのに、なんか、50~60代ぐらいのおばちゃんに言われたような気がした。
大体、私、とがめられるような事など何もしてないのに。
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