承認欲求
小説家
私はTwitterを見るのがとても好きだ。
多くの人が多くの作品を手軽に投稿できるこのサービスが好きだ。
ただどの作品も時間が経てば廃れてしまう。一度は多くの人に評価されても。
そこで彼らは廃れさせないためにある一つの技を使う。
そう「再掲」である。
これは閲覧者としてもとてもありがたい物だ。
その作品を探すのが少し楽になる。
ただこの技を扱う場合、注意しなければならないことがある。
それは「この作品が再掲であるということを表記しなければならない」ということである。
私は最近、いつも通りTwitterを見るとすごく心に響く詩を書いている人を見つけた。
私は感動した。
ここまで人の心を動かせる綺麗な言葉を出すことのできる人がいたのだと。
そこで彼の過去の発言を見返した。
10個20個見返した。
引き込まれていった。
このような言葉を書くことのできるような人になりたいとまで思った。
しかし30個もさかのぼらないうちに見覚えのある言葉が出てくるようになった。
そこで私は失望した。
その人は、さもたった今考えたような顔をしながら。似たような言葉を届けていたのだ。そう感じた瞬間。私には彼の言葉すべてが汚れて見えた。
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