とにかくルシエラが眩しい!

 全体通してギャグを交えて進行しながらも世界観や敵対する相手がしっかり描かれており、読み始めたら止まらなくなりました。
 確かに『残念』と形容されるくらいには性格のぶっ飛んだキャラも多く、強烈な個性のぶつかり合う交流の様子が読んでいて楽しいのですが、主要キャラたちの抱える闇や考えとその行動が一貫しているので読み進めると人物像が明確に定まっていき気づいたら好きになってしまいます。特に主人公のルシエラは物語の開始時点で、かつて魔法少女アルカステラに成敗されたことをきっかけに精神性が大きく成長しており、彼女の思う正義の圧倒的な輝きと正義のため奔走するルシエラの愛おしいくらいの純真さには心を動かされます。
 恋愛要素についてはそこまで強くないと思いますが、キスがアルカステラの変身のトリガーだしルシエラもミアに対して厄介オタクみたいな感情を抱いてるので百合百合しさはあります。キスで変身するの、わりとシンプルながら好きです。