第27話 なってこった!!
「んっふっふ〜♡」
あ”〜、舞さんご機嫌だなぁ・・・
それにしても美人な従姉妹のお姉さんに食われるって何展開?
エロ本?エロゲ?エロ動画?
いや、エロしかねーじゃねーか!
爽やかな朝にそぐわないにも程がある言葉だぜ。
仕方がね〜んだけども。
理恵子さん、すみません。
結局初日で食われました。
俺の家に来るのを禁止していたあなたは正しかったです。
まさかこんなに早くこうなっちまうとは・・・
どうしょう・・・今度まともに顔見れるだろうか・・・
ちなみに当の本人、舞さんは本当にご機嫌である。
多分、事が理恵子さんに伝わっても、この調子なんだろうなぁ・・・
メンタルつよつよだもん。
「零ちゃ〜ん?そんなに気にする必要無いって!お母さんも笑って許してくれるよきっと〜。」
・・・そうかなぁ?
俺にはそうは思えん。
見える!見えるぞ!!
ため息をつきながら頭を抱える理恵子さんの姿が俺には見える!!
・・・つ〜かね?
「舞さん、ちゃんとした服着ましょうよ・・・」
「え?着てるでしょ?」
ちなみに今の舞さんの格好は、大きめの白い半袖Tシャツとパンツだけ。
舞さんの大きな胸がTシャツを押し上げているせいで裾が申し訳位しかパンツを隠していない。
それは着てるって言わねぇと思うんだけど。
青少年の前でしていい格好じゃねぇよ?
完全にソレ系の想像しちゃうよ?
青春よりもむしろドロドロしたアレだよ?
「そんな事より零ちゃん、雪羅ちゃんと夜夢ちゃんから聞いたんだけど、同好会作ったんだってねぇ?オカルト研究会、だっけ?」
そんな俺を尻目に何食わぬ顔で舞さんが聞いてきた。
とりあえずそれに乗ってこの気分を吹き飛ばそう。
うん、そうしよう。
「ああ、聞いたんですね。そうなんすよ。最近、なんだかヤロー共が鬱陶しくていかんのです。逃げ場が無いなら作っちまえって暁月と四之宮が声かけてくれたんす。」
「へぇ〜?」
「まぁ、一応先輩・・・結城先輩も裏技的に生徒会に役職をくれて逃げ場を作ってはくれたから受けたんすけどね?もぐもぐ・・・ごくんっ、昼くらいしか逃げ込めねぇから乗ったんすよ。いや〜、なかなかナイスな案だったっすわ。」
いや〜、マジで良かったわ〜。
普通の学生生活も送れそうだしな!
ん、今日も朝飯美味い!
流石は雪羅だぜ!!
「ふ〜ん。それって顧問はどうなったの〜?適任者はいた〜?」
「ん?ああ、知ってるからどうかわかんねぇけど、隠岐って女の物理の先生。」
「・・・そっかぁ。その先生の事はあんまり知らないんだけど、隠岐先生とは零ちゃん仲良いの〜?」
「仲?う〜ん・・・どっちかってーと悪い、と思うんだが・・・どう思うお前ら?」
なにせ殺す殺すって言ってっからな〜。
「・・・なんというか・・・。」
「う〜ん・・・一見悪いと思うけど・・・なんだろ?なんか引っかかるかなぁ?」
雪羅と夜夢が難しい顔をしてる。
なんでだ?
あんな殺すって言ってんのに?
あれが愛情表現だとしたら歪みすぎてない?
まぁ、たしかに予想以上に色々世話してくれてるような気もしてるが・・・
「・・・なるほど〜。そ〜いう感じなんだね〜。」
舞さんが何やらうなずいている。
何を納得したんだ?
つ〜か今ので納得できんの?
凄くない?
「にしても零ちゃん大変だね〜?」
「え?何が?」
舞さんの言葉に思わずきょとんとしてしまう。
一体何が大変なんだ?
同好会の活動か?
だがそれは俺や暁月、それに四之宮だって異世界の知識があるし、隠岐先生も忍者的観点で話ができるし、超能力は先輩がいる。
活動はそこまで苦労は無いはずだが・・・
「だって、零ちゃん、同好会の活動にプラスして結城ちゃんの生徒会の手伝いもあるんでしょ?」
・・・あ。
あ
ああ
あああ
ああああ
「あああああああぁぁぁぁぁ!?」
しまったマジか!?
そうだ!
そうだぞ!?
俺何やってんだ!?
ただ仕事増やしただけじゃん!?
「・・・阿呆。」
「え〜・・・気がついてなかったのレージ・・・」
やめて!?
雪羅も夜夢も呆れた視線で俺を見ないで!?
舞さんは変わらずニコニコしてるけれども!!
なってこった!!
自他と共に面倒臭がりで通っているこの俺がかけもち!?
やっちまった〜〜〜〜〜っ!!
「よしよし♡」
愕然としている俺の頭を撫でてくれる舞さん。
うう・・・舞さん慰めてぇ・・おお・・・この母性・・・ばぶぅ・・・
side舞
・・・やっぱり予想通りだったね〜。
でも、そっか〜。
隠岐ちゃんも零ちゃんを・・・
となると、この後はやっぱり予測通りになるかな〜。
なら、一度隠岐ちゃんとは事前に会っておく必要がありそうだね〜。
にしても、零ちゃんったら、女の子をどんどん堕として悪い子だな〜。
お母さんが説得できなかったら危なかったねこりゃ。
ギリギリセーフだったね。
それにしても急に事態が動き始めたな〜。
きっかけは暁月ちゃんか・・・ふむ。
果たしてそれだけかな?
ちょっと警戒しておく必要があるかも。
それか、それすら乗りこなすか、だね。
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