第2章 あれ?おかしくない?
第12話 色々バレた後って気まずくない?
あ”あ”〜・・・くそっ!
外が眩しい・・・学校サボりてぇ・・・
残念ながら夜も明けてしまったので、シャワーやうがいを済ませてから、雪羅が作ってくれた朝飯をもしゃもしゃと咀嚼する。
うめぇな・・・
つーかさ?
なんであの二人はあんなムキになってんのかねぇ?
当てつけみてぇにしやがって・・・腰は鍛えてあるからいいとして
いくら俺が凄腕祓魔師でも、異世界を救ったパーティの一人であっても、アレは鍛えられねぇんだってのをわかって欲しい。
でも迫られると反応しちゃうのは若さのせいなのでしょうか?
それとも、男という性のせい?
教えて
朝飯を食べ終わり、歯磨きなんかを終え制服に着替える。
は〜、ほんと学校かったるい。
サボってやろうかとも考えたんだが、雪羅は絶対に許してくれんのだよなぁ。
妖怪の癖に、そういうとこ厳しいんだよアイツ。
『主様は一回(サボる事を)覚えたら、猿のように何度も(サボろうと)するでしょう?だから駄目です。』
これ、俺がアイツに前に言われた事な?
酷くねぇか?
猿のようにってなんだ!!
絶対それその言葉の前になんか括弧書きがあるよな?
どちらかというといつも誘われるっていうか襲われるの俺なんですけど!?
納得いかねぇ!!
「ほら、主様?さっさと行きますよ?」
あ?さっさと逝きますよ?
今日も怖えなコイツ。
キレッキレじゃねぇかやだ〜。
「そうそう、イクよご主人様〜?」
あ、そっち?
もう夜に散々イッたんですけど?
こっちはエロいわ。
つ〜か、まだシたりないのかよ?
勘弁してくれ。
ぼ〜っとしながらそんな風に考えていると、いきなりグイッとそれぞれから手を掴まれて引っ張られる。
そしてそのまま玄関へ・・・って、おい!?
「・・・なんで引っ張るん?さっさと先に学校行けよ。」
「今日から一緒に登校しますから。」
「今日からいつも一緒だねぇご主人様♡」
「いやいやいやいや。」
ちょっと待て!
何考えてんだ!?
あれほど嫌だから別登校にしてくれって頼んだじゃねぇか!
なんで突然そうなってるんだ!!
「嫌だぞ!絶対嫌だ!」
そんな事してみろ!
今までその辺の普通をマスターしていた俺が、一気に悪目立ちするじゃねぇか!!
「自分の胸に手を当てて良く考えて下さい。」
「夜夢ちゃんの胸でも良いよ〜?」
あ?
自分の胸に?
何言ってんの?
特に何もないんですけど?
夜夢も・・・って、お前の胸に手を当てたら学校行けなくなるだろ?
お前そのままベッドに引きずりこむだろうが!
てズルズル引っ張るなっての!
「いや、マジでわかんねぇって!俺言ったよな!?面倒事はごめんだって!だから・・・」
「「零士(レージ)。」」
「あ、はい。」
雪羅と夜夢から本気の殺気が漏れている。
名前呼びだからマジだ。
マジ怖ぇぇ・・・
え〜?
二人とも何怒ってんの・・・?
可愛い顔が台無しですよ〜?
「今日から、いつも一緒や。ぐだぐだ言わんと覚悟決めぇや。」
「逃さないから。逃げても追いかけるから。地獄の底まで一緒だから♡」
「・・・」
あかん、無理だ。
マジだこれ。
嘘だろ・・・
どうすんだコレ・・・?
ヒソヒソ
ヒソヒソ
「・・・おい、あれって誰だ?なんで氷姫と一緒に?」
「小悪魔もだろ?どうなってんだ・・・?」
「あれ、誰?何年生?」
「知らない。なんであの二人が?あんな人と一緒にいるの見た事ないよね?」
ヒソヒソ
ヒソヒソ
ヒソヒソヒソ・・・
あ”あ”〜っ!!
鬱陶しい!!
何ヒソヒソしてやがんだ!!
ヒ素ってんじゃねぇぞ!!
元素でもあるめぇし!
クソッ!
それもコレも、
「・・・」
「ニコニコ」
澄ました顔の雪羅とにこにこ笑顔の夜夢をジト目で見る。
俺の腕を締め付けてる(組んでいるとも言う・・・かこれ?めっちゃ逃げられないように力いれてやがるんだが?)この二人のせいだ!!
そのせいでこいつらの胸の形ががっつり変わってる。
なんでこんな事に・・・
ああ、もう学校着いちまう・・・めんどい・・・帰りたい・・・
「っ!零士おは・・・っ!!(ギリギリッ)」
「零士さんおはよ・・・!?(ピキピキ#)」
う”!?
暁月と四之宮!?
なんで校門前で立って・・・まさか待ってたのか!?
つ〜か、暁月すげぇ形相で歯ぎしりしてるし、四之宮は一見笑顔だが目だけ笑ってねぇし・・・
なに?
おこなの?
ていうか、殺気はやめて下さい。
周囲の人達が無言で動けなくなってるから。
雪羅と夜夢も殺気のお返しいらないから。
ほらほら周りがざわつき始めちゃったから。
も〜!なんなんだよコレ!!
昨日からおかしいぞコイツラ!!
「・・・あらあら、校門前が騒がしいと思ったらガン首並べて・・・おはよう斬来くん達。それにしても、良い御身分だこと。」
って、先輩まで!?
眉がピクついてやがる!
なんでこんなに怒ってるんだこの人も!?
つ〜か、俺昨日色々バレて気まずいんだが、こいつらはそういうのねぇの!?
どんな心臓してやがるんだ!!
ど〜なるんだほんとにさぁ!?
誰か助けて!!ヘルプミー!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます