自由な表現


「宝石、でしょ?」


僕が言う前にニロさんは言った


「でも何で宝石に?」


「ルズさぁ別に何も全て一緒に描かなきゃいけないわけじゃ無いんだよ?

好きなもの、そして色にしたりして良いんだよ


ただこの景色を見て宝石にしたらもっと綺麗になりそうだなぁって思って描いただけ


だって絵の世界は自由なんだから、」


「、、、自由、」


その時ニロは何か閃いたかのように手を叩いた


「そうだ!ルズもこの場所を描いてみてよ!」


「え?ぼ、ぼくが?!い、いやむりむり!

描けるわけないよ!」


「何も僕と一緒の物を描け、とはいってないよ

だって絵にはその人の個性がでるからね!


ルズの好きなもので描いても良いし!

この景色を見たまま描いても良いし!

自分がこれだって言うものをかくんだ!



「そうなればルズの為にキャンバスボード用意しなくちゃね!」


「そこまでしてもらう訳には、」


「大丈夫僕の家、此処から近いからね!

何ならきてみる?あっ無理には言わないよ?」


「、、、」


普通に会ったばっかの人の家は、

でも何か普通に気になるって言うか、

どんな環境で描いてるんだろ、、



「ルズ?別に無理にとは、」


「ニロさんが良いなら、良いです、」


「!!それなら僕の家こっちだから行こ!」



そしてニロさんの家に行くことになった、



その後少し歩くと


「あそこが僕の家だよ!」


指をさされた方を見ると


「わぁ、、、」


家を見ると沢山のツタが這っており

あまり手入れされていないように見えた、


「、、あ、えっと少し汚いかもだけど、

中は思ったよりも綺麗だから!ささ!入って入って!」


促されるままに家に入ると


「お邪魔します、」


入ると所所に絵の具が飛び散っていた



「、、、あ、えーとリビングはまだ綺麗だよ?

廊下ってほら運ぶ時溢れたりするからさ?」



「じゃあリビングでまっててね?今画材持って来るから!」


「え?あ、」


何か言う前にニロさんは走っていった、


「落ち着きないなぁ、あの人、」


ルズはイスに座り待つことにした


「それにしても、いろんなものがあるなぁ、

あれ何で石が?それにこの部屋暗くない?」


ルズは気になり辺りを見ると


「あっ、カーテン全部閉まってる、」


「そう思えばさっき廊下見た時も全部カーテン閉めてたな、少し暗いし開けさせて貰おう」


カーテンを開けると部屋が少し明るくなりそしてある事に気づく


「あれ?思ったより埃少ない、あの人掃除するの?まぁ良いか、」


さっき座ってた席に戻り机の上に乗ってるものに気づく


「ん?これ、スープ?しかも食べかけ、、」


スープを見ているとニロさんが戻ってきた

両手にいっぱい画材を抱えて



「え、カーテン開けたの?くらかった?」


「え?はい、ダメでした?」


「あーそうだ電気つけるの忘れてたよ!」


ニロさんは、ハハっと笑いで荷物を置き

電気をつけた


「そうだ、ルズカーテン閉めてもらっても良いかな?」


「あ、はい分かりました」


「ねえ、ルズってお腹空いてる?」


「え?何でですか?」


「ん?だってスープ見てたからそうなのかなぁって」


「あー今日朝ごはんまだ食べて無かった」


「そうなの?もう昼近いのにそれじゃ何か食べる?」


「あっ、いえ、僕パン持ってきてるので!

それを食べます」


ルズが取り出しパンを取り出した

その時ぐぅ〜と音が鳴った


「あの、食べますか?」


「えっ、あ、ありがとう、なんか恥ずかしいね!そうだ貰うだけじゃ悪いからスープもってくる!」


そして二人でご飯を食べることになった
























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る