「質問集 vol.1 -作品について-」に答えてみました

「質問集 vol.1 -作品について-」という、質問企画がやっていたので、せっかくですから答えてみました。


――

【Q1】紹介したい作品を1作、タイトルを上げてください。(URLも可)


『心理遺伝』

https://kakuyomu.jp/works/16817330661231817977


【Q2】カクヨムのジャンルに縛られず独自に言うとどんなジャンルですか?


ブレイク・スナイダー氏が提唱した「ジャンルの分類」が洗練されていますから、そこから引用させていただきます。


・難題に直面した平凡な奴

・なぜやったのか?


です。

文字通りの意味で捉えていただいて、問題ありません。


【Q3】おおまかな内容を教えて下さい。


森沢大学の学生島田しまだ文彦ふみひこは「留年の常習犯として有名な、同大学の安田道夫を茶化す」会に参加する。ところが、その会に参加している学生二人の様子がおかしい。

「殺意はない。ただ、人を殺しただけ」だと思っている、過去に両親を殺害した安田道夫を取り巻く、複雑な家庭環境がやがて明らかになる。


【Q4】主人公について教えて下さい。


島田しまだ文彦ふみひこ

森沢大学の一回生。

平凡だが、安田道夫と同じく、複雑な家庭環境で育った。


【Q5】主人公の他に注目して欲しいキャラクターがいましたら紹介してください。


坪田憧英(森沢大学教授)と正木京一郎(紀ノ内署警部)です。


簡単に言えば、「ホームズとワトソン」関係ですが、二人の会話にリアリティがあり、小説のなかで生きています。僕的には、主人公よりもこの二人を注目して欲しいです。


【Q6】作品中で好きなセリフまたはクダリ(一節)を紹介してください。


冒頭の文章です。


 狂気か、はたまた悪夢であろうか、安田道夫やすだみちおは、二人の人間――男と女――を亡骸に変えたことがある。


【Q7】執筆期間はどれくらいでしたか?


「実際の執筆」に構成期間も含めて考えると、二週間ほどです。


【Q8】この部分にはチカラを入れたという個所はありますか?


ないです。


(良い意味の)脱力状態で書いていました。


【Q9】苦労した点はありますか?


作品全体を、(たしか)二度書き直したことです。

なにせ、しっかりとしたプロットを作らなかったもので……。


初めて書いた「ミステリーもの」ということもあり、かなり粗雑なものになってしまいました。


【Q10】どんな方に読んでほしいですか?


江戸川乱歩が好きな人や、推理要素よりも物語性を求める方です。


乱歩の文体に似ていると言われ、初めて気が付きました。改めて読むと、構成も「乱歩風」だと感じました。


それから、筆者としては「縦組み」で読んで欲しいです(執拗にこだわっているわけでは、ありませんが)。


最後に、企画主催者 宇田川 キャリーさんには、作品に対する質問企画を立ち上げてくださったことを感謝しております。こうやって質問されたほうが、僕としては(二重の意味で)作品の紹介がしやすいので。

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