至らない自分が至れるといいなあと願う小説の方法

 最近、というかもう結構前からか、いわゆる文章指南とは違う形の、自分流の書き方みたいのが流行ってるように思います。

 ちょっと前にエッセイが流行った時にも、カクヨムらしいというかなんというか、書き方ではなかったとしても、小説に類したものが多かった。

 最近、公式レビュワーの方が選んだ作品の中にあった、おやき限定長野旅のエッセイとか、やたら道に迷う作者の迷いエッセイは面白かったなあ。あ、過去形にしちゃいましたけど、前者はまだ途中だし、後者は公式レビュワー選とは関係ないです。日本語ムツカシイネ!

 多かった、と書きながら関係ないことを述べてて頭にハテナマークが浮かんでいる人もいるでしょうが、大丈夫。書いてるほうも❓です。


 さて、この調子で関係ないことをつらつらと書いてタイトル小見出し詐欺というのもいいのですが、というよりそのほうがタイトル題名通りではあるのですが、軌道修正します。


 至れるといいなあ、と思いながら全然至らない至りたい方法というか技法がありまして、まずは時間を自在に操ること、ですね。実作者であれば多かれ少なかれ自然と使っている手法ではありますが、派手に端折りながらそこに意味がある、効果があるとか。ごく短い時間を異様に細かく引き伸ばすとか。そういうのが効果的に使えると、読む楽しみも増えるだろうになあ、と思っております。

 もっともドラマや映画、舞台などと違って小説は読み手が各々のペースで読むものだし、時には読み飛ばしたり、何度か反芻したりという作者が意図しない時間の経過の仕方というものが存在するわけです。それを意図的にコントールする、のが理想なわけではなく、読み手の本来のペースを乱すような、ことによっては単なるコケ脅しでもいいから、どこかギクシャクさせてしまうような、読者の読むリズムがシンコペーションしてしまうような、そんな箇所が数箇所でも仕掛けられたらいいのにな、という話でした。



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