三 藍方星
未來王がおわす大宇宙の
内天院をぐるりと囲む
ここ
しかしながら
外天院の小惑星のひとつに透明な光を放つ深い
この星には、未來王の四大弟子である『極等万能祭司四人衆』がそれぞれの居城を構えて暮らしている。
地球には
だからなのか。
氷点下で底冷えするような寒々しい空気が漂っている。しかしその一方に。
藍方星には四つの豪壮なる城が建ち並ぶ。
大金持ちに成り上がりたい願望を抱く者にとって。宝石でできた
しかし実のところ。あまりに希少な岩石からできた建造物はどこか冷たくて死相を
ここに住まう極等万能祭司四人衆は未來王から
地球上の生命体の願いを叶え、濁りを取り除き、人間界に
つまり
完全無欠なる極等級を有した祭司(
彼らはシャーマンとしての知識と技能を極限値まで磨き上げており、あらゆる
次なる極等級祭司が現出するのは二百数十年後だといわれている。それほどまでに稀少価値の彼らの存在は『比類なきカリスマ』と表現しても過言ではないだろう。
シャーマンと一口に言っても、極等万能祭司たちの可視域は世間でいうところの
むしろ想像力豊かな
彼らの呪術には大袈裟な身振り手振りなど不要である。彼らはヘビーな任務でさえも指先ひとつにさらりと貫徹する。星のひとつやふたつなど瞬く間に
十二鬼神や神霊獣たちは彼らの傍らに控え、
極等万能祭司たちの底知れぬ魅力とは一体何であろうか。
非の打ちどころのない眉目秀麗なる彼らの長所であり欠点なのは、極端な二面性であると言える。そのラディカル(過激)なる二面性に、
彼らは『未來王』にのみ
親愛なる王に永遠の忠誠を誓い無条件に
そして、『その他』に対しては
極等万能祭司四人衆が
……世で起こる
ときに天変地異でさえも人間が
『
空恐ろしいほどに無知であり、身の程をわきまえない
人間は
犯した
都合よく神仏に頼り、
どうすれば、そのような人間たちに好感を抱くことができるのであろうか……。
潜在意識の
しかし、
ゆえに不本意ではあるものの骨の
一方に。
華麗奔放なる極等万能祭司四人衆に神々たちは
指先ひとつに呪術を操る
感情を宿さない冷淡な瞳に恐れ
そして未來王への
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