断捨離

しっかりと吐き気がして朝目覚めた。開眼一番僕はトイレに籠っていた。するとメッセージ音がした。

「大丈夫か、昨日鬼のように浴びていたぞ。」

ご明察である。今日も朝からトイレとお友達になっていた。一時間ほどして落ち着いてきたので朝ごはんを軽めに食べた後片付けをしようとしていた。昨日逃げてしまった事である。僕はいらないものを捨てていた。枯れてしまった花やいらなくなった雑貨などを。断捨離のようにどんどん捨てていったが一つだけ捨てるのを拒んでしまっていた。それは傍から見ると何の変哲もない花のキーホルダーだった。それを買ったのは遠い昔だったが今でも奇麗に覚えている。確か3年前だっただろうか。そのキーホルダーはネモフィラ園で買ったやつだった。ふとカメラの写真を見てしまった。ここは僕が行きたかったところである。少しだけ疲れ方でしまったので写真を見ることにした。写真はあまり撮ることはなかったがほたるがいることで変わっていた。元々僕は風景写真をよく撮っていたが人が入るようになっていた。その写真はキーホルダーと同じでどうするかは後回しにして断捨離の続きを再開した。

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