第14話柚希突貫します!
朝からホント大変な目にあった…。思春期男子の性欲を少しは考えて欲しい。そのうちコロッっと堕ちちゃいそうな自分が見える様な気がするよ…。昼になる頃には事件を知った愛歌さんが心配して来てくれた。愛歌さんが来てそう時間が経たないうちに優奈ちゃんまで…。心配掛けないのが一番良いけど心配してくれる人が居るってホントに嬉しいよね。暫く皆で談笑した後、2人共夕方前には家に帰って行った。
僕はその後、お風呂に入る事に。この家のお風呂はかなり広い。まあ、大浴場とまではいかないけど5~6人は余裕で体洗ったり浴槽の中に浸かる事が出来る。服を脱いで浴場へ。まずは頭から洗う…頭にシャワーのお湯を浴び…『ガラッ』!?…浴室のドアが開く音。僕は近くに置いておいた乾いたタオルで顔や髪から滴り落ちる水を拭き取りながら、ドアの方へと声を掛けながら視線をドアの方へ向けると、
「今、僕が入ってる…よ…?」
「…知ってるよ…豊和君…」
生まれたままの姿でこちらへと歩いて来る柚希の姿が視界に入る。遠くからでも分かる決め細やかな白い肌…。中学生らしい幼さを残しながらも色っぽさを感じる…。僕は慌てて顔を拭いていたタオルで股間を隠す。
「頭や体洗ってあげる…ね?」
「うぇっ!?」
(変な声出ちった!?)
「そ、それよりも…何で急に…。それに、無理しない方が…」
柚希は顔半分隠す様な感じでタオルを鼻辺りに押し付けているんだけど…赤く染まってきてるのは鼻血が出てるよね?それに体を隠して欲しい…。全て丸見え。よくアイテムをとったらその姿が大きくなったりするキャラクターがいるだろうけど僕のある部分もそんな感じ…。しかもこういう時に限って映像ディスクの映像を思い出してしまうし…。
「む、無理じゃないから!こ、これ位平気だしっ!?」
「せ、せめて隠してくれるとありがたいんだけど…」
「お風呂に入るのに隠す女性なんて居ないよね?体育の授業の時も豊和君は照れていたけどあれって普通だよ?」
「そ、そうなの?」
男性が少ないから隠すという行為は無いって事か?
「それに…私の…その、あ、あの…し、してる映像…見てるよね/////?」
「………」
「にゃ…にゃんで何も言わないの?」
「も、黙秘します…」
「見たんだ……ぁっ…ど、どうだった?」
「えっ、今聞くのソレッ!?」
「しょ、しょうがないじゃん…聞きたくなったん…だもん…」
「…と、とにかくマズいからね柚希?…僕とお風呂なんて…。お、襲ったらどうするのさ?」
「…良いよ?」
「えっ!?」
「…豊和君なら…私…」
「いやいや…それは…」
「すぅぅ~……よしっ!…私は豊和君が好き!大好き!大好きなのっ/////!」
「/////」
「や、やっと…言えた/////」
「…柚希」
「だから…何かあったら私に言って欲しい…。誰よりも先に私に…」
僕は柚希を引寄せ…そして…柚希の持っていたタオルを取ると柚希の鼻へと添える。
「…血が出過ぎだから…」
「うぇっ!?ううっ…締まらないよぉぉ…」
梓希からも告白を受けて柚希からも告白されてしまった。柚希の頭を優しく擦りながらそんな事を考える。お互いに裸で…。襲っちゃえよ!とかヘタレとか言うなし!?ホントにそんな声が聞こえてきそうだ…。すると、ふと顔に陰りが…。いつの間にか柚希の顔がすぐ目の前に…そして…柔らかい感触が唇に…。
「………んっ………ぷはっ……キス…しちゃった/////エヘヘ…」
そこで僕は意識を失った…。
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