第17話、拡大迷宮異変

と、思われたが、


「変な魔力がこの辺に飛んでんな。気味悪ぃ」

「吹弥の言うとーり。変な魔力飛んでて気味悪い。その原因はたぶん、」

「拡大迷宮異変だな」


拡大迷宮異変とは、

さっき説明したように、ダンジョン全体の魔物が進化する迷宮異変もある。

そのことを拡大迷宮異変という。


「やっぱり?じゃ、1~3層を吹弥。4~6層を私がやるね!」

「小夜の方が強いやつ出てくるじゃねーか」

「いーじゃん。吹弥はボス倒したんだから。私に譲って!」

「はいはい。わかりましたー」


ビュッ。

会話が終わった瞬間に、吹弥は上に。小夜は下に。

一瞬で移動してしまった。


「ついたついた。結局のところ、1層目のモンスターは進化しても弱いんだよなぁ」

『ガァ!』


キック、パンチ、キック、キック、またパンチ。

そんな様に歩いては殴って、階段を飛び降りて。

そんなこんなで吹弥は2層に来ていた。


「弱い」

『バッ!』


そんなこんなでもう2層も終わりかけたときに、


「フキヤおっそ!」

「ごめんって」

「私は絶対許す!」

「許すんかい!」

「じゃ帰ろっか!」

「ああ。」


3層はもう小夜が終わらせてくれていたみたいだ。

そして二人はダンジョンを後にした。

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