第18話、自分の凄さを知る
<スバル視点>
「こんちゃーっす!スバルでーす。今日も配信していきましょう!」
《こんにちはー!》
《スバル君お久ー》
《LIVE配信久しぶりだねー!》
《初めましてー友達の紹介できました!》
「おー。友達の紹介できたのか。その友達によろしく言っといてね」
《りょーかいしました!》
《応援してます!》
「ああ。タメ口でヨロ」
《了解です!》
《はい!》
「ははっ。さ!早速ダンジョン配信…」
『ズドォォォォン…!』
「な、なんだぁ?!」
《なに?!》
《迷宮異変か?!》
『今すぐ逃げてください!拡大迷宮異変です!』
「マジかよ…」
《拡大迷宮異変?!》
《ダンジョンで拡大迷宮異変なんて…普通の迷宮異変の1000/1だぞ?!》
そう。
普通の迷宮異変であったとしても、10年に一度あるかないかほど少ない。
だが、それの1000/1と言ったら…
でも、それでも、起きてしまう。いつかは起きてしまうのが拡大迷宮異変だ。
この辺りでは最近、拡大迷宮異変がとても少なかった。
前の拡大迷宮異変から30年。
前の普通の方の迷宮異変から27年。
そのうち、今までにない、とても大規模な拡大迷宮異変が起こると言われていた。
それを了承して、自己責任だと分かっていながらダンジョンに踏み入る。
ダンジョンではすべて自己責任。
それがルールだ。
理不尽だと思う人もいるだろうが、じゃあダンジョンに踏み入らなければいいってだけだ。
そんなに理不尽なこともない。
「やっぱり?じゃ、1~3層を吹弥。4~6層を私がやるね!」
「小夜の方が強いやつ出てくるじゃねーか」
「いーじゃん。吹弥はボス倒したんだから。私に譲って!」
「はいはい。わかりましたー」
ボスを…倒した?!
いや…ここS++のダンジョンだぞ!
ココのボスを倒すにもSランク50人は必要だ。
聞こえる声は少なくとも2人。
もしかすると後ろに護衛が…!
そんなことを考えているうちに、2人は消えていた。
《今の2人何だったの?》
《ボス倒したって言ってたよね?!普通ならSランク50人だけどさっきのは…》
《たったの二人?!》
《意味わかんない!》
「俺だって意味わかんないよ…」
それもそうだ。
拡大迷宮異変が起きているというのに、
襲ってきた魔物がザクザク殺されていくのだ。
1層を10秒で済ませてしまった。
約152㎡。
家と同じくらいの広さだ。
これの50倍だとも聞いたらきっとみんな驚くだろう。
それを30秒だ。
誰だって意味わかんないよ。
「ついたついた。結局のところ、1層目のモンスターは進化しても弱いんだよなぁ」
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!
いやいやのいや!
1層でもメチャクチャ強いから!
Sランクの人30人必要だから!
「フキヤおっそ!」
1、2終わらせるの1分以内なら十分早いです。
<フキヤ・小夜視点>
それからというもの…
テレビで俺・私の事しか流れていないんだが…
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