第14話、夜ご飯
「配信終わったけどどうする?」
「どうするもこうするも帰るしかないじゃんわたしもうへとへとだよ」
「んじゃ、今日はココでテント作って休むか!」
「お泊りセット持ってないよ…」
ガチャ
吹弥が箱を開けた。すると、
「ほれ。これだろ?」
「わっ!見ないでよ!イロイロ入ってるんだから!」
バッ!っと吹弥からお泊りセットを取り返す。
「ははっ。とりあえず飯作るか」
「オキドキ。肉取ってくる!!」
小夜がその場から消える。
正式に言うとその場から高速で走っていったのだ。
「はっ。あいつも相変わらず速く走れるようになったなへとへとって言ってたのにな」
と言いながらかまどの準備をし始めた。
まず、作成魔法で石を大量に作り出す。
接着魔法で石と石をくっつける。
かまどの形になったら、強化魔法をかけて火属性をつける。
「これでよし。あとは小夜が帰ってきて肉が焼ければオッケーだな」
と言いながらあまった石を削除魔法ですてる。
削除魔法で捨てたものは、トラッシュポケットを開けば取り出せる。
作成魔法、接着魔法、削除魔法。この3つはすべて小夜と吹弥が作り出した魔法だ。
このことを公開すれば、きっと世界が変わる。
だが、二人は公開する気はない。これが普通だと思っているから。
「肉とってきたよ~ホラ!ここの100層にいるボスがいい肉だったから」
「100層まであったのか。まぁ50層までしか探索されてないダンジョンだしな」
「いつの間にかかまど作ってたんだ。うわ。トングまである」
「鉄を作成魔法で作って、ちょっと色々と変形魔法でやってみたんだ」
「んじゃ、焼こうよ!」
「そうだな!」
ジュ~
おいしそうな音を立てて肉を焼いていく。
かまどの上に吹弥が作った網を乗せ、その上に作ったトングで小夜の肉を乗せる。
「うわ。めっちゃうまそう」
「そろそろひっくり返してもいいよな」
ひっくり返すと、しっかりと焦げ目がついていた。
売れば、高級ステーキの倍の値段がするだろう。
いや、それどころではない。
SSダンジョンの100層の肉など、誰も食べたことはない。
「できたー!」
「これをこうしてこうしてこう!あー!あっ大丈夫でした」
「なにをしてんの?」
「いや、ステーキに合うソースを作ってた」
「ハイフー!(ナイスー!)」
幸せそうに肉を食べている2人。
この二人は重大なことを忘れている。
それは…
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