配信開始?と思いきや!

第9話、配信準備

「視聴者を集めてきたんだ」

「へ?どういう事?」

「絶対に面白い動画を撮る。だからいくらでもいいからお金を貸してくれ。ってな。そしたらこのとーり。めっちゃあつまったってわけさ。おかげでダンジョンドローンも買えたしな」

「へー」

ぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼり

「こらー!」

「うぎゃー!なによ!別にたくさんポテチ食べても太らないもん!」

「いやそういう問題じゃ無くてな…」

「じゃあどういう問題?」

「それいくらで買った?」

「買ったわけじゃないもん!」

「もぐもぐしながら言うな!で?買ってないっていうのは?まさか…」

「盗んだわけじゃないよ~」

「心を読むな!」

「もらった~」

「あ!俺のポテチ!なくなったと思ったらお前が食べてたのか!」

「ね?盗んでないでしょ~」

ふきやが歯を食いしばって涙をこらえている。

「とりあえずチャンネル作っといたぞーほら。ん?」

「チャンネル登録者数が…」

「100万人…」

2人が同時に呟く。

「これどういう事?!意味わかんない!あんたいつの間にか動画取ってたのね!ゆるす!」

「許すんかい!あ。これお金貰った人たちが登録してくれたっぽい」

「あんた100万人にお金借りてたの?!許す!」

そんなことをぶつぶついいながらダンジョンドローンに電源を入れて色々と設定する。その間になぜかめちゃくちゃ増える登録者数に笑う。

「少しでもこの人たちを固定ファンにするぞー」

「近くのダンジョンは、あーSSS+のダンジョンしかないのか。どうする?小夜。結構遠いBランクのダンジョンかめっちゃ近いけどSSS+のダンジョン。どっちがいい?」

「SSSSSSSSSSSSSSSSS+++++++++++++++++++++だよ?ちゃんと読んで!」

「ホントだ。じゃこっちに決定でいいかな。こっちのが固定ファン増えそうだし」

「私たちはいちおうS×100000000000000000000000000000000000000000+だしね!」

「いつの間にランク検定行ってたのか?」

「行ってないよ?今日行こ!」

「無茶苦茶だな」

とふたりで苦笑いをしてしばらく沈黙が続いた後、大笑いが起きて近所から苦情が来るのであった。

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