第8話、仕事

俺の名前はふきや。

いま

小夜さよ説教せっきょうしているところだ。

「そうやって毎回まいかい高いのかってるからすぐお金が無くなるんだぞ」

「いやこれは防水機能ぼうすいきのう魔力低下機能まりょくていかきのうが…」

「じゃあなぜ防水スプレーが袋の中には言ってるんだ?」

「っ…でも魔力低下機能は本当だもん!」

「じゃ」

俺が仮面を取り出し、ステータスを開く。

「お。魔力低下機能は本当だな。でも…」

ほっとしている小夜に申し訳ないが、これ…

「0.5%か…」

驚くほど低い。

魔力体制ポーション下と同じくらい。

んーこれなら魔力体制ポーション上を持ってるからそれをかければいいのだが…

「仮面に魔力体制っているか?」

うん。

「そうだ。この仮面、ひとつ売ってきてよ。」

「え?」

突然の言葉にびっくりしすぎて倒れている小夜。

「じゃ行ってくるね!」

「ちょ!ちょっとまってよ!ほんとに!まって!」

パタリ。

「ふう。ま、売るってのはなんだけどな」



◆◆◆


「ただいま~」

「おかえりーってそんな大金どうしたの?!」

「え?あの仮面売ったらこんだけ値段ついた。」

「嘘だ!」

「ばれた。まあ、これやるよ」

「それは、キラキラと輝く箱でした。って童話で出てくる奴やん」

「なんで急に関西弁なん?」

「知るわけもなし。フキヤも知らないだろ?」

「当たり前。小夜が知らないのならば俺も知らん」

「なんでやねん!」

「何がやねん!」


「とりあえずダンジョンドローン買ってきたから行くぞ」

「ちょ!どこへ?!」

「ダンジョンに決まってるだろ」

「そんな急に配信しても誰も来ないよ」

「知ってるか?生配信って人が集まり拡散することにより視聴者が増える」

「だから?」

「視聴者を集めてきたんだ」

「へ?」

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