第6話、『桜井紬側』私は何もしていない。

私の名前は桜井紬。

小夜を刺そうとしたら後ろから魔法研究所まほうけんきゅうじょ事件解決班じけんかいけつはんにつかまった。

「私は何もしていない!」

そううったえても、私の話など聞いてくれない。

「私は何でいま捕まっているの?」

やっと教えてくれた。

「はぁ。君は本当にバカだね」

むかついた。なぐりかかろうとしたとき、

「っ!手が動かないっ!」

「君は魔法まほうを教えられずに育ったのか」

魔法だなんてどうでもいいけど、なぜ私が捕まっているの?

「君は小夜さんを刺そうとしたから捕まったんだ」

「っ!」

何故それをっ!私と小夜以外だれもあの場所にいなかったじゃない!

「魔法研究所で研究けんきゅうされた、危険人物判定機パトロールドローン

それを使ったからわかったのか。

それなら、私だって魔法を使えるはず!

スキルっ!発動っ!』

こんな事件解決班なんかどっか行っちまえ!

そう思った瞬間

「え?」

事件解決班がどこかに行ってしまった。

私、今、スキルを使って事件解決班を操った?

これなら!

スキルっ!発動っ!』

この絡まっている縄をほどけ!

少しだけしかならなかった。

じゃあ!

スキルっ!10倍!』

ふふっ。

このスキルがあれば人生楽勝じんせいらくしょうね。

そのまま魔法研究所を出て行った。

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