第2話、転生したその先で。

おれ名前なまえは、ふきや。

超能力ちょうのうりょくっている。どんな超能力ちょうのうりょくかって?それは

転生てんせいもん出現しゅつげんさせる』超能力ちょうのうりょくだ。

昨日きのう?だろうか。小夜さよというおんな一緒いっしょ転生てんせいした。

じつおれ...そのこと幼馴染だったけど忘れられてる。

でもいじめられている。だから転生てんせいしないかとこえをかけた。

そのはなしをキラキラさせながらうなずいてくれた。

転生てんせいもんひらくための条件じょうけんは、

自分じぶん一緒いっしょもんはいる。

超能力ちょうのうりょく使つかえなくなる。

一緒いっしょ転生てんせいするひと転生てんせいしたさき友達ともだちになる。

この3つだ。

この3つの条件じょうけんひといままでいなかったが、やっとあらわれた。

転生てんせいしたさきにはどんな世界せかいっているのだろうか。

想像そうぞうするだけでワクワクする。

もんひらき、まえす。そのとき

「っ!」

小夜さよがまぶしそうにをつむる。

小夜さよをとりもんおくへとす。

したさきにはみどり沢山たくさんある場所ばしょだった。

なぜかっているようなみちで、ずんずんすすんでいく。

なんでだろう。このまち自分じぶんまちのようにかんじる。

「ねえ!あそこのパンでなんかおうよ!」

小夜さよう。たしかにおなかがすいた。

「ちょっとってね!」

返事へんじをしてポケットにむ。

かった。財布さいふはあるみたいだ。

はしって小夜さよのもとへく。

「ちょっとおそいよ!」

小夜さよ言葉ことばにごめんごめんと返事をしながらながらパンをえらぶ。

わたしこれがいい!チョココルネ!」

はしゃぐ小夜さよ

「あんまりたかいいのうとおやおこられるんじゃないか?」

というと

何言なにいってんの!わたしたちは大親友だいしんゆうおやはもうこのにはいない。」

あたまなか小夜さよ言葉ことばまわる。

「お、おやがい、いない?」

こっちの世界せかいたらおやがいないことにしばられず、

かえいえがあり、ごはんつくってくれるひとがいて、ときにはおこられて。

そんな生活せいかつがこっちの世界せかいにはあるとおもっていた。

でも。まえ世界せかいでもこちらの世界せかいでもおやはいない。

私達わたしたち孤児院こじいんからしたんだよね。」

そうだ。なんとなくむかし記憶きおくがある。

台風たいふう食料しょくりょうがなく、そとはたけから食料しょくりょうりにこうとしたおれに、

「おかあさんたちがってくるから。ってて。」

それで風邪かぜをひき、ストレスがまって病気びょうき悪化あっかし、このった。

それは小夜さよおやおなじ。

そうか。おやがいないのはまえ世界せかいでもこの世界せかいでもおなじなんだ。

おれはいつになってもちこぼれの…」

おれがボソッとうと

何言なにいってんの?ふきとはちこぼれなんかじゃない。わたしみとめた大親友だいしんゆうだから。」

はげまされるってこんなにもちからになるんだ。とおもいいながらパンをべる。

なぜか小夜さよをまんまるけておれている。

「そろそろいえに…」

それが限界げんかいだった。

おれたちのいえなんてこの世界せかいにない。そうおもっていたから。でも...

「そろそろいえかえろうよ!」

小夜さよ言葉ことばおどろきながら小夜さよについていく。

ああ。こっちの世界せかいでもおやはいないけどいえはあるんだな。

大親友だいしんゆうってくれる友達ともだちもできた。いまおれしあわせだ。

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