第2話 人の過ちを指摘するのは難しい

「過ち」ではありませんが、こちらの図書館では「利用者の閉館時間に対する理解を得る」ために、3段階の施策(ルーチン)を実施されている(ようです)。

ルーチン : コンピューターのプログラムなどでいう、ある機能をもった一連の手順。

① 閉館15分前になると東側の窓の複数の(レースの)カーテンを閉める。

② 閉館10分前になると、オルゴールの音が30秒ほど聞こえる。

③ 閉館時間まぎわに退館する利用者には、「(ご利用)ありがとうございました」という挨拶を「若干音量を上げて」行なう。

①はremind(自分から気づかせる)

②はnotice(お知らせをする)

③はwarning(柔らかな警鐘・遠回しの警告)

(楽しいのは、①の「カーテンを閉める」で、これは主に女性図書館員さんたち持ち回りのお仕事らしいのですが、人によってその音質に微妙な差がある。皆さん優しくカーテンをお閉めになるのですが、中にはまるで音楽を奏でるかのような音階や音調・トーン(音色)で、思わずうっとり聞き惚れてしまう、なんていうこともあります。)


今回、私はこの図書館の一番奥の閲覧席に居たため、上記①②が全く聞こえず、退館時間に気づかなかった、という(言い訳になりますが)理由もあるのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る