第2話

「はぁぁぁ~~(*´Д`) ルリィ、本当に君は人が悪い。」

大きなため息とともにオンレはR'O"R作戦に自身が投入されることに同意した。

「私は存分に荒ぶれば良いの理解したけど、どうやってレニアに行けばいいの~? いくら私でも到着するころには弔い合戦になりそうだけど。」

オンレの指摘は当然であり、ASF・レニア間のポータルは現在開通作業中でありASFは増援を送りたくても送れない状態となっていた。

「それに関しては問題ありません。レニアに向けて飛ばした輸送船にあらかじポータルを展開しています。位置座標を固定させる魔法を移動させながら維持させる試み事態初めてでしたが、搭乗員たちがなんとか繋ぎ止めてくれたようです。」

クラムの視線の先に輸送船内の映像が映され、ポータル維持に努めていた搭乗員たちは疲労困憊の様子で、何人かは突っ伏していた。

(クラムもそうだけど、ルリィに近い人物って結構頭いいのに頭いかれてること言い出すよな。)

オンレは参謀様方の底知れなさに若干引いていた。

「ポータルいつでもいけます。」

ASF側のポータル展開を担っていた人物から声が掛かった。

「ん~~。それではいきますね~」

オンレは背伸びをしつつポータルへと向かった。

「オンレ」

ポータルに入る直前、ルリィが声をかけた。

「見せつけてくださいね。戦意を砕くほどに。」

「そうね~ が使えることを期待するよ」

オンレはそういうと腰に帯刀する直剣を揺らし笑顔でポータルへと消えた。

直後にオンレの絶叫が無線越しに司令部に響き渡った。

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