しあわせだねぇ


「はぁ〜♡気持ちいいねぇ♡」

「…ん」


え、如何わしい事?

してないわっ!!!!!

お風呂だお風呂!なんならタオル巻いてるし!


「ねぇ君の名前、虹牙-コウガ-なんてどう?」


「こう、が」


「そう、私魔女なんだけどね?魔女は適性によって色があるみたいで私は何でも出来るから虹になると思うんだよねぇ」

「思うって虹にしてもらうから虹牙のこうは虹のこう!どう?いい感じじゃない?♡」


「???う、ん」


「まだ分かんないかぁ」

「とりあえず明日手続きして私は虹くんのママになります!いい?」


「まま、ってなに?」


「そこからか!えーっと、子供ってパパって男の人とママって女の人が結婚して生まれるんだけど…」


「僕にま、まはいないよ?」


「私は虹くんのママになりたいなぁと思ったの…新しいママと新しく家族にならない?いや、かな?」


「ぼ、く…」

「うん」

「どっか、で」

「しん、でく、れって言われっ」グスッ

「うん」

「ぼく、でいっの?」グスッ

「うん、虹くんと家族になりたいな…いいかな?」

「う"ん…い、いよ…」

「ありがとっ!虹くん大好きだよ〜っ♡」

「出よっか!一緒に寝よ!」

「…………うんっ」




――虹牙side


新しいママ……

僕に、ママ……


あったかいごはん

あったかいお風呂

あったかいふとん

あったかい……ママ


一緒に寝るんだって

あったかいまま寝れるなんて初めてだ


きっとこのあったかい、は

幸せって事なんだと思う


うん、僕は幸せなんだ


おやすみなさい僕のママ




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