知らぬが仏?


いやぁ〜長かった

本当に本当に長かった……



何がって?

エレベーターが!長かった!!

このまま宇宙でも行くんか!!?

って言わなかった私を褒めて受け付けの人……


「こちらで市長がお待ちです」

「あの」「はい?」


皆さんお気付きだろうか

この受け付けと案内してくれた人

こっち見もしねぇ!!!


エレベーターでも

「わざわざ案内ありがとうございます」

「かっ…いえ」

「何階に行くんですか?」

「けっ……最上階、ですかね」

「あ、時間大丈夫ですか?5時までじゃ…」

「いえ、しっ仕事ですので」



密室2人きり気まずくて頑張って

話しかけたのに……

いや冷たすぎん!?

女って希少なんだよね!?

もうちょっとジロジロ見て

でれでれしない!?

それかあれかタイプじゃなかったか…

私が何かしてしまったか…


はぁ、まいっか

とりあえず感謝くらい目見て言わせて??


――クイッ

「ここまでありがとうございました」


「!?!?いっ!!いぇ⤴︎︎︎!?お、おわ!終わるまで、待ってますので!!?」


「え?いやそんn「コンコン、魔女様をお連れしました」

「お、お入りくださっ」

――ガチャ


えぇ〜待ってよやだよ

また2人きりであの気まずい空間??

帰りは1人で大丈夫です。いや、本当に

お願い伝わって!!

必死で見つめるも……

――ニコッ



ニコッじゃねぇわ!!!

あーーーー!!もーーーー!!!



――受け付け兼案内side


エレベーター乗ってから気付いたけど

2人きりじゃねぇか!!!?

どうしよう!どうする!?

連絡先聞いていいかな?だめ、だよな


普通女性は護衛がいないと外には

出れないじゃん、2人きりなんて

もう結婚した様なもんじゃねぇか!

という事は俺はこの子の…………

――チラッ


はぁぁぁぁ???可愛いかよ!!!

くっそ、どうにか連絡先でも……


「わざわざありがとうございます」

「かっ…いえ(可愛いですね)」

「何階に行くんですか?」

「けっ……最上階、ですかね(結婚……)」

「あ、時間大丈夫ですか?5時までじゃ……」

「いえ、しっ仕事ですので(してください)」


気持ち隠せよ俺!

引かれたらどうすんだ俺!


あぁエレベーター止まんねぇかな


数分後――「こちらで市長がお待ちです」

よく耐えた俺…

「あの」「はい?」

気付いた!?いや、気付かないでくれ

平常心……平常心……へいじょっ

――クイッ

!?!?!?俺の袖死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ

「ここまでありがとうございました」

かっっっっっっっっっっっわい!!!?


やべぇここで待ってますとか言っちゃって

いや、それより最後ドア閉める時の見た!?

不安そうに目潤ませて行かないでと

言うような目で……

1年は思い出して抜ける……

でも本当に気付かれなくて良かった

よく耐えた俺の下半身!!!!

エレベーターでいい匂いしすぎて少し

俺の俺が……


はっ!落ち着け俺!!






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