なんでも出来てごめんね♡


「こっ、こちらお座りください」


「あ、はい」


あ、普通だ……

美醜逆転って言うからブサイクだらけかと

思えばそうでもないんだね良かった


いや、いくら私のタイプが

中身重視だったとしても最低限の

見た目は欲しいわけよ


「まっ、魔女申請……する、ので何個か質問と確認をさせてください」

「まずお名前を…」


あ"!!!名前どうしよ!?

「えっと、あの、んーと、あ!!!!紀香です!!!」


藤○さん好きだからって咄嗟に……

今世ご本人いなくて良かった


「藤…あ、いや藤堂!!紀香!です!!」


「はぁ、藤堂様ですね」

「魔女との事ですがどのような力でしょうか」


「え?どのような、とは??」


「例えば現在の魔女ランキング1位の国アメリカでは赤の魔女様…つまり炎の適性を持った魔女様、の様に色々な適性を持つ魔女様がいらっしゃいます」

「藤堂様の適性も色と共に発表される事になります」


「な、なるほど?」

「えっと、色は分かんないです…なんでも出来るんですけど……」


「え?」


「ん?」


――シーーーーーーン


なに急に

固まってるんだが…え、まずかった?

秘書さ……んも固まってる……


あ、市長頭抱えてる…痛かったんか




「み、見せてもらって……も」


「あ、はい」


両手の平を見せるように顔の前に出し

指先一つ一つに属性を出してみる

火.水.風.岩.氷.雷.光.闇……あれ?

「えっと他になんか属性ありましたっけ?」


「属性以外にも色々ありますが…ほ、本当に出来るんですね……」

「市長……コソコソコソ」

「そうですね、申請承りました」

「後日国の方から連絡がいくかと思います」


「はぁ、分かりました」


今日の用事ぜんっっぶ!

おわっっったああああああ!!!

後は帰るだけ!!ん?

ちょっと待って……エレベーター……

地獄じゃん!!あの人全然喋ってくんないし!


はぁ〜憂鬱〜


「ありがとうございました」

パタンッ



――市長side


ふぅ〜

この国に魔女がいた事にも驚いたが

まさかお会い出来るとは……

横浜市の市長で良かった


「…………光栄すぎるッッッ!」


「はぁ、市長首相よりお電話が…」


「可愛くてなんでも出来るとは…はっ!天使!?いや、女神様なのかもしれん…」


「市長!!!」「電話!!!」


「はいっ!!」






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