第39話 熾烈極める最前線
響・翼・クリス ライフ:7 リザーブ:0 トラッシュ:6 バースト:あり
響 手札:4
フィールド
【ハービッグ・ワイバーン:赤・スピリット
コスト3(軽減:):「系統:星竜」:【強化】【真・激突】
コア1:Lv1:BP2000
シンボル:赤】
【アルティメット・ジークヴルム:赤・アルティメット
コスト6(軽減:赤3):「系統:新生・星竜・竜人」:【真・激突】
コア1:Lv3:BP10000
シンボル:極】
翼 手札:5
フィールド
【バルカンバイソン:青・スピリット
コスト6(軽減:青3・極1)+4→10:「系統:異合」:【強襲:1】
コア2:Lv2:BP7000+3000→10000
シンボル:青】
+
【リボル・アームズ】
ネクサス
【海帝国の秘宝:青・ネクサス
コスト4(軽減:青2)
コア1:Lv2
シンボル:青青】
クリス 手札:4
ネクサス
【光射す丘:黄・ネクサス
コスト3(軽減:黄2)
コア0:Lv1
シンボル:黄】
フィーネ ライフ:7 リザーブ:0 トラッシュ:29 手札:1
フィールド
【プロフェット・ドラゴン:赤・スピリット
コスト2(軽減:赤1):「系統;戦竜」
コア1:Lv1:BP2000
シンボル:赤】
【アスケラ・ドラゴン:赤(白)・スピリット
コスト3(軽減:赤1):「系統:星竜」
コア2:Lv2:BP3000
シンボル:赤(白)】
【龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード:赤・スピリット
コスト8(軽減:赤3):「系統:覇皇・古竜」
コア3:Lv2:BP10000
シンボル:赤】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス:赤・スピリット
コスト9(軽減:赤6):「系統:滅龍」
コア1:Lv1:BP9000
シンボル:赤赤】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス:赤・スピリット
コスト9(軽減:赤6):「系統:滅龍」
コア1:Lv1:BP9000
シンボル:赤赤】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス:赤・スピリット
コスト9(軽減:赤6):「系統:滅龍」
コア1:Lv1:BP9000
シンボル:赤赤】
【アルティメット・ジークフリーデン:赤白・アルティメット
コスト7(軽減:赤2・白2):「系統:新生・古竜・武装」
コア1:Lv3:BP12000
シンボル:極】
ネクサス
【賢者の樹の実:緑・ネクサス
コスト4(軽減:緑2)
コア0:Lv1
シンボル:緑】
【彷徨う天空寺院:赤・ネクサス
コスト5(軽減:赤3)
コア0:Lv1
シンボル:赤赤】
十ターン目を迎える響、翼、クリスとフィーネによって行われる3VS1の変則タッグバトル。現在、響のフィールドには疲労状態のアルティメット・ジークヴルムと回復状態のハービッグ・ワイバーン。翼のフィールドには回復状態のリボル・アームズと合体したバルカンバイソンがおり、ネクサス、海帝国の秘宝は疲労している。また彼女のフィールドにはバーストがあり、クリスのフィールドには疲労状態のネクサス、光射す丘のみが存在する。
対するフィーネのフィールドには回復状態で残っているスピリットとしてプロフェット・ドラゴン、アスケラ・ドラゴン、竜の覇王ジーク・ヤマト・フリードが一体ずつ、滅龍帝ジエンド・ドラゴニスが三体、そしてアルティメット・ジークフリーデンが存在している。ネクサスには疲労状態の彷徨う天空寺院、そして回復状態の賢者の樹の実の二枚が配置されている。そして現在はフィーネのターン、そのアタックステップが宣言された所である。
「アタックステップ!アルティメット・ジークフリーデンでアタック!Uトリガー、ロックオン!」
フィーネの胸元から放たれた赤い光が響達へと襲い掛かる。そして、その光の対象となったのは、響のデッキ。そのデッキの上からトラッシュへと落ちた星見の三連塔のコスト4が光となって浮かび上がる。
「ヒット!ヒットしたコストの数、BP10000以下の相手スピリットを破壊する!ハービッグ・ワイバーンと合体スピリットを破壊!」
アルティメット・ジークフリーデンの口から放たれた劫火がハービッグ・ワイバーンとバルカンバイソンを焼き尽くす。燃え尽きる直前にバルカンバイソンの腕からリボル・アームズが射出され、スピリット状態となってフィールドへと残る。
【リボル・アームズ:青・ブレイヴ
コスト4(軽減:青1・白1):「系統:造兵」
コア2:Lv1:BP3000
シンボル:なし】
「これがメインのアタックだ!」
「「「ライフで受ける!」」」
アルティメット・ジークフリーデンが飛翔し、急降下して飛び蹴りを三人へと喰らわせる。通常よりもダメージが倍増しているこの空間で、アルティメットの強烈な一撃は、三人の身体に重く圧し掛かってくる。
「っ……なんて衝撃だ……!」
「ライフ減少によりバースト発動!ディクタトールレギオン!ボイドからコア2個を自分のネクサス1つに置く!光射す丘にコアを追加!」
【光射す丘
コア0→2:Lv1→2】
「まだアタックは続いている!ジーク・ヤマト・フリードでリボル・アームズに指定アタック!」
ジーク・ヤマト・フリードの剣がリボル・アームズを切り裂く。いとも簡単に切り裂かれ、斬り捨てられたリボル・アームズが爆発し、ジーク・ヤマト・フリードが咆哮を上げる。
「くっ……!」
「これでブロッカーが消滅した……!」
「やれ、ジエンド・ドラゴニス!!」
一体目のジエンド・ドラゴニスが飛翔し、その金色の角に稲妻を溜める。限界まで圧縮された稲妻は、金色の光線となってブロッカーのいない響たちへと襲い掛かる。
「「「ライフで受ける!!」」」
稲妻によって行われるダブルシンボルの強大なアタック。それが、三人のライフを穿つ。しかし、一体の攻撃を凌いだところでまだフィーネには残る二体の滅龍帝のアタックが残っている。
「続け、滅龍帝よ!」
もう一体のジエンド・ドラゴニスが飛び上がる。このアタックを受ければ残りライフは2。そうなれば最後のジエンド・ドラゴニスで文字通りの終わりだ。しかし、流石にそれを受け切るわけにはいかない。
「ここが頃合いか!フラッシュタイミング!シンフォニックバーストを使用!バトル終了時、自分のライフのコア2個いかなら、アタックステップは終了だ!」
ジエンド・ドラゴニスのアタックに反応して繰り出されたクリスのマジック。その効果によって何とかこのターンは凌ぐことが出来たと三人は安心しながら、フィーネのアタックを受け止める為に声を揃えて叫ぶ。
「「「ライフで受ける!!」」」
ジエンド・ドラゴニスの巨体によって行われる体当たりがさらに三人のライフを奪い取る。しかし、そのアタックと同時にフィールド全域に黄色い旋律が流れ、これ以上のアタックを封じていく。
「ターンエンド」
「何とか持ち堪えたか……雪音、策は!?」
「あるわけないだろ!?これからどうにかするしかないんだから!スタートステップ!コアステップ!ドローステップ!リフレッシュステップ!メインステップ!天使プリマをLv3で召喚!」
【天使プリマ:黄・スピリット
コスト4(軽減:黄2):「系統:天霊」
コア3:Lv3:BP6000
シンボル:黄】
桃色の鎧のようなドレスを纏い、チューリップのような花の形をした杖を手に持つ女性型のスピリットが現れる。手始めにこのスピリットを呼んだクリスは続けてもう一枚カードを取り出す。
「マジック、マジカルドローを使用!デッキから1枚ドローし、その後デッキを上から5枚オープン!」
光の天使ダリエル、天使マカエル、ライフレボリューション、天使スピエル、光の天使ダリエル。予想以上の具合にそれを見たクリス本人が内心驚くほどだが、寧ろこの状況では好機と言えるだろう。
「その中の強化を持つスピリットをすべて手札に加え、残りを好きな順番でデッキの上に戻す!」
今回該当するスピリットは、光の天使ダリエル、天使マカエル、天使スピエルの三種類。よって四体のスピリットがクリスの手札に加わり、残ったライフレボリューションのみがデッキの上に戻される。
「光の天使ダリエルをLv2で召喚!」
【光の天使ダリエル:黄・スピリット
コスト4(軽減:黄2):「系統:天霊」:【強化】
コア2:Lv2:BP4000
シンボル:黄】
クリスのフィールドに出現した黄色いシンボルが砕ける音と共に現れる一体の天使。その手に音符を模した杖を持つ旋律が形になったかのような白い装飾を身体に装着している長い黒髪の女性型スピリットが現れる。
「そして……今度は私が呼ぶ番だ!」
「!」
クリスの瞳が閉じられる。そして彼女の口から紡がれる歌に、フィーネが彼女もアルティメットを呼び出そうとしていることを悟るのは決して難しいことではない。
「来たれ、我が砲台!その一撃で、戦況を切り開け!砲天使長ファイエル、Lv4で召喚!不足コストは2枚のネクサスから確保!」
【海帝国の秘宝
コア1→0:Lv2→1】
【光射す丘
コア2→1】
【砲天使長ファイエル:黄・アルティメット
コスト6(軽減:黄3・極1):「系統:次代・天霊」
コア2:Lv4:BP13000
シンボル:極】
鳴り響く雷鳴、いやプラズマ。それが激しい閃光を作り出し、その中からプラズマを帯びた水色のツインテールに青い目の少女が現れる。白を基調とした全身を包むインナースーツを着用した彼女の背中と両肩には巨大な白い機械翼が装着され、その手には巨大なライフルが握られている。
「ふん、二体目のアルティメットか」
「バーストセット!そしてアタックステップ!いけ、砲天使長ファイエルでアタック!Uトリガー、ロックオン!」
クリスの手に出現した弓から放たれた矢が、フィーネのデッキを破壊する。トラッシュに落ちたカードをフィーネはつまらなそうに一瞥すると、そのカードを宣言する。
「騎士王蛇ペンドラゴン、コスト5だ」
「ヒット!」
「だが、ファイエルのトリガーは通常では腐っている筈……」
「ああそうさ!だからこそ、こういう時にだけ使えるんだ!自分のライフのコア1個をボイドに置くことで相手のアルティメット1体をデッキの下に戻す!」
「!アルティメットのバウンス!?」
「しかも、デッキの下!?」
「ちっ……」
ファイエルの放ったプラズマがアルティメット・ジークフリーデンを呑み込み、デッキの下へと消し飛ばす。いかに強力なアルティメットと言えど、こうなってしまえばもう終わりだろう。
「続けて、自分のライフが3以下のとき、XUトリガーを行う!ロックオン!」
クリスの空いている左手にもボウガンが出現し、二本のボウガンがクロスして一撃が放たれる。放たれた矢はフィーネのデッキを再び貫いていく。
「牙皇ケルベロード、コスト5」
「ヒット!トラッシュのコア2個をライフに置き、このバトルの間、相手スピリットすべてにBP-10000だ!」
【プロフェット・ドラゴン
BP2000-10000→0】
【アスケラ・ドラゴン
BP3000-10000→0】
【龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード
BP10000-10000→0】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
BP9000-10000→0】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
BP9000-10000→0】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
BP9000-10000→0】
ファイエルの構えたライフルからばら撒かれた、今までのファイエルの一撃を遥かに超える高密度の弾幕。その弾幕はフィーネのフィールドのドラゴン達のBPを一気に削ぎ落し、全てのスピリットからBPを失わせていく。
「光の天使ダリエル、Lv2・3効果!自分のアタックステップ時、相手のスピリットがターンで初めてBP0になったとき、ボイドからコア1個を自分のライフに置く!さらに、天使プリマ、Lv2・3効果!お互いのアタックステップ時、相手のスピリットがBP0になったとき、BP0になったスピリットすべてを破壊する!」
ダリエルの効果によって三人のライフが増え、ファイエルの効果で消費した分を取り戻す。さらに、プリマの効果によってフィーネの全てのスピリット達の身体が一瞬だけ赤く光り輝き、次の瞬間に五つの大爆発がフィーネのフィールドを包んでいく。
「す、凄い!一気に全滅!」
「何という制圧力だ……!」
「はっ、舐めんじゃねえぜ!これぐらいどうってことねえんだよ!」
「が、アスケラ・ドラゴンはLv2・3のとき、相手の効果では破壊されない!」
爆発の中で白い身体を持つアスケラ・ドラゴンだけが辛うじて耐えたかのように現れる。一体取りこぼした。その事実こそあるものの、一気に大型スピリット達を蹴散らす事が出来たのならば上等だ。
「構うか!これがメインのアタックだ!」
「ライフで受ける!」
ファイエルのライフルから放たれたプラズマの弾丸がフィーネを貫く。貫かれた一点からは白い煙が上がり、そこを中心として強烈な痛みが全身に広がっていくが、寧ろフィーネは獰猛な笑みを浮かべていく。
「ターンエンドだ」
「……新天地へと辿り着いた人間達は、新たな人類史を歩み始めた。しかし、神の力が遺されたカード、そしてその力を持つ者達は、自らが神として君臨し、光と闇に分かれることによってソードアイズ達亡き遠き未来で争いが始まった。今で言う戦争、そう、神々の戦争が」
「!神々の……」
異界見聞録で触れられていた、太古の時代の出来事。その言葉に弾も強く反応する。その反応が果たしてフィーネに届いてるかどうか、それは定かではないがフィーネは変わらず平坦な口調で続きを口にしていく。
「戦いは熾烈を極めた。その戦いの中で、光の神々達はかつて、白夜王達が作り上げたように、新たな世界を作り上げることにする。そして、巨大なエネルギー兵器である星、地球が完成し、闇の神々との戦いに光は勝利した。その戦いの影響で、戦いの舞台となった旧世界は六つへと分かれ、エネルギー兵器として作り上げられた世界を、光の神々は勝利を祈念して平和を象徴する七つ目の世界として作り上げた」
「それが……グラン・ロロ……!」
「その後、その時代の神々を模したカード、十二宮Xレアが誕生し、その時代にオリジナルと言うべき神々の砲台も作られた」
「じゅ、十二宮Xレアが、そんな昔の……!?」
グラン・ロロに関する話はあまり理解できないが、十二宮Xレアのルーツは理解した。古代の神々を模した常軌を逸したカード達。それらは、このような経緯を以て作られていたのだ。
「スタートステップ、コアステップ、ドローステップ、リフレッシュステップ、メインステップ。永遠なる神都を配置!」
【永遠なる神都:赤・ネクサス
コスト4(軽減:赤2)
コア0:Lv1
シンボル:赤】
瞬間、バトルフィールドの外壁を覆っていくかのように巨大な都市が出現していく。白い建物が立ち並ぶその都市の上空には青緑色の光の軌跡が流れており、フィーネの背後には触手のような形をした白い建物が柱に絡みついているような形をした巨大な塔が出現していく。
「何だ……これ」
「配置時効果!自分のトラッシュにあるコスト8以上の赤のスピリットすべてを手札に戻す!」
「「「なっ!?」」」
フィーネのトラッシュにある、コスト8以上の赤のスピリットカード。それは、十剣聖スターブレード・ドラゴン三枚、激神皇カタストロフドラゴン一枚、龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード一枚、
滅龍帝ジエンド・ドラゴニス三枚の合計八枚。それら全てが、一気にフィーネの手札へと戻っていく。
「嘘だろ!?さっき全部焼いてやったのに!?」
「プロフェット・ドラゴンを召喚!」
【プロフェット・ドラゴン:赤・スピリット
コスト2(軽減:赤1):「系統;戦竜」
コア1:Lv1:BP2000
シンボル:赤】
再び現れる黄色い鱗の竜、プロフェット・ドラゴン。その召喚時効果によって手札を増やすその効果は、この状況では一段と凶悪なものとなる。
「召喚時効果により、手札のコスト8以上のスピリットを任意の枚数オープンして手元に置くことでその枚数だけカードをドローする!十剣聖スターブレード・ドラゴン三枚、滅龍帝ジエンド・ドラゴニス三枚、激神皇カタストロフドラゴン、龍の覇王ジーク・ヤマト・フリードを公開し、八枚ドロー!」
「は、八枚のドローだと!?」
「ネクサスの効果を合わせれば、一気に十六枚もカードを取り戻したことになる……!これが、フィーネの実力だというのか!?」
公開されたカード達はネクサスによってトラッシュから回収されたカード達。つまり、既に情報としては開示されているにすぎないため、公開しようがしまいがフィーネには何のデメリットも存在しないのだ。
「彷徨う天空寺院を疲労させ、ジーク・ヤマト・フリードのコストを-2!龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード、召喚!」
【龍の覇王ジーク・ヤマト・フリード:赤・スピリット
コスト8(軽減:赤3):「系統:覇皇・古竜」
コア1:Lv1:BP6000
シンボル:赤】
フィーネのフィールドで吹き荒れる炎の中から降臨するジーク・ヤマト・フリード。再臨した紅蓮の覇王に、三人は嫌でも警戒心を上昇させられる。
「続けて現れよ!激神皇カタストロフドラゴン、召喚!」
【激神皇カタストロフドラゴン:赤・スピリット
コスト10(軽減:赤6):「虚神・古竜」
コア1:Lv1:BP7000
シンボル:赤】
空に黒い無数の繊維のようなものが出現していく。それらは一つに束ねられて六枚の翼となり、白い装甲が所々に確認出来る漆黒の龍となっていく。
「なんだよこいつは……!」
「召喚時効果!系統:「古竜」を持つ自分のスピリット1体につき、自分はデッキから1枚ドローする!ジーク・ヤマト・フリードとカタストロフドラゴンの2体が存在することで2枚ドロー!続けて現れよ!十剣聖スターブレード・ドラゴン3体を召喚!」
【十剣聖スターブレード・ドラゴン:赤・スピリット
コスト8(軽減:赤6):「系統:剣使・星竜」
コア1:Lv1:BP7000
シンボル:赤】
【十剣聖スターブレード・ドラゴン
コア1:Lv1:BP7000
シンボル:赤】
【十剣聖スターブレード・ドラゴン
コア1:Lv1:BP7000
シンボル:赤】
白銀の鎧を纏った紅蓮の龍、スターブレード・ドラゴンがフィーネのフィールドに降り注いだ三本の火柱の中から降臨する。その六本の紅蓮の剣を三体は地面に突き刺して他のドラゴン達と呼応するかのように咆哮を張り上げる。
「っ……!?」
「まさかこれで終わりだと勘違いしている訳じゃないだろう?こいつで最後だ!続け、滅龍帝よ!!三体連続召喚!不足コストはプロシェット・ドラゴンより確保し、Lv2で全て召喚する!」
【プロフェット・ドラゴン
コア1→0】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス:赤・スピリット
コスト9(軽減:赤6):「系統:滅龍」
コア3:Lv2:BP12000
シンボル:赤赤】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア3:Lv2:BP12000
シンボル:赤赤】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア3:Lv2:BP12000
シンボル:赤赤】
プロフェットドラゴンが消えると共にフィーネのフィールドに再び出現する三体の滅龍帝。先程のターンで一気に全滅させたはずなのに現れたそれは、今度はLv2、BP12000で現れてきた。これではファイエルとプリマのコンボで一掃することもままならない。
「くそ……!」
「アタックステップ、やれ、滅龍帝ジエンド・ドラゴニス!アタック!」
「「「ライフで受ける!!」」」
クリスがファイエルによって回復させた分のライフを、全てたったの一撃で失う事となる。しかし、まだまだフィーネの猛攻は終わる事はない。寧ろ、これは始まりにすぎないのだ。もし、これを止める方法があるとすれば、長い時間が経過するのを待つか、自分達から終わりを迎えるしかない。
「続けてスターブレード・ドラゴンでアタック!」
ジエンド・ドラゴニスが叩き付けた稲妻のダメージに苦しんでいる三人へと間髪いれずにスターブレード・ドラゴンでの攻撃を宣言する。スターブレード・ドラゴンの手の紅蓮の剣が炎を帯び、そのアタック時効果が彼女達を襲う。
「十剣聖スターブレード・ドラゴン、アタック時効果により最もBPの高い相手スピリット1体を破壊する!天使プリマを破壊!」
スターブレード・ドラゴンの剣から放たれた炎がプリマを簡単に灰へと変える。そしてそのまま響達へと迫るスターブレード・ドラゴンのアタック。それを前にクリスは己の伏せたバーストを発動させる。
「そうはさせるかよ!相手によって自分のスピリットが破壊されたことでバースト発動!!光の覇王ルナアーク・カグヤ!」
バーストの発動を宣言した瞬間、クリスのトラッシュから半透明のカードとなって三枚のカードが現れる。シンフォニックバースト、マジカルドロー、そしてこのバースト発動時にトラッシュに送られた天使プリマ。三枚の黄色のカードが存在することで条件は成立する。
「自分のトラッシュに黄色のカードが3枚以上あるとき、ボイドからコア1個を自分のライフか、リザーブに置く!ボイドのコアをリザーブに置く!そしてその効果発揮後、このスピリットを召喚!」
【光の覇王ルナアーク・カグヤ:黄・スピリット
コスト7(軽減:黄3):「系統:覇皇・想獣」
コア2:Lv2:BP6000
シンボル:黄】
天空から光が降り注ぎ、そこから煌びやかな和服に身を包んだ一人の女性が現れる。鳥の身体を持ち、鳥の足と翼が着物から見える中、顔の部分だけは美しい女性となっており、赤いその長い髪を揺らしながらフィールドに降臨する。
「このタイミングでバースト召喚……」
「そのアタックはルナアーク・カグヤでブロック!」
「滅龍帝の効果!Lv2・3・4のとき、滅龍帝以外の自分のスピリットが相手のスピリットにブロックされたとき、このスピリットを回復させる!」
アタックを終えているジエンド・ドラゴニスが起き上がる。しかし、今はそんなことは関係ない。可能な限り、敵の攻め手をスピリットを減らすという方法で行うのが先決だ。
「フラッシュタイミング、ルナアーク・カグヤの効果!リザーブのコア2個を自分のトラッシュに置くことでこのバトルの間、相手スピリット1体のLv1・2・3・4BPを2000にする!バトルしているスターブレード・ドラゴンを指定!」
【十剣聖スターブレード・ドラゴン
BP7000→2000】
「さらにフラッシュタイミング、シンフォニックバースト を使用!こいつでこのバトル終了時、アタックステップを終了させる!」
スターブレード・ドラゴンにルナアーク・カグヤが光を浴びせ、弱体化を引き起こさせる。そこで怯んだスターブレード・ドラゴンへとルナアーク・カグヤが強烈な飛び蹴りを叩きこみ、撃退に成功する。
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア3→4】
「破壊された自分のスピリットのコアは全て滅龍帝へと移動する。ターンエンドだ」
漸く二周目が終了し、ターンは三周目へと訪れる。未だ問題が山積みの相手フィールドをどう対処するのか。それが、響に課せられた課題となる。
「スタートステップ!コアステップ!ドローステップ!リフレッシュステップ!メインステップ!ライト・ブレイドラ、ピナコチャザウルスを召喚!」
【ライト・ブレイドラ:赤・スピリット
コスト0:「系統:星竜」:【強化】【真・激突】
コア1:Lv1:BP1000
シンボル:赤】
【ピナコチャザウルス:赤(緑)・スピリット
コスト1(軽減:赤1):「系統:地竜」
コア1:Lv1:BP1000
シンボル:赤】
銀色の毛並みを持つ光の力を宿したブレイドラ、ライト・ブレイドラと四足歩行をする小型のピナコサウルスを連想させる恐竜型スピリットが召喚される。そして、
「降り注げ、響け流星の鼓動!龍星皇メテオヴルム、召喚!」
【龍星皇メテオヴルム:赤・スピリット
コスト7(軽減:赤3):「系統:星竜・勇傑」:【激突】【真・激突】
コア1:Lv1:BP6000
シンボル:赤】
雷鳴を響かせる音と共に空に黒い暗雲が広がっていく。その雲を突き抜けて降り注いだ流星群が地面に衝突して爆発し、その中の一つが爆煙を振り払い、オレンジ色の翼が広げられる。緑色の眼を光らせ、そのオレンジ色の龍の身体を光に反射させ、メテオヴルムが紅蓮の炎と共に現れる。
「ルナアーク・カグヤのコア1つをリザーブへ移動!さらにダリエルをLv1へダウンさせ、アルティメット・ジークヴルムをLv4へ!」
【光の覇王ルナアーク・カグヤ
コア2→1:Lv2→1:BP6000→4000】
【光の天使ダリエル
コア2→1:Lv2→1:BP4000→3000】
【アルティメット・ジークヴルム
コア1→2:Lv3→4:BP10000→13000】
リザーブにコアを移動させ、ルナアーク・カグヤの効果を使用する為のコストを確保する。そして準備を整え、攻撃を開始する。
「アタックステップ!龍星皇メテオヴルムでアタック!アルティメット・ジークヴルムの効果により、自分フィールドの系統:「星竜」を持つスピリット/アルティメットに真・激突が付与される!いけ、真・激突!」
「スターブレード・ドラゴンでブロック!」
僅かにBPが上回るスターブレード・ドラゴンがメテオヴルムの前に立ち塞がる。しかし、この状況では何でブロックされようと関係ない。どんなスピリットが出て、ブロックをしてこようとも、それを真正面から砕くだけなのだから。
「フラッシュタイミング!クリスちゃんのルナアーク・カグヤの効果を使用!リザーブのコア2つをトラッシュに置き、スターブレード・ドラゴンのBPをバトルの間、2000にする!」
【十剣聖スターブレード・ドラゴン
BP7000→2000】
ルナアーク・カグヤから光の波動が放たれ、スターブレード・ドラゴンが再びそのBPを下げる。そこに炎の槍となったメテオヴルムが炎の竜巻となって激突し、スターブレード・ドラゴンを撃破する。
「破壊されたスターブレード・ドラゴンのコアをジエンド・ドラゴニスへ!Lv3に!」
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア4→5:Lv2→3:BP12000→16000】
「アルティメット・ジークヴルムでアタック!Uトリガー、ロックオン!」
「バルカン・アームズ、コスト5!」
「ヒット!BP+10000!!」
【アルティメット・ジークヴルム
BP13000+10000→23000】
響の手から再び放たれた光弾がフィーネのデッキを穿つ。トラッシュへと落とされたカードのコストがぎりぎり5であったため、アルティメット・ジークヴルムのBPは23000へと膨れ上がる。
「真・激突!」
「ジーク・ヤマト・フリードでブロック!」
アルティメット・ジークヴルムの前で剣を構えるジーク・ヤマト・フリード。しかしまだだ。まだこのターンでやらなければならないことが残っている。それは、次のターンでメテオヴルムを破壊しかねないスターブレード・ドラゴンの除去。
「フラッシュタイミング!再びルナアーク・カグヤの効果を使用!最後のスターブレード・ドラゴンのBPを2000に!」
【十剣聖スターブレード・ドラゴン
BP7000→2000】
「さらにフラッシュタイミング!フレイムスパークを使用!BP5000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する!スターブレード・ドラゴンを破壊!」
稲妻が奔る火炎がスターブレード・ドラゴンへと降り注ぐ。ルナアーク・カグヤの力を受けたことでBPが射程圏内にまで下がったことで、スターブレード・ドラゴンは炎の中で静かに息絶えていく。
「この効果でスピリットを破壊したとき、トラッシュにあるスピリットカード1枚を手札に戻す!ハービッグ・ワイバーンを手札に!」
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア5→6】
「そしてジーク・ヤマト・フリードを破壊しろ!アルティメット・ジークヴルム!」
アルティメット・ジークヴルムの全身から炎と稲妻が迸り、それが混ざり合う。二つの異なる力をその身に纏い。アルティメット・ジークヴルムが全力の拳をジーク・ヤマト・フリードへと叩きこみ、その身体を吹き飛ばす。それによって壁に叩きつけられたジーク・ヤマト・フリードは大爆発を引き起こして消えていく。
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア6→7】
「ターンエンド!」
一番厄介なスピリットはどうにか消す事ができた。手札も後1枚を除いて全て使い果たすこととなってしまったが、仕方のないことだろう。しかし、それよりも問題なのは、大量の手札と大量のコアを有しているフィーネの次の一手だ。
「時は過ぎ、誰もがその異界、グラン・ロロの存在も、神々の戦いも、神々の砲台もあらゆるものが忘れ去った時代。バーストもブレイヴも消え去った時代で、激突王を始めとしたコアの光主達と異界王の戦いが起こる事となる」
「弾さんの……」
「戦いには勝利した。しかし、大きな問題が星には残った。数世紀後、地球は人が進化した存在、異界魔族によって支配される星となり、異界魔族は地球にコアのエネルギーを打ち込んで八番目の大陸、オクトを作り上げるなど、正に魔族の時代とも言うべき世界が存在していた……が」
ここで一旦、言葉を切る。バトルフィールドをモニターを通じて見ていた弾はふと、フィーネが自分に笑いかけたことに気付いた。これがこの時代の真実だ。そう言わんばかりに。
「地球は滅びた。オクトの製造によって地球はあまりにも巨大な負荷を背負い、それを取り除く為に様々な天変地異を引き起こし、地球をリセットした。人も、魔族も滅び、文明も何も残らない、正に無の世界へと変わり果てた」
「……え?」
「……フィーネ、お前の話は矛盾している」
「矛盾?」
以前、弾が言っていたことを踏まえれば、彼女の言っている言葉は矛盾している。そのことを知らないクリスだけが疑問そうに首を傾げる中、翼は以前弾から聞いた話を口にしていく。
「彼はその地球リセットを回避した筈だ」
「ええ、そうよ。彼は確かに、地球リセットを回避したのでしょうね。それがどうかしたかしら?」
「何……?」
そんなことは分かっている。だからこそ、自分の言った事もまた、真実なのだ。フィーネは、答え合わせをするかのように、この時代の歴史を突き付ける。
「この時代はね、彼が異界魔族時代に訪れず、地球リセットを回避できなかった先に生まれたのよ。だからこそ、神々の砲台も失われているというわけ」
「「「!?」」」
「この世界は……俺が、俺達光主達があの時代に行かなかった時の世界……だからこそ、フィーネは俺が未来にいたという世界線の話を聞いて初めて知ったのか」
パズルのピースがはまっていくとはこういうことを言うのだろう。弾の中では大いに納得できる答えだ。しかし、弾が過去の住人どころか、過去の平行世界の住人だったということに、三人も、その戦いを見ていた弦十朗達も驚きを隠せないでいた。
「スタートステップ、コアステップ、ドローステップ、リフレッシュステップ、メインステップ。彷徨う天空寺院を疲労!」
ネクサスが疲労され、フィーネが呼び出そうとするスピリットのコストが2支払ったものとなる。それによって呼び出されるのは、裁きの神剣を振るいし滅龍の長。
「今、終わりを告げし時が訪れる。断罪の龍よ、神の力持ちて降臨せよ!断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス!召喚!」
【断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス:赤・スピリット
コスト10(軽減:赤6):「系統:滅龍」:【激突】
コア3:Lv2:BP13000
シンボル:赤】
フィーネがカードを掲げた次の瞬間、彼女の前に青い魔法陣が出現する。六つの青い円が見慣れないルーン文字のようなものを刻んだ陣によって連結したそれから放たれた青白い光がフィールドへと降り注いでいく。それは無数にばらけ、流星群のように大地へと降り注いでいき、地上を破壊していく。そして破壊されていく地上から巨大な赤い魔法陣と球体をした青い魔法陣が出現し、激しい雷鳴がフィールド全域で鳴り響く。
「……そんな」
「まだ、こんなのが……?」
「何だよ、これ……」
呆然と声を漏らす三人。魔法陣が一斉に砕け、巨大な音を響かせる中、遂に一体の龍が姿を見せる。既に彼女のフィールドに立つドラゴン達が小型に見えるほどの全身に拘束具を付けて力を封印された巨大な白き龍。その姿を前に、三人は無意識の内に鳥肌が立っていることにも気付かない。
「手札の漆黒鳥ヤタグロスを喰らえ!」
フィーネの手札から三枚目のヤタグロスが破棄され、トラッシュへと消えていく。それによって、彼女はあるカードの召喚条件を満たす事となる。ジャッジメント・ドラゴニスに真の力を解放させるための剣、それを呼び出すために。
「破滅と創造を司る神の刃よ、降臨せよ!裁きの神剣リ・ジェネシス、召喚!」
【裁きの神剣リ・ジェネシス:赤・ブレイヴ
コスト6(軽減:赤3):「系統:剣刃」
コア1:Lv1:BP6000
シンボル:赤赤】
フィーネの手から放たれたカードが、空を金色に染める。そして、空に巨大な穴を開いてそこから裁きの神剣をフィールドへと降臨させる。
「こいつは!」
「デュランダル……もう手に入れていたのか!?」
「裁きの神剣リ・ジェネシスを、断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニスに合体!!」
【断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス
コスト10+6→16
コア3→4:Lv2→3:BP13000→16000+10000→26000
シンボル:赤+赤赤】
ジャッジメント・ドラゴニスが裁きの神剣を口に加える。すると、剣から放たれた光がジャッジメント・ドラゴニスの全身へと広がっていき、その拘束具を破壊する。そして人のような両腕を解き放ち、黒い肉体の上半身が明らかとなる。その背中で裁きの神剣が十一の赤い光の剣となってジャッジメント・ドラゴニスの身体から生えるかのように出現する。
「で、でか……!?」
「トリプルシンボルに、BP26000だと……!?」
「なんつう姿だ……!」
「激神皇カタストロフドラゴンをLv3、滅龍帝ジエンド・ドラゴニス2体をLv4、1体をLv3へアップ!」
【激神皇カタストロフドラゴン
【激突】
コア1→10:Lv1→3:BP7000→20000】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア7→8:Lv3→4:BP16000→20000】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア3→8:Lv2→4:BP12000→20000】
【滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
コア3→5:Lv2→3:BP12000→16000】
「おいおい……何の冗談だ……!?BP20000越えが、こんなに並んでるっていうのは……!」
「アタックステップ!やれ、ソード合体スピリット!激突!!」
「ライト・ブレイドラでブロック!」
ライト・ブレイドラが鳴き声を上げて走り出す。しかし、ジャッジメント・ドラゴニスの前ではその程度の抵抗など無意味に等しい。
「フラッシュタイミング!ドラゴニックウォールを使用!不足コストは、アルティメット・ジークヴルムより確保!」
【アルティメット・ジークヴルム
コア2→1:Lv4→3:BP13000→10000】
「ライト・ブレイドラを破壊してバトル終了時、アタックステップを終了させる!」
ライト・ブレイドラが巨大な炎の壁となってフィールドを分断する。いかに強力なスピリットを並べようとも、こうやってアタックステップそのものを防いでしまえば打つ手は何も無いだろう。ジャッジメント・ドラゴニスもこの壁は突破できず、ゆっくりとフィーネのフィールドへと後退していく。そして、
「ターンエンド」
「よし、スター……」
「が、再び我がターンとなる!!スタートステップ!!」
「何だと!?」
「馬鹿な、自分のターンが終わった後にまた自分のターン!?」
「これが、ジャッジメント・ドラゴニスの力!?」
「その通り!断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニスは、Lv3アタック時効果によって、ターン終了後に自分のターンをもう1回行うことが可能となる!」
ジャッジメント・ドラゴニスの効果によって得たエクストラターン。その宣言をし、フィーネのターンが再び巡るのだった。装者達の最後のライフを奪い取らんとするために。
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