本の読み方・考え方

@that-52912

第1話

やっぱね、読書って能動的にやるもんなのね。こないださ、知り合いから言われたの。ドストエフスキーとか、漱石とか、死ぬほど読んだ。でも、自分は人間的に成長できてないや、って。たぶんね、彼は受け身で本をさ、読んでる。そうじゃなくて、このコトバ、この文章が俺を変えるかも、というさ、そういうポジティブな思い込みが必要なの。そうでなきゃ、本って読んでもつまらない。たぶんね。


Twitterで昔読んだけどね、みうらじゅんが言ってたらしいの。プロとアマの違いは?と聞かれて、みうらじゅんは、いかに自分のやってることを飽きずにやるか、飽きてても、飽きてないフリができるか。プロは、飽きてないフリしてやってくらしいの。飽きてても。で、アマはすぐ飽きちゃう。みうらじゅんは、そう言ってた。


それもさ、つまり「思い込み」だよね。飽きてるのにさ、おれは飽きてないぞ!と思い込む。そういう、ポジティブな思い込みだけがさ、人生を豊かにするし、その人自身を変えたりすると思うのよ。だからさ、最初の話にもどると、読書も「思い込み」が大事ということでさあ。


自分が作者になったつもりで読む。オレなら、こういう書き方するかなあ?と考えたりさ。あるいは、作者、主人公になりきる。全力でね。または、例えばだけど読み比べだよね。太宰治と宇宙物理学の共通点をさ、考えるとか。まあ、それは遊びだけどね。考えることのさ、良いトレーニングになる。途方もないことを考えるのは楽しいから。そうやって、読書でね、真剣に遊んで、真剣に思い込みすれば、人はね、その人の思う理想に近付けるんじゃないかなあ。

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