第3話 人生の岐路に立つ
僕は高校1年生の時から
「進学クラス」という勉学に励むクラスに居た。
一般入試で大学に入るために
毎日朝と放課後に補習があり、
勉学に励んでいた。
中学生の時はホントに勉強ができなくて
英語のテストは20点と30点の間を
ウロウロとしていたほどにできなかった。
そんなぼくが何故だか、
勉強をするクラスに入ってしまったのだ。
(きっと友達に誘われたからです)
☆☆☆
高校2年生の11月のこと。
3年生になっても進学クラスに居るためには
選抜テストを受けて
30番以内に入らないといけない。
(クラスの定員が30人のため)
もちろんのことぼくは選抜テストを受けて
30番以内に入るつもりでいた。
しかし、Bくんはそうではなかった。
☆☆☆
Mくん
「おれは違うクラスに行って
推薦で大学に行くから
選抜テストは受けんわー」
その言葉を聞いてぼくの心は揺らいだ。
とてもとても揺らいだ。
うっし
「そんなこと聞いとらんわー!
めっちゃ大事なことやん…」
心の中ではそう叫んでいた。
一方を選べば、
友達は変わらず居るがBくんが居ないクラス。
(メンバー入れ替えはあまりないので
3年生になってもほとんど変わりないため)
一方を選べば、
Bくんは居るが
2年生まで馴染んだクラスから離れる。
(Bくんは「推薦クラス」という所に行くのです)
☆☆☆
僕は迷って悩んで答えが出ないまま
1ヶ月間過ごした。
心の中では
「Bくんと一緒のクラスに行けば
独り占めできるぞ!」
vs
「今更みんなと離れてBくんと一緒とはいえ、
知り合いの居ないクラスに行って大丈夫?」
この2つの考えが毎日戦っていた。
ぼくが朝起きたと同時に戦いが始まり、
寝る頃には戦いに白黒が付かなくて
ただただ疲弊した感情が横たわっていた。
そしてぼくは選抜テストの日を迎えた。
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