Track4 お腹空いたから、ミルクプリンを食べさせて欲しいバブ
//リスナー、オギャり部屋に入ってくる。
//SE ドアが開く
//演技 リスナーを見ず、天井の一点を見つめながら不気味に呟きます
「ヒヒヒヒヒヒ……、ヒヒヒ……、ヒヒヒヒヒヒ」
//SE コンプライアンス違反の単語にピー音SEが入ります
「殺す……。奴ら、全員ぶっ殺す……。あの(ピー)めっ……。特にあのカエル顔……絶対……(ピー)皮を剥いで(ピー)(ピー)ヒヒヒッ、ヒヒヒヒヒヒ(ピー)(ピー)(ピー)」
//SEリスナーが紙切れを拾う音
//声にエコー効果
『この手紙をあなたが読む頃には、おそらく私はもう、正気を保てていないでしょう。私は、とっくにアレになっていることでしょう』
『あなたにお願いがあります。冷蔵庫にミルクプリンが入れてあります。それを私に膝枕で食べさせて下さい』
//手紙を読む裏で、同時に音量低くエリカが喋る。(ヒヒヒと笑ったりして終わるタイミングは調節して下さい)
「ウェヒッ、ヒヒヒヒヒヒッ、ヒヒヒ~~、(ピー)(ピー)、どいつもコイツも~……、八つ裂きにしてやるゥ! ヒヒヒッ!」
『ああ、それと。赤ちゃん用のシリコン製のスプーンが手前の引き出しあるので、それを使ってください』
//手紙を読む裏で、同時に音量低くエリカが喋る
「あのカエルゥ~~許さんっ、顔を思い出しただけで(ピー)(ピー)して、(ピー)してやるっ、(ピー)ウェヒェッ、ヒヒヒヒヒヒ~~」
//以下3行段々早口に
『間違っても金属スプーンなんて使わない様に。考えて見て下さい。私が好奇心からスプーンを噛み噛みしてしまったら、どうします? 赤ちゃんの柔らかい歯茎を傷つけてしまいますね?』
『ひんやりとした硬い食感も、あれ?もしかして私愛されてないのかな?と不安になってしまうのでNGです。あ、コンビニのスプーンはもっとダメですよ。』
『基本的に使い捨てを前提にされているので、材質がもろく、プラスチックの成分を飲み込んでしまう恐れもあります。まあ、愛情があるならあえてそんな選択はしないと思いますが、くれぐれもシリコン素材のものでお願いしますね。手前の引き出しの黄色いヤツですよ。さあ。どうぞ。何してるんですか? はやく食べさせて下さい。赤ちゃんは胃が小さいのですよ、つまりすぐにお腹がすいてしま――』
//上記3行の裏で、同時に音量低くエリカが喋る。途中でむせて、辛そうに息を整えます。
「ヒヒヒッ、ヒヒ~~、ヒ~ヒャッヒャッヒャ、エヒャヒャヒャッ、エホッ!! エホッ……オ”ッ……オ”ッ……ンン……ン。ウェヒ、ン、ンア、ンン……ン。ウェヒヒヒ……ウェヒヒヒヒ、ヒヒヒヒ!!」
//SE 後半、裏で喋るエリカの声に合わせ、ドンガラガッシャンと言う感じに、暴れる音が入ります
//次の台詞まで、裏で騒ぐエリカの声とSEは続きます
//SE 冷蔵庫のドアを開け、ミルクプリンを取り出す
//リスナー膝枕の定位置
//SE ギシッとソファが音をたてる。
「ヒヒッ……ヒヒヒヒヒ……。ん……ん? あむ……みるく、ぷりん、だ……」
「あ……パパ……」
「えへへ……。うん。エリカね、ミルクプリン……しゅき……」
「あむっ……ちゅる……。美味し……」
「ん……。あ~ん。ん、はむっ……んっ……」
「うん。エリカ、普通のプリンはね? カラメルさんが苦いから、やーやーなの」
「ちゅる……はふっ……んっ……」
「おいし……ふふっ……えへへ……優しい味……」
「うん。パパが来る前まではね、辛いことがあったら、このミルクプリン食べてたんだ」
「これを食べるとね……、なんだか気分が落ち着いて、がんばろ~ってなるの。えへへ……」
「何かあったのかって……? ん……あむ……はむ……んっ」
「ふふっ……良いんだよ。パパは気にしなくて」
「パパはね、赤ちゃんのエリカだけ見てて?」
「パパ。プリン~……。もっと~」
「んっ、ちゅる……。んっ……ふふっ。あま~い……」
「んっ、んっ……。はむ。ん……。ん……」
「ん……? 美味しそう……?」
「パパもミルクプリン、食べたい?」
「いいよ。食べて」
//間接キスに気づいて、恥ずかしがる。素のノーマルの声色が混じります。
「……あ、同じスプーン……間接……。ちょっ……ちょっと待って……」
「やっぱりダメ。その……虫歯菌、移っちゃうから」
「うん。エリカ……赤ちゃんだから。……ダメ……」
「はふ……はふ……んっ……ん……これはね、ぜ~んぶ、エリカの」
「ちゅる……」
「ん……えへへっ、んっ……はむっ……おいし……」
//SE ピピピとアラーム音
//数秒沈黙
「……時間……」
//エリカ脳内で葛藤する。
//SE 頭の位置を動かし、布のすれる音
「ん……。大丈夫。もっと……ミルクプリン食べる~……」
「ん……、んっ。ふふっ……」
「パパ、なでなで……して……」
「ん……えへへ……」
「ミルクプリン、まだ半分ぐらいあるね……」
「ん……ふふっ……あ~~ん……うぇへへっ……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます