先生に似ているカエッチ王子

カエッチ王子に抱かれて愛撫されていると、まるで香絵先生に抱かれているみたいな気持ちになってくる。

お顔も香絵先生そっくり。

しゃべり方も似ている。

香絵先生を想いだす。


「かえっち、どこ行ったんやろな~。てか、ここ、どこなんやろな~。ニースにかえっちと新婚旅行に来てたのに、クルーズ船に乗ったら、なんでこんなとこに来てるんやろ?」

あやなっちは、どうなってるのか、わからへんかったけど、カエッチ王子は、めっちゃかえっちと似てて、ほんまにそっくりやから、カエッチ王子の求婚を受け入れた。


カエッチ王子は、カエッチ・イケーノという。

あやなっちは、アヤナッチ・イケーノとなる。


アヤナッチの嫁入りは、イケーノ王国の国民に知らされた。

みんな、アヤナッチの嫁入りを祝福してくれている。


アヤナッチは、今まで、料理とかめっちゃ好きやった。ただ、料理を自分で作ったりしてこなかった。

だから、今、アヤナッチは、家のキッチンで、王子様のためにも、自分でめちゃめちゃ料理を作るようになった。


もともと美味しいもの食べるの大好きなアヤナッチやから、料理長に教わりながら、毎日、美味しい料理を作っている。


カエッチ王子も、アヤナッチの作る料理を「めっちゃ美味しい~」って言ってくれている。


アヤナッチは、ちっちゃいころから女の子みたいで、ずっと本当に女子になりたい~って思っていた。

今、ここに来て、なぜか、本当に女子になれて、そのことは、めっちゃ嬉しいのだ。

そのまま、女子のままの自分で、いつまでもずっとおりたい!って思っている。


全身女子だ。

女子の体だ。

「うわわわ!なんでか知らんけど、ほんまに、ぜんぶ女子になってるー!女子の体にー!」

って毎日感動しているのは本当だ。


カエッチ王子も、かえっちと瓜二つだし、このまま、カエッチ王子とずっといっしょにいるか!って思っている。


料理長は、たしかに、毎日美味しい料理を作ってくれる。

だから、アヤナッチは自分で作る必要はないんだけど、それでも、カエッチ王子のため、自分でも美味しいものを作ってあげたいって思ってて、それで毎日、料理長に教わりながら、アヤナッチも美味しい料理を作るようにしている。


ちっちゃいころから食べていたお母さんの料理を想いだしながら、料理長に、どんなのかを伝えながら、料理長といっしょに、自分の食べてたお母さんの味を作りだしている。

カレーとか、肉じゃがとか、カキフライとか、その他いろいろ。


料理長は、料理のイメージを聞いただけで、それを本当の料理に作りあげる能力を持っている。

料理能力を。

だから、アヤナッチは、料理長にどんな料理かを伝えれば、その通りの美味しい料理を再現してくれる。


そして、アヤナッチは、作ってもらうだけでなくて、その作り方を教わって、自分でもなんとか作れるようになろう!って思っている。

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