第7話
夏休みが終わって、学校が始まりました。
如何せん自分は周りに馴染めないので、安定の孤立なわけですが。
人前だといい顔しようとするくせに、結局家で一人の時はずっと落ち込んで、何の生産性もない毎日をあいも変わらず送っています。
前回以降、一回だけ死のうとしました。
死ねなくて、何故か少し諦めがつきました。
生きる気力はないけど、これ以上死のうとしても無駄だなとも思いました。
日に日に落ちていく体力と気力、何を見てもすり減る精神、だんだん苦手になっていく友達との交流、全部が自分を責め立ててきます。
でも、それにも少し慣れてきている自分がいます。
いや、正確には考えることが一つ減ったから気に病みにくくなったというべきでしょうか。
元カノと会って、はっきりと自分の思っていたことを伝えました。
別れた時も嘘つかれていて、何であっちが悪いのに私に罪悪感を植え付けて自分はスッキリしているんだ、私が苦しんでいた数ヶ月、あなたはどれだけの笑顔を浮かべていたのか、あなたがたまに近くに現れるたび自己嫌悪に襲われていた私の気持ちがわかるか、と。
ほとんど八つ当たりみたいなものでした。やっぱり自分はどうしようもない人間だと思いました。
でもそれ以上に相手もどうしようもない人間だったから。
なんか、どうでも良くなって。
少しだけ、吹っ切れることができました。
こんなこと書いたところで誰も興味ないと思いますが。
私にとっては大きな変化でした。
切なさと喪失感もあるけれど、それ以上に安堵心が強かったんです。
やっぱり自分は人と関わらないほうがいいなと思ったと同時に、それを学ばせてくれたあの子には、少しの敬意とたくさんの恨みを持っていようと思いました。
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