第6話

その時に思ったことを乱雑に書き殴るだけの日記としてこれを書き始めたものの、どうしても何も打てない時、嫌なことばかり考えて、浮かぶ言葉が全て攻撃的になる時、前の時みたいにただ死にたいしか考えられない時があって。

その時にパソコンを開くたびに自己嫌悪が浮かんで、また死にたくなって。

そんなことを繰り返すたびに自分の存在意義を疑い出して、少し考えて、そんなもの元からないことに気づいて、また病んで。

そんなアホみたいなこと繰り返して生きているからなんのモチベーションも湧かないんだなって思いました。

昔から音楽が好きで、いろんな音楽を聴いてました。

ポップスも、ボカロも、HipHopも、レゲエも、時にはクラシックも聴いたりしていました。

でも、いつからか、音楽を聴いている時にも、「なんで自分には音楽の才能がなかったんだろう」ということを考えるようになってしまいました。

一時期、それが辛くて大好きな音楽も聞けなくなっていた時期もありました。

文章力もないが故に、好きだった本も音楽も楽しめなくなって、亡骸のような生き方をして、マシになった今ですらやっぱりそういうことばっか考えてしまいます。

才能の裏付けには血の滲むような努力があるともいうけど、私にはその努力の才能もなかったから、やっぱり何もできなくて。

自暴自棄になって全部捨てようとしてもそれすらできなくて。

何をしていてもずっと、後ろめたさが残って。

ただ今を憎むことしかできないのが、苦しくて仕方がないのです。


皮肉なことに、今の自分を救っているのが音楽なのも事実です。

自分の持っていないものに憧れるのも、自分が体験することのない人生に惹かれるのも、自分が人間であることを自覚させられるので、それすらも自傷行為になっている気がします。

それでも、本当に傷つけたり傷つけられたりするのに比べたら全然良いやって思えてしまうのもなんだかしんどく思えます。

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