登場人物紹介①

〇ラスティス・ギルハドレッド 三十歳 男

 黒髪、赤い瞳、中肉中背。自分を「おっさん」だと思っているが意外に童顔なので二十代半ばくらいに見える。趣味は風呂に入ること、嫌いなのは睡眠を邪魔されること。

 辺境領地ギルハドレッドの領主にして男爵。

 領地の主要都市ギルハドレッドに住まず、普段はハドの村に住んでいる。

 普段は昼寝したり、たまに狩りをしたり、住人たちを困らせる魔獣退治、嫌々書類仕事をする日々を送っており、個人的には充実したスローライフ生活を送っている。

 神スキル『神眼』を持つ七大剣聖序列六位の『剣聖』であり、アルムート王国最強の七人の一人。だが、本人は自覚が薄く、称号を譲っても別にいいとさえ思っている。

 かつて、アルムート王国を侵攻しに来た魔族、『冥狼ルプスレクス』と一騎打ちした剣士。

 武器はルプスレクスの骨で作った『ウルフソード』を普段使いにして、本気を出す時はルプスレクスの骨、核で作った『冥狼斬月』という刀を使う。

 本人曰く『派手な技はないが、避けるのだけは七大剣聖最強』

 あらゆるモノを見る目を持ち、力の流れ、魔力の流れ、生命力を見る。

 流れに干渉することで武器の軌道を変えたり、流れの結果を見ることで数千の矢の雨ですら躱せる。さらに、力の流れを見切った先にある結果を見る『大開眼』を使うことで『相手が動く前に動く』未来視のようなことまでできる。

 『切り札』という力をいくつか隠し持っている。



〇サティ 十六歳 女

 元ヴァルファーレ公爵家の娘。娘といっても養子なので血が繋がっていない。

 ランスロットの娘だが、神スキル『神雷』の力が上手く使えずに追放処分。町を彷徨って乱暴されかけたところをラスに救われ、それ以来ラスを『師匠』と呼んで慕う。

 ラスに師事し、力を制御できるようになって才能が開花。数多の技を生み出し強くなる。

 上級魔族との戦闘で何もできず、自分の弱さを理解した。

 武器は双剣。両利きでかなり器用。左右の手で同時に別々の文字を書ける。 

 雷での直接攻撃や、磁力による変則的な攻撃を合わせた戦闘スタイル。ラス曰く『次の七大剣聖候補』で、サティを鍛えラスの後釜にされる予定だが本人は気付いていない。

 ラスと出会い風呂の素晴らしさを知った。

 趣味は薪割りと風呂。甘い物も好き。

 実は脱ぐとけっこうすごい。



〇フルーレ・リュングベイル 十八歳 女

 七大剣聖序列七位『神氷』のフルーレ。元七大剣聖であった祖父の後釜として加入。

 現時点では七大剣聖最弱だが、ポテンシャルは計り知れない物がある。

 ラスティスに『入れ替え戦』を挑むためにギルハドレッド領地に来る。

 ツンツンしているが実はすごく素直な性格。ラスティスの口車に乗せられてサティを鍛えることになり、ついでに自分も鍛えられることになったが、すんなり受け入れた。

 上級魔族と戦うがまるで歯が立たなかったことを気にしている。

 ラスに興味深々。いずれはラスを倒し、序列入れ替えをしようと考えている。

 武器は細剣。刺突を得意として、突きの速さは七大剣聖最速。

 神スキル『神氷』で氷を操り、上級魔族との戦いで『理想領域ユートピア』を経験したことを活かし、自分だけの『氷結領域』を展開することができる。

 スレンダーなスタイルで胸は控えめ。



〇エミネム・グレムギルツ 十七歳 女

 アルムート王国騎士団第一部隊長。七大剣聖団長ボーマンダの愛娘。

 十七歳でありながら一部隊を任される実力者。

 神スキル『神風』を持ち、剣と槍、風を合わせた近~中距離戦闘を得意とする。

 ラスティスと出会い惹かれる。ちょっと思い込みが激しいところがある。

 父の言うことを聞いて生きてきたが、ラスティスと出会い少しずつ変わる。

 槍の腕前は騎士団の中でもトップレベル。

 可愛いものが好き。特に猫が好きだが、みんなには秘密。

 胸が大きいが、槍を振るのに邪魔だと思い、普段はサラシを巻いている。

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