ジャスミン
涼
ジャスミンのキス
あなたの匂い。
わたしの想い出。
凍りつくような、
強烈なジャスミンの吐息。
わたしはまだここにいる。
好きでも嫌いでもないジャスミンの匂い。
ただあなたはあなたの匂いは、
コンビニの安っぽいジャスミンのキス。
今はもう手に取れない、
ジャスミンティー。
どうしてもあなたを、
想い出してしまうから……。
想い出す前に忘れられないの。
ジャスミンティーを想い出さない日なんてない。
コンビニに行けば目に入って、
家にはティーバッグがあって、
目をやってしまう。
捨てられないままでいる。
やっぱり、最後に、想い出してしまうのは――……、
鼻を抜けるスーッとした爽やかな、
わたしとあなたには似合わない、
凍てつくような寒い日の、
凍てつくようなジャスミンのキス。
ジャスミン 涼 @m-amiya
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