第5話 削るもの②
次に削るものは――映画です。
私、映画好きです。あらゆるエンタメのなかで映画が一番すきです。よく見ます。でも、削ります……
なぜなら、FF16をプレイすることが最優先だからです(炎)
ではでは、そうと決まれば現在の映画の市場を考えてみましょう。
映画館では約2000円(これは小説の単行本と変わりません)。年々、価格が上がっていると思いますが、最近の映画館はすごい。特に音響。ものすごい臨場感です。余談ですが、あれぐらいの音響なら小さなお子さんは怖がるでしょう。実際に怖がりました。
ということは、価格があがっても付加価値が向上していると捉えることができます。私は最初は値上げしてるな~という印象だったのですが、やはり映画館にいくと、もはや鑑賞から体験へと進化しているなと感動し、これは価格転嫁しても良いと思いました。
(小説……。価格を上げるということは、もっと頑張らないとだめなのでは?)
最近は早くて3か月もたたずにアマプラでレンタルされるので、ちょっと待てば見たい映画がすぐ鑑賞できます。いや~お得。
じゃあ、全部レンタルでいいじゃん、とはこの市場はならない。
なぜなら、前述のとおり、もはや映画館は体験に進化しているからです。
うーん、素晴らしい。
完全に(レンタル=鑑賞、映画館=体験)棲み分けが出来ています。
でも……控えます(泣)
正直、FF16のためというのもありますが、「時間」がない。
「一人」で「映画館に行く時間」がない。
大人なカクヨムユーザーはきっとそうでしょう。家族の白い目が突き刺さるし、休みの日ぐらいは家族サービスするので。
ということは必然的に「家」で楽しむ「レンタル」一択になります。これを控えます。結構、無料なやつも沢山あるので、話題作以外はこれで充分なのかと思いました。昔は、毎日見ていた時期がありましたが、今はもう大人ですから……
こうやって考えると、あらゆるエンタメは「コスパ」「タイパ」に優れたスマホに集約されるのではと思ってしまいます。
映画も観れるし、音楽も、ゲームも、小説も。
あと、家で楽しめるやつ(それこそゲーム)
よし。
また一歩、FF16に近づいた。
……のか?
色々整理していくと、果たしてFF16買ったところでプレイする時間があるのか疑問だ……
……
まあ、とりあえず削るものをまずは進めていこう。
ちなみにこのエッセイ、オチはない。結局、FF16買いませんでした、というよくあるオチはない。
なぜなら、私はガチファンだから購入を目的としている。
なんとしてでも、あらゆる消費を削ってFF16へと(炎)
ではでは、気を取り直して次に削るものは――マンガです。
マンガは因果なものですね。
0か100かの世界。一度購入すると、全巻揃えなければならない世界です。中毒性が高い。そして、それを後押しするのが単価の安さ。ジャンプなんて500円ぐらいですよ。売れるに決まってる。そのため、マンガを削るということはそもそも全くマンガを買わないという意味と同義語なのだ。
私、マンガは子供の頃は沢山読んでましたが、今は全然読んでません。大人になるにつれて、マンガから小説へと変わっていきました。だが、マンガというのはやっぱりクオリティが高い。
なぜだろう――?
と、考えてみた。
正直、バトルものにわくわくする少年でもなければ、誰それが誰それを好きだとかいう色恋沙汰に興味をもつ少女でもない。ぶっちゃけ、高校生の恋愛物語なんて全く興味ない。
では、なぜ――?
理由がわかりました。
それは、マンガの表現が徐々に大人向けに変わっているからだろう。
鬼滅の刃。子供から大人まで熱狂した国民的アニメ。
あれ、正直なところ幼稚園児がみるマンガ・アニメではない。
血飛沫が舞い、首が飛ぶ。
こんなの教育上よろしくない。
だが、これはれっきとした少年誌の連載マンガである。物語や表現が徐々に大人向けに変化しているのだ。
今では幼稚園児ですらチェンソーマンチェンソーマンいってる始末。チェンソーマンは面白いですが、決して幼稚園児が口ずさむような内容ではない。
金の出所をよく理解している証拠だ。
元々、少年誌の全盛期はドラゴンボールとかが流行った時なので、今からかれこれ30年?ぐらい前。少年は大人に変わる。
そうなると、出版社は次のような戦略を行う必要に迫られる。
①大人でも買うように仕向ける
②子供のかわりに大人がお金を払う
これは似て非なるものである。結局、お金を払うのは大人だが、スタートが違う。①は簡単。大人が読むに値するものを作る。がんがん描写を激しくして、ディープな物語にすればいい。だが、②は難しい。大人(親)が子供からせがまれた時に、お金を出してあげるようにしないといけない。つまり、あくまで子供向けの内容でありながら、大人でも熱狂してしまうものを作らないといけない。
これは、なかなか難しい。
ふと思えば、FFシリーズだって似たようなものだ。なんとFF16はFFシリーズ初のCERO D指定(17歳以上)とのこと。私はどストライクなので、なおさら欲しいのだが、うまいことシリーズものが抱える宿命に対応している。
まあ、PS5が6万もするので、まず子供は買えない。完全に大人向けだが、子供が「買って~」とせがんだ時にどうなるか、ということ。
本来、子供が楽しむものを大人向けに振り切った時、その市場は死ぬ。
代表例ではラノベでしょう。
まず表紙、タイトルからしてどこをターゲットにしているか一発でわかる。似たような設定で、まず子供は買わないし、大人はそれこそ最初はいいにしても早々に別のジャンルにいくだろう。
人気シリーズというのは、マーケティングもしっかりしている証拠だ。
つづく――
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