2.距離感バグりすぎな弟子との共同生活


「おい、あいつ…」

ヒソヒソとした声が聞こえる。


ここは魔術学院の廊下。

校舎内を行き交う生徒が多くいる場で、俺は弟子のロークを待っている。


俺は声を聞いた瞬間「ああ、嫌だな」と思った。

明らかに俺を見て噂をしている声のトーンだからだ。


「ああ…噂のクソ野郎だ…

たしか、ライルって名前だったな」


「じゃあ、あいつがロークさんを…?」


「ああ。

おぞましいことに、あいつがロークさんを手籠めにしているらしいぜ。


なんでも、昔なじみの縁で、ロークさんの弱みを握っているらしくてさ。

それをネタにどんどんロークさんに無理な要求をしまくって、今は性奴隷にして好き放題しているって噂だ」


「うわぁ…最悪。


しかも、ロークさんって男だろ?

あのライルって奴も男だから…。


つまり…そういうことだよな」


「ああ。

ロークさんを女役にして、夜な夜なベッドでお楽しみをしているらしい」


「まじかよ…。

いや、そういう趣味自体は否定しねえけどさ。


昔なじみの男に無理やりそういう関係を迫るのは、さすがにやっちゃいけねえライン越えてんだろ」


「ホントだよ。

なんであんなドブカス野郎がこの学院に在籍できてるんだ?

あいつってあの『最下位クラス』だろ?」


「ああ。

入学試験の結果で、入学した時に最下層のクラスに配属されたとかいう落ちこぼれだ。

首席のロークさんとは間違っても釣り合わねえゴミだよ。

おおかた、ロークさんを妬んで、足を引っ張るために関係を迫ったんだろうな。

ほんと、早く死なねえかな。あいつ」


「まじそれな」






「…………まじかよ」


俺は愕然として、独り言を漏らした。



本当に俺の学院生活って終わったんだなあ。


俺の間近で展開される、全くのデタラメだらけの噂話を聞いて改めて実感する。



俺とロークが同居してから二ヶ月が経った。

俺がうっかりロークを遠ざけようとして、逆に依存度を上げられてしまった事件からちょうど二ヶ月だ。


俺からしたら嬉複雑な気持ちだが、ロークは順調に俺との関係を密にしようとしている。

その結果なのか、学内でさっきのようなとんでもない噂話が飛び交うようになった。



もちろん事実とは全く異なる誤解である。


たしかに俺とロークは同じ部屋で同棲しているが、そういう肉体関係は当然ながら無いし、俺の方から関係を強要したこともない。


しかし、誤解でも部外者の彼らには真実だ。



結果的に俺は、学院内での立場が完全に無くなってしまったわけである。


まあ事情を知っている教員や、俺のクラスメイトは変わらず俺と接してくれているから、まだ救いがある。




それでも、この人通りの多い廊下に立っていると、事情を正しく知らない部外者が、勝手に話を飛躍させて誤解していく。


俺がクソ野郎だと思われるのはまだなんとか耐えれるが、俺のせいでロークの評判まで下がるのは我慢ならない。


というわけで、噂話は早めに潰しておく必要がある。


「なあ、あんたら。

人の話で盛り上がってるとこ悪いんだけどさ…」


噂をしていた男子生徒たちに声をかける。

しかし…


「うわ、こっち来やがったよ」

「ヒェッ…やべえよ。

今度は俺たちを狙ってるんじゃねえか!?」

「おい、逃げるぞ!

変態にシリアナを壊されちまうぅ!」


完全に節操のないケダモノを見る目である。

彼らは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

誤解を解くための取っかかりすらない。



彼らの姿が見えなくなったところで、俺は深いため息をつく。


「まったく。

この調子じゃあ、ロークも学院に居られなくなっちまうよなあ…。

どうすりゃいいんだよ…」


俺ががっくりと頭を抱えていると、後ろから抱きついてくる感触があった。


こんなことを人前で堂々としてくる奴は学内でたった一人。


「ライル♪

やっと会えたね!」


ローク・プリマベーラ。


魔術学院ぶっちぎりの首席にして、歴代でも類を見ないほどの天才。


そして、俺の大切な弟子だ。


大切な愛弟子…なのは間違いないのだが、俺に対する距離感がバグっている。

やたらベタベタと人前でもスキンシップを取ってくるのが悩みの種だ。


「……おう、ローク。

元気そうだな」


「うんっ!

だって1時間と23分18秒振りにキミと再会できたんだもの。

嬉しくてしょうがないよ!」


「そっか。そりゃ良かったな」


「えへへ~。

ライル〜♪

ボクのライルだぁ〜」


ロークは俺の背中に顔をうずめて、強く抱きしめてくる。

獣族特有の猫耳をピコピコさせて、尻尾もごきげんに振っている。



改めて言うが、ここは昼の学院の廊下だ。

他にもたくさんの生徒たちが通行する場所だ。


だというのに、ロークは周りを全く気にすることなく、以前よりもさらに激しさを増したスキンシップを取ってくる。


そうなると当然、周りの反応は…


「きゃあああっ! ローク様が穢らわしい男に抱きついてるわあぁぁ!!性奴隷にされてるって噂は本当だったの!?」

「うぉおおおっ! マジで羨ましいぜ、あの野郎!!男でもいいからロークさんに抱きつかれてええぇ!」

「ライルってやつ、マジでやべぇな」

「いい加減、死ねば良いのに」


ほら見ろ。

またこうなるんだよ。


なんか一人本音を言っている奴がいたが…まあいい。

そんなことよりロークが先だ。


「あー、ローク。

お前さ、ここがどこだか分かってんのか?」


「え? もちろんだよ。

ここは中央魔術学院だよね」


「じゃなくてさ。

今、どういう状況なのか分かるだろって話」


「うーん……。

よく分かんないにゃあ」

ロークはわざととぼけた振りをして、周りなどお構いなしに、俺の服の匂いを堪能している。


「時と場所を考えろって言ってんだよ」


「じゃあ、部屋でするなら問題ないよね!


今日は午後が休みなんだ。

授業が終わったことだし、早くボクたちの部屋に帰ろうよ!」


こいつはまるでブレない。

いつも自分のペースだ。


「いやいや…そういうわけでもねえんだけどなあ…」


俺はロークに手を引かれながら校舎を出た。



ーーーーーー


校舎を出て、学院の奥手にある学生用の寮に入る。

寮の中にもいくつか棟があり、ロークの部屋は最上級待遇の豪華な建物にある。


その中の一部屋に、俺は二ヶ月前から同棲を強要されている。



今はそこに向かっている途中なのだが…


「なあ、もうちょっと離れて歩けよ。

さすがに歩きづらいし、汗がベタついて混ざるだろ」


さっきからロークがずっと俺の腕に抱きついて離れないのだ。


はたから見れば、完全に色街で宿に泊まろうとする恋人同士である。

ややこしいのが、ロークが男装しているせいで、男同士のカップルだと思われかねない。



ロークは俺の苦言にも耳を貸さず、むしろ余計に肌をくっつけようとする。


「えへへ。

キミと一緒にいると楽しいんだもん。

それに、キミの汗なら大歓迎さ」


ロークが俺の腕に頬をスリスリとさせて、甘えてくる。


「……そうですかい。

はあ…もう好きにしてくれ」


「うん、好きにさせてもらうね♪」

「……」


俺が諦めの境地に至った頃、ようやく部屋の前に着いた。


ロークが魔力を扉に流して、扉の鍵を開ける。

そして、俺の手を引っ張って部屋の中に連れ込む。



そのまま俺は、ベッドに押し倒された。

そんな俺の上に、ロークは覆いかぶさってくる。

「ふふ。

やっぱりここが一番落ち着くなあ」


ロークはそう言いながら、俺の胸に頭を擦り付けてくる。


「お前は猫か何かかよ……」


「うん。

ボクはライルだけの猫なんだよ。

だからこんなふうに甘えてもしょうがないんだにゃあ♪」


ロークは両手の拳を丸めて、猫のようなポーズを取った。

やたら無駄に可愛い。

逆にムカついてくるくらいだ。


「俺はこんなデケえ猫を飼った覚えはねえよ」


「えー、なんでだよう。

キミがボクを拾ってくれたんじゃないか。

道端で死にかけていたボクを。


ペットの世話は飼い主の責任だよ?

ちゃんと構ってくれないと嫌だよ」



「バカ。

お前は誰のもんでもねえ。

一人の自立した、責任のある人間だ。

自分から不自由になろうとするな。


あと、どさくさに俺の服を嗅ぐな。

俺の汗を舐めるな」



ロークがわざとらしくふくれっ面をする。

「なにさ。

せっかくボクがキミを全身で堪能しようって時に。


キミを味わうのは弟子であるボクの権利なんだよ?

当然の権利なんだよ?

その権利を害する奴は、たとえキミ自身でも許さないからね?」


いつもながら、こいつが何を言っているのか理解不能だ。


たちが悪いことに、さも当然の常識かのようにロークが話すせいで、俺のほうが気が狂ってしまったのかと混乱するときがある。



「言っていることが支離滅裂にも程があるだろ…

お前の思考回路どうなってんの…?」


「キミのことしか考えてないけど」


「ただただ怖えよ。

もっと他のことも考えろって」


「ヤダ!

ライルのことだけ考えるぅ!」


ガキかこいつは…。

これで俺より一歳年上なんだから、困ったもんだ。


「なんでお前はそう極端なんだよ!」


「キミのことが好きなんだからしょうがないじゃん!

ライルのわからず屋!

ばかばかばかぁ!!」


ロークはダダをこねる子供のようだ。

この弟子、ほんとにめんどくせえ…!


「ああもう分かったから!

その気持ちは十分わかるから!

落ち着け!

俺の胸を叩くなって」


「じゃあ今すぐキスしてよ!」


ロークはプイッと俺に唇を突き出す。

こいつはいつも唐突だ。


「はあ!?

いやそれはちょっと……」


「だめなの?

なんで?

ボクの気持がわかるんだよね?」


ロークは目を潤ませて、捨てられた子犬のような顔をする。


こいつはほんとに、表情の切り替えが早い。

こういう演技じみた振る舞いも、どんどん上手くなってきているのが恐ろしい。


「だめだろ。

俺とお前は師匠と弟子であって、そういう関係じゃない」


「そんなの関係ないよ。

ボクたちは強い絆で結ばれてるんだから。


ボクはキミのことが大好きだよ。

キミはどうかな?」


「愛してるよ。

…弟子としてだけどな」


嘘だ。

本当は女としても愛している。

だがそれを口にすれば、もう後には引けない。


「もう!

それはずるいよ…

そんなことをするなら…!」


ロークが俺の顔に両手を添えて、真っ直ぐ見つめてくる。


「おい、なにして…」


「ねえ、ボクの目を見て」

「……ッ」


俺は間近にロークの綺麗な顔を見せられて、たじろぐ。


くそっ、なんでこいつは無駄に顔が良いんだ?

これで距離感ゼロなんだから、手を出さないように我慢するこっちは地獄だ。


俺が何も言えないでいると、ロークは嬉しそうな表情を浮かべる。



「ふふふ、どうしたの?

もしかして照れてる?


ボクのことが好きになったのかな?」


「ぐっ…」


このままだとマズい。

確実に流れでキスを押し切られる。



「う、うるせえ!


…暑くて汗かいたから、シャワー浴びてくる。

ちょっと離れてろ」


俺はロークと少しでも離れるために、シャワーを理由にした。


「あーっ!

そうやって逃げようとする!」


「逃げるか!

さっきからお前とベタベタ触れすぎて、汗がきついんだよ」


俺はなんとか、俺に引っ付いて離れないロークを引き剥がす。


「やだやだやだ!

ずっと一緒でいいじゃん!

離れたくないよぉ、ライルぅ」

ロークが駄々をこねる。


俺と二人きりになったロークは、幼児退行を起こすことがある。

以前からその気配はあったが、同棲するようになってからさらに酷くなった気がする。


「ダメだって!

シャワーに行くだけなんだから大げさに反応するなよ…」


「むぅ……。

ライルのばか」


ロークが不満げな顔をしながらも、しぶしぶといった様子で離れた。



ーーーーーー


ロークから開放された俺は脱衣室に入り、服を脱いだ。

そして、浴室に入ってシャワーを浴び始める。


熱い湯が身体に染み渡り、気持ちが落ち着いていく。


最近はロークのことばかり考えている。

だからこそ、少しであってもロークから離れて、気持ちをリフレッシュする時間は大事だ。



だが、それでもあいつのことが頭から離れない。


「……あいつ、分かってやってんのか?


俺があいつのことを、女として見てしまっていることを…」


俺はシャワーに頭を流されながらぽつり、独り言を漏らす。



ロークが俺に対して師以上の感情を抱いているのは見るに明らかだ。


だが、それと同じように、俺もロークに対して弟子以上の感情を抱いてしまっている。


「…好きなんだよ。

お前のことが…」

俺は胸の奥から漏らすようにつぶやいた。



あいつを俺の女にしたい。

想いを伝えて、後先なんて考えずに愛し合いたい。


そういう思いを、最近では俺自身が誤魔化しきれなくなっている。



だが、それは許されないことだ。


「……いやあ、だめだよな。

あいつの可能性を俺が潰してどうする?」



俺が誰かと愛し合うなんてことは、あってはならない。


呪いを抱えて生まれ、両親を殺めてしまった俺には、そんな資格はないのだから。



仮に愛し合えたとしても、呪いのせいで俺は長くは生きられない。

必ずロークを一人にさせてしまうのが分かりきっている。



ましてやロークには類まれな才能がある。


もっと良い男の引き合いは間違いなくあるのだから、俺に執着させてしまっている現状は不甲斐ないのだ。


「ああ……もう。

本当に情けない男だよな、俺って…」



俺がうなだれていると、扉の向こう側から声が聞こえてきた。



「ライル! まだ終わらないのー?

ボクも汗流したいから入るねー!」


ロークが扉を開けてシャワー室に入ってきた。


「うおっ!?


……おい! いきなり入ってくんなよ!!」

突然の乱入者に驚いた俺は慌てて股間を隠す。


「なに隠してるのさ。

別にボクは気にしないよ」


「俺が気になるんだよ!」


「あはは。

大丈夫だって。

キミのはちゃんと立派な形だし、ボクはいつもじっくり見てるんだからさ」


ロークがサラッととんでもないことを言った気がするが、頭の理解が追いつかなかった。


「……は…?

お、おおお前、今なんて言った?」


当たり前のことではあるが、俺の記憶の限り、ロークに下の裸を見せたことはない。

なのに何でこいつは見覚えがあると言っているんだ?


「ん?

ボクはいつもライルの裸を見てるよって話だけど。

今まで気づかなかったの?」


「……」

開いた口が塞がらないとは、まさにこの事だろう。



俺が唖然としているうちに、ロークは俺の目の前に来て、裸のまま抱きついてくる。

「ぎゅー♡」


いきなり入ってこられた衝撃で見逃していたが、ロークは何も着ていない。


つまり、全裸の男女が抱き合っている状態なのだ。


「ちょっ、待て!!

何考えてんだお前!

とりあえず離れろ!

それはヤバイって!」


俺が必死で訴えかけると、ロークは悪戯っぽい笑みを浮かべて言う。


「ふーん。

ライルは離れてほしいんだねぇ。

何でかなぁ?」

そうやって俺をからかいながら、ロークは俺の身体に胸を擦り付けてくる。


普段は男装のためにサラシを巻いていて分かりにくいが、ロークはかなり胸が大きい。



しかも、今は裸なのでその感触が生々しく伝わってくる。


「ぐっ……。

お前、わざとやってんだろ……」

俺は下半身の理性を保つのに精一杯だ。


「あはは。

ライルって可愛いところあるよね♪


ボクの身体、そんなに良いんだあ。


…ねえ、そんなに良いなら、キミの好きなようにしてもいいんだよ?

他の男は嫌だけど、キミになら…」


そう言ってロークは俺の手を取り、自分の身体に触らせようとする。


上から順番に、顔、胸、お腹。

そしてその下の…。


「……くっ」

俺の理性が限界に達しようとした時、ロークは俺から離れていった。


「えへへ。

残念でした♪」


「えっ…?」

俺は急に酔いを冷まされたような気分になった。

ロークが蠱惑的な笑みで応える。


「ボクとキミは師弟だもの。

中途半端な気持ちでえっちなことはしちゃダメ、だよね?

じゃ、ボクは先にベッドで待ってるよ♪」


ロークはそう言い残してシャワー室から出ていった。


「………」

俺はまだ火照っている身体で、呆然としたままシャワーに打たれ続けた。




==========

*補足・後書き


距離感バグり天才王子様弟子系女子の二話目です。


ベッタベタな距離感ゼロの同棲生活を経て、さらにバグったアプローチをしてくる、ボクっ娘弟子のローク。


師匠であるライルは完全になすがままです。

弟子に手を出さないように頑張ってますが、無駄ですね。

どうあがいでもロークからは逃げられません。


ロークはライルのことを常に監視しています。

片目に埋め込んだ千里眼という魔術で、ライルの行動や身体を観察しているのです。

この千里眼がかなり便利で、360°あらゆるアングルから対象を観察することができる魔術です。

3DCGのキャラモデルをぐりぐり自由に動かして観察するような感覚ですね。


なのでロークは暇さえあればライルの身体のあらゆる箇所を「観察」しています。

全身のほくろの数なども当然のように把握しています。

当然その他の場所も…

怖いですね。



ロークの苗字が出ました。

本名はロク―ラ・プリマベーラ

プリマベーラの姓は、ロークの出身国でも珍しいものです。

この世界全体で100人もいないですね。

運命を操ることができる魔女が、祖先にいる家系です。

本編にはほとんど関係ないですが。



ちなみに冒頭の噂話にあったような同性愛の関係は、本編では誤解でしたが、この世界では珍しくはないです。

頑張れば同性同士でも子供を作れてしまう世界観なので。


カップルが二人の魔力を合わせて精霊を作って、それを自分たちの子供として扱ったりとか。

命の定義や価値観が、私たちの世界とかなり違うので、結構カジュアルにいろんな種族の子供が生まれています。

そもそもが過酷な世界なので、たくさん生まれて、たくさん死んでしまうのですが。


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