土瀝青は空を映しているんだと日陰だからこそわかるんだ

 土瀝青どれきせいとはアスファルトのことです。日なたではくろぐろとしたアスファルトですが、晴れた日の日陰では少し青みがかっているように感じます。

 この歌は、アスファルトではなく土瀝青を採用することで、より「空」に繋がりやすくなっています。


 日陰というと暗く見通しが悪い感じがしますが、逆に日陰でこそできることを発見しているところがこの歌をつくっています。きっと。


 ところで、「〜なんだ」って、のびやかだから好きなんです。くるんっと丸められていく気がします。まるまって、転がっていって、自ずから然りとなるのが魅力的です。

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