第五章 そうだ! プロポーズをしよう!
第三十六話
「本当ですか、亘司さん! 僕はもちろん、
それから一週間後の金曜日。俺たちは再びワーケーションハウスに集まって、涼子さんと亘司さんの歓迎会をしていた。たこ焼きパーティーで。
涼子さんの
たこ焼きを食べながら亘司さんは、涼子さんに聞いていた。
「それで仕事の方は、どうなりましたか?」
涼子さんも、たこ焼きを食べながら答えた。今日、
Z市の
「なるほど。やりがいがありそうな、仕事ですね」
涼子さんは、冷静に答えた。
「まあね。農業って、ちょっと
「そうですね。日本の
「なるほど……。そうかもね。よし、更にやる気が出てきた!」
そんな涼子さんを亘司さんは、やはり微笑んで見つめていた。何か二人の間に入り込めない
「さあさあ、たこ焼きだけじゃあれなんで、次は
と慶介は
「何か、手伝いましょうか?」
「ありがとうございます。それじゃあ
俺が「分かりました」と答えると、佳奈さんは微笑んだ。どうしたんですかと聞くと、佳奈さんは答えた。
「だって私たち、付き合っても
俺は
「すみません。俺、あんまり女性と付き合ったことが無いので、どう話せばいいのかよく分からなくて……」
「でもまあ、私たちらしくて、いいと思います」と佳奈さんは、にっこりと微笑んで、出汁入りしょうゆを持って
蕎麦も食べ終わり歓迎会が終わると、皆で
「佳奈さん、ちょっといいですか?」
「はい、何でしょう?」
「明日の昼食は、俺の
「ほんとですか! 分かりました! 行きます!」
「それじゃあ、明日の午前十一時くらいに
と今度こそ帰ろうとしたがふと見ると、
そして次の日の昼前に、俺と佳奈さんは
「うん、美味しいです。
次に俺が、白菜の漬物を味見してみた。だがそれは、ちょっとしょっぱかった。うーむ。白菜と、きゅうりを同じ
「うーん、これはちょっと、しょっぱいですねえ……」
味見をしてみた佳奈さんも、同じ感想だった。
「なるほど、確かに……。でも、
なるほど。しょっぱかったら、塩抜きをすればいいか……。すると、佳奈さんがググってくれた。それによると
「うん。ちょうどいい
「確かに。これはご飯が、すすみそうですねえ」
「はい、そうですよね」と俺は、
「これは
「本当に、美味しいですね。でも……」と佳奈さんは、持ってきたタッパーを開けた。
「漬物だけだと何なので、
俺はそれを、食べてみた。
「漬物が美味しくできて、良かったですね」
「はい。それに卵焼きも美味しかったですよ」
「それは何よりです。ありがとうございます」
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