第三十一話
ダメだ。
「あ、そういえば
すると佳奈さんは、笑顔で答えてくれた。
「はい! よろしくお願いします!」
それからは、佳奈さんと
「レンタルサイクルで、諏訪湖を
すると佳奈さんも、乗り気になってくれた。
「諏訪湖を一周ですか。いいですね!」
そして俺たちはレンタルサイクルショップに行って、自転車を二台レンタルした。自転車に乗ると佳奈さんは、元気よく走り出した。俺も必死にこいだが、
「うわー! 風が気持ちいい! それに諏訪湖がよく見えるー!
なので俺は、
「諏訪湖の表面が、きれいですねー!」
「はい! それに風が、気持ちいいですー!」
俺たちは諏訪湖一周約十六キロを、約一時間三十分で
「健一郎さん、次は何をしますかー?」
俺は今度は
「次は、
すると当然のように、佳奈さんは不思議そうな顔をした。
「まあ、乗りましょう。乗れば分かります」と俺たちは、SUWAガラスの里に向かった。観光バスは、ここから出ている。観光バスに乗ると
佳奈さんは、「うわー、
「バスが諏訪湖に、向かっているんですが大丈夫でしょうか……。きゃー!」
観光バスはそのまま、諏訪湖に突っ込んだ。バスの高さ位の、水しぶきを上げて。この観光バスは
五十分してSUWAガラスの里に戻ってくると、昼ご飯を食べることにした。近くの食堂に入って天ぷらに
その後は、俺がどうしても行きたいところに行った。サンリツ
俺も佳奈さんも、しばらく見入っていた。もちろん他の美術品も見たが、やはりそれが一番、
美術館から出ると、日が落ちかけていた。諏訪湖を見ると雲はオレンジ色に
「きれい……」
確かに、それらはきれいだった。だが俺にはそれらを眺めてうっとりしている佳奈さんの表情の方が、きれいに見えた。だから俺はつい、その横顔をスマホで
「あー、勝手に写真を
ちょっとムッとした佳奈さんも
軽トラでワーケーションハウスまで帰る途中は、今日の話で盛り上がった。諏訪湖はきれいだった、ご飯も美味しかったなど。なので俺は、切り出してみた。来週の土曜日も、どこかに出かけませんかと。
すると佳奈さんは、微笑みながら
ワーケーションハウスまで佳奈さんを送った俺は、
「えー、そういう訳で今日のお出かけは、大成功でした。また来週には、軽井沢に行く予定です。皆さん、
俺はその動画を
そして俺は、思い出した。そういえば今の俺の、この不安定な生活をどう思っているか聞いてなかった……。ちょっと考えて、それは
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