第二十八話
それから俺は
それらのコメントを読んでいると、俺も佳奈さんを更に意識してきた。あー、デートとかに
長野県には、たくさんの観光地がある。すると真っ先に表示されたのが、
でも、いつ誘おうか? 今は、止めておいた方がいいだろう。もう佳奈さんも、寝ている頃だろう。俺はできれば、今度の土曜日に佳奈さんと諏訪湖に行きたいと思っていた。すると今度の金曜日に、誘ってみるか。いや、それだと遅いかも知れない。もう土曜日の予定が入ってしまうかも知れない。やっぱり、早い方がいいな。
すると明日の、日曜日か。うん、それならまだ今度の土曜日の予定は入っていないはずだ。よし、明日の日曜日に佳奈さんを誘ってみようと決めると、今日はもう寝ることにした。
次の日の朝。俺はあくびをしながら、卵かけご飯を食べていた。なぜなら
俺は今、朝起きると、自分で食事の準備をする。ご飯はスーパーから買ってきた米を、かまどで
それからニワトリが産んだ卵を五、六個、道の駅に売りに行く。ありがたいことに毎日、ほぼ全部売れる。あまった卵は、夕食に使っている。昼食は、あまり食べていない。
朝ご飯を食べ終わると、水を
それから入っていなかったら、
そんなことをしていると日が落ち、お腹も減るので夕食を作る。メニューは、その日の気分で決める。最近は日が落ちると少し冷えてくるのでカレーやシチュー、
そういえば最近は、ユーチューブでの配信は、たまにしかしていない。やはり食事を作ったりする動画はすでに
それに畑の作物を収穫して料理する動画も、伸びる。白菜ときゅうりを
もちろん視聴回数が伸びるのは、
だが、ふと考えた。むさくるしい男が小屋や一軒家を建てる動画と、美人が料理をする動画があったら、自分ならどちらを観るかと。うん、美人が料理をする動画だな、やっぱり。うん、皆は間違っていない。なぜなら、俺もそうするだろうから!
また、ソーラーパネルを設置するために、貯金をしている。俺が調べたところ、約三十万円かかるようだ。なのでユーチューブの
しかし問題は、この生活を佳奈さんがどう思うかだ。『
でも佳奈さんが、どう思っているか分からない……。よし、今度、諏訪湖にお出かけすることができたら、さりげなく聞いてみよう。本当に、どんな答えが返ってくるか分からないので、ちょっと怖いが……。
そして日曜日の昼。今ぐらいなら佳奈さんも忙しくないと思うので、LINEを送ってみた。
『あの、佳奈さん。今ちょっと、時間は大丈夫ですか?』
すると少しして、返事がきた。
『はい、何でしょうか? 今は時間、大丈夫ですよ』
『突然ですみませんが、今度の土曜日は
『え? 空いてますけど、どうかしましたか?』
『はい。よかったら、二人で諏訪湖に行きませんか?』
『諏訪湖! いいですね! 私はまだ、行ったことが無いんですよ!』
『ああ、そうですか。ええと、あの、野菜の収穫を手伝ってもらって、そのお礼という意味もあるんですが……』
『いいえ、いいんですよ、お礼なんて。私が好きで手伝ったんですから。それより諏訪湖には、何時に行きますか?』
『ええと、朝ご飯を食べてから出発したいと思います。九時くらいに軽トラで、ワーケーションハウスに佳奈さんを迎えに行こうと思っているんですが……』
『九時ですね、分かりました! 楽しみに待っています!』
『ありがとうございます、失礼します』
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