第二十六話
俺も
「すごい!
なので俺は佳奈さんを、一軒家の中に案内した。すると佳奈さんは、「すごい!」と喜んでくれたが一番、興味を持ったのは、かまどだった。
「うわー、すごい! 私、かまどって初めて見ました!
「まあ、そうですね」と答えた俺は、思いついた。
「あの佳奈さんって、釣りは得意ですか?」
すると佳奈さんは、ぶんぶんと首を左右に
「子供の頃にちょっとやっただけで、今はもう全然していません」
俺はそれなら、ちょっと釣りをしてみませんかと誘ってみた。すると佳奈さんは、笑顔で答えた。
「はい、釣りもしてみたいです!」
なので俺たちはいつもの川に行って、釣りをした。佳奈さんは
「はい、食べてみたいです!」
俺はかまどに
「
俺もアマゴを食べ終わると、もう夕方になった。佳奈さんはちょっとトイレと言ってキッチンを離れたが、すぐに戻ってきた。そして顔を真っ赤にして
「あの、トイレがちょっと……」
俺は、佳奈さんが何を言いたいのか
なので俺は、ググってみた。するとライブ会場や花火大会の会場で見かける、
それから二人で、ワーケーションハウスに戻った。
「もちろん、このワーケーションハウスは男女交際を禁止していませんが、
俺は、慶介と
「明日も二人でどこかに、遊びに行ったらどうですか? 明日は日曜日なので、もちろん仕事は休みなので!」
俺は、ちょっと考えてから答えた。
「いや、それはちょっと難しいですねえ……」
実は明日は、畑の野菜を
「野菜の収穫ですか……。そういえば、畑もありましたね。健一郎さん、私、野菜を収穫してみたいです!」
俺は断る理由が無かったので、「はい。それでは、お願いします。明日の朝に軽トラで
次の日。ワーケーションハウスから佳奈さんを軽トラに乗せて連れてくると
でも白菜ときゅうりはどうしようかと、考えた。すると、ひらめいた。
なので早速、佳奈さんと一緒に道夫さんの家に行った。
「大変よ、おじいさん! 健一郎さんが、お
すると道夫さんが、ものすごい速さで玄関にやってきた。
「おー、こりゃ美人さんだ! やったな、あんちゃん!」
それを聞いた佳奈さんは、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。なので俺は、説明した。佳奈さんは、俺の昔の後輩が経営しているワーケーションハウスに住んでいる人だと。だが道夫さんは、ニヤニヤしながら聞いてきた。
「それはいい。そんなことは、どうでもいい。
俺は、思っていることをそのまま告げた。
「えーと……。佳奈さんは
すると佳奈さんはますます顔を赤くして、ますますうつむいてしまった。その様子を見て道夫さんは、言い切った。
「こりゃあ、
俺は女性とあまり付き合ったことが無かったので、脈ありかどうか分からなかった。さっきも言ったように、確かに佳奈さんは魅力的な女性だ。でも俺なんかと、付き合ってくれるだろうか?……。すると花さんが、助け舟を出してくれた。
「まあまあ、その話はこれまでにしましょう。それは若い二人が、自分たちで決めることですから。それはそうと健一郎さん。今日はどんな用事できたんですか?」
そう言われて俺は、花さんに伝えた。俺の畑で白菜、きゅうりが
すると花さんは、笑顔で教えてくれた。長野県は
俺はお礼を言って、漬物が出来たら持ってくるので
「ああ、そうか。あとで見に行くよ」
どうやら道夫さんの興味は俺の一軒家より、佳奈さんに向いているようだ……。
そして俺と佳奈さんは俺の一軒家に戻って、軽トラに乗った。四斗樽、焼酎、漬物塩、昆布を買うためだ。それらを買って戻ると早速、俺の一軒家のキッチンで漬物を漬けた。俺が一カ月後の十一月が楽しみですねと言ってみると、佳奈さんは笑顔で頷いた。
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