第十八話
「やっぱり、ここはいいですねえ。自然が
山の中の
「取りあえず、どうしてここにお前がいるんだ? ちゃんと説明してくれ」
するとやはり慶介は、笑顔で答えた。俺の
俺はさすがに、聞いた。
「ちょっと待て。ワーケーションハウスって何だ?」
すると慶介に、聞き返された。
「
俺は少し考えてから、答えた。
「えーと、一つの
「はい、そうです。キッチン、リビング、バスルームなどが共同で、
俺は、再び考えてから答えた。
「えーと、確か働きながら
「はい。それでシェアハウスでワーケーションをすることが、ワーケーションハウスってことです」
俺は、
「なるほど。で、経営って、どうするんだ? どこに、ワーケーションハウスがあるんだ?」
すると慶介は、胸を
「それは、これから用意します。Z市にある、
「なるほど。確かに空き家はZ市に、たくさんあるだろうけど……」
「はい。例のプロジェクトが
仕事そっちのけと聞いて、俺はツッコもうかと思ったが止めた。慶介が担当していたプロジェクトは、無事に終わったようだからだ。だが俺には、まだ疑問があった。
「でもリフォームするにも、金が要るだろう? 金はあるのか?」
すると慶介は、再び胸を張って答えた。
「いえ、ありません。なのでこれからお金を集めます。クラウドファンディングで」
クラウドファンディングか……。確かインターネットで
「確か、お金を出してくれた人には、物やサービスのリターンがあるんだよな? それは、どうするんだ?」
「ええ、それは、
俺は
「だから、それは何だ?」
「はい。ワーケーションハウスの
俺は、
「半額?! いいのか、そんなことして? ちゃんと経営できるのか?」
「もちろんですよ~。僕がつくるワーケーションハウスは、一度暮らしたらずっと暮らしたくなるはずなんですよ~。だから家賃を三ヵ月、半額にしても全然、
俺はそんなに
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