第十四話
この日の朝は、七時くらいに起きた。朝食をすませると
次に柱の間に、板を釘で打ち付けて壁をつくる。下から打ち付けていくが、その上には下の板に数センチ
そして午後はまず、屋根を取り付けることにした。高い三メートルの壁と、低い二、五メートルの壁に長い板を打ち付けた。一メートル間隔で六枚、打ちつけた。その結果、板は五十センチ斜めになった。そしてそれらの板の上に、
だが小屋の色は、満足しなかった。
塗料を塗り終わりると、次は
冷蔵庫や洗濯機もあったが入りきらないので、小屋を
でもとにかく、小屋は完成した。しかも俺の、イメージ
「うおおおお! 小屋だ! 俺が建てた、俺だけの小屋だ! バンザーイ!」
もちろん小屋の中と
次の日の朝、やらなければならないことを思い出した。この場所に、住所を取ることだ。そこでZ市の市役所に行き、担当者に相談した。すると明日、確認をしてもらうことになった。次の日にその担当者がやってきて小屋を確認して、
「おお! やったな、あんちゃん! もちろん、すぐに見に行くぞ!」
そして道夫さんは、源治さんに電話をしてくれた。俺と道夫さんは歩いて、俺の小屋に向かった。その途中、道夫さんは聞いてきた。
「小屋の建て方を、誰から教わったんだ?」
俺はスマホを取り出して、説明した。インターネットで小屋の建て方の動画を、配信している人がいる。その動画を見て、小屋の建て方を学んだと。道夫さんは、感心した。
「ふーん。スマホってのは、色々できるんだなあ……。
そして俺が建てた小屋に着くと、道夫さんは大声を出した。
「おお! すげえ!
すると軽自動車でやってきた、源治さんが付け足した。
「はい、本当にすごいですよ。何しろこの小屋は、
道夫さんはそれを聞いて、更に驚いた。
「端材?! 端材で建てたのか、この小屋を?!」
そして道夫さんは俺の背中を、バシバシと
「いやあ、あんちゃん、すげえ! すげえよ、あんちゃん! がはははは!」
すると源治さんは、
「
俺はこの小屋を増築して、大きな
「はい、お願いします」
すると源治さんは、
「うん。私は端材をタダで処分できるし、健一郎さんはそれで小屋を増築できる。うん、これぞウインウインですね。はははは」
と話がまとまると、源治さんは軽自動車に乗って山を下りて行った。すると残った道夫さんは、小屋を観察し出した。
「うーん、
俺は、「浸水対策?」と聞いてみた。すると道夫さんは、説明した。この小屋の近くには、川がある。これから秋になると台風がやってきて川が
更に道夫さんは、小屋の後ろに回って聞いてきた。
「ここには、畑を作るのか?」
「はい、そうです」
「ふむ。だったら、
俺は、驚いて聞いてみた。
「え? ここには、熊が出るんですか?」
「ああ、出る。ツキノワグマがな。じゃないと畑の作物が、食われる。最悪、襲われる」
すると道夫さんは、説明した。道夫さんは畑を、
そして道夫さんは、笑顔で
「よし、あんちゃん、家にこい。小屋が完成した、お祝いをするぞ」
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