第七話
次の日の朝、俺はスマホのアラームで六時半に起きた。部屋に何もないことを確認すると、一時間単位で
慶介を軽トラに乗せて走り出すと、やはり群馬県で一泊して長野県のZ市に着いた。キャンプをしている場所に着くと、慶介のテンションは一気に上がった。
「うわー、森の中の大自然! なのに向こうには川が見えるー!」
俺たちは腹が減っていたので、アマゴを釣ることにした。慶介に
「
まあ俺も数日前に体験したことだから、慶介の気持ちはよく分かった。だがそれにしても声がでかい。周りに人がいなくてよかったと、胸をなでおろした。
食べ終わると夜だったので、当然のように夜空を見上げて星を見た。夜も明るい東京では、まず見れない星だ。星を見上げながら、慶介は
「
「え? こんな星空を、見たことがあるのか?」
「はい。僕は、大分県の出身なんですよ。東京の大学に行くまで、そこにいたんですよ。そこでは毎日のように、星を見てましたよ……」
「そうか……」
それからテントの中で、眠った。俺は
朝、目が覚めると、川で顔を洗って釣りをした。慶介は釣れなかったが、代わりに俺がアマゴを二匹釣った。飯ごうでご飯を炊いて、アマゴは
「やっぱりいいなあ、自然の中は。いつかは大分に帰ろうと思ってたんですけど、ここもいいなあ……」
そして慶介は、東京に帰ることになった。俺は、また軽トラで送ろうかと言ってみたが
「僕は絶対また、ここにきますよー! それではー!」
俺はZ市内のスーパーで
俺は焚火を起こして飯ごうで、鶏肉とコシアブラの葉の炊き込みご飯を作って食った。そして食後の
と考えていると、ひらめいた。ユーチューバーになるのは、どうだろう! まずはキャンプの動画を
次の日の朝。俺は早速スマホで、動画を
「えー、皆さん、おはようございます。はい、それじゃあ早速、焚火をしようと思います。私の場合、焚火をしないと朝食を作れないので。
まずは山に落ちている、
はい、まずは
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