第四話
スマホを見てみると、八時を少し過ぎていた。俺は川に行って、顔を洗った。そして、考えた。スマホは
でもスマホが使えるのは、ありがたかった。色々なことを調べられるし、ニュースを知ることもできるからだ。ただ、バッテリーが少なくなっていた。これには、
スマホの
なので、小型の太陽電池を買いに行くことにした。山道も二度目だから、
なので長野市に行って、
長野県の
まだ腹は減っていなかったが、減った時のことを考えた。米はある。キャンプ道具一式を買った時に、ついでに十キロの米を買っておいた。そして
俺は釣り道具を用意すると、川に向かった。
「はあ……」とため息をついていると、野球帽子をかぶってベージュ色のズボン、赤と黒のチェックのシャツの
「よう、あんちゃん! 釣れるかい?!」
「いえ、全然、釣れません。ははっ」
すると老人は、
「だろうなあ。糸の場所を見てみると、場所が悪いと思うんだよなあ」
「そうなんですか?」
「ああ。あんちゃん、ちょっと竿を
俺は
「今だったら、アマゴが釣れるかもなあ。アマゴは川の流れの中心や流れの
疑問に思った俺は、聞いてみた。
「あの、アマゴって何ですか?」
老人は、竿を動かしながら答えた。
「
なるほど、と俺は
「お! きたきた!」
糸の先には上部が茶色で下部は銀色で青い
「おお! すごいですね!」
すると老人は、ルアーからアマゴを外して
「ほら、あんちゃん。やるよ」
俺は少し、驚いた。
「ええ? いいんですか?!」
老人は当たり前のことを言う口調で、続けた。
「ああ。これは、あんちゃんの竿だからな。それに
「はあ、そうですか……」
「それじゃあな。儂がやったようにすれば、アマゴは釣れるだろう」
俺は思わず、頭を下げた。
「ありがとうございました!」
すると老人は、右手を
「いいって、いいって。あ、食うんだったら
そして老人は、川の上流に向かって歩き出した。
俺は再び、頭を下げた。
「ありがとうございました!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます