第11話 神綺
翌日
葉月「今日は連れて行きたいとこがある」
そう言った葉月と共に俺は雑木林を進んで行った。すると神秘的な神殿に出た。そこには
宝石を埋めるような岩盤があり、そこにはこう書かれていた
【12の月が集まる時、奇跡は起こる】と
カッカッカッカッ
葉月「待って!」
何かに引っ張られるように俺は進んだ。そして大きな鏡の前で立ち止まった。そこには一人の女の子が立っていた。その後ろ姿には見覚えがあった
四郎「どうしてここに?」
そこにたっていたのは、六年前に死んだはずの父、
霜月「四郎か。やはりな」
四郎「父さんも…ね」
実は父がここにいることを俺は確信していた。転生科のところで俺によく似た人が六年前に転生していたと覚馬さんが語っていたのだ。最も、それが確信となったのは数日前のこと。
数日前、伊賀の山中を一人歩いていた俺は一枚の写真を見つけた。
そこに写っていたのは若き日の母さんと父さんだった。
四郎「嘘だろ?」
俺は何度も目を疑った。しかし
丹波「本当じゃよ。そこに写っているのはお主の父であり、神綺の守護神、霜月じゃ」
そう言われて、俺の目から雫が滴ってきた。
四郎「そうか…父さんもだったんだね」
今
四郎「父さん…」
霜月「四郎…」
俺たちはお互いを見つめ合う。正直、三年も会ってなかった相手だ。どう反応すればいいかわからない。そう思って父さんの顔を見ると父さんは泣いていた。
葉月「ちょっとどういうこと?」
四郎「どうもこうもこの人は俺の父さんだよ」
葉月「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
四郎「ちょっ長っ」
葉月「ええええええええええええええ…」
四郎「ちょっと!尺これで稼がない!」
葉月「はい」
そんなたわいもない話をしていると突如ガラガラガラガラガラと音を立てて天井が崩れ落ちてきた。
四郎「葉月!父さん!逃げるよ!」
葉月「言われなくても!」
逃げてるうちに父さんと逸れ、俺と葉月2人で逃げる
しかし…
四郎「嘘だろ!」
外に出ようとした瞬間、床が抜け、俺と葉月は穴に落ちていった。そこで見えたのは、笑っているーーーだった
しかしそれを気にしている間もなか体は落下していく。
四郎「葉月!」
俺は手を伸ばし、葉月のクッションになる形で落下していく。そして何か大きな衝撃と共に俺は気を失ったのだった。
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