第10話 混騒

加奈side


時雨はあの後逮捕され、その共犯者もことごとく消え去った。私は、お兄ちゃん亡き今、母さんと二人で生きていかなければならないのだ。

中学校を卒業した私はそのまま就職。母と穏やかな生活をおこなって生きていた。だけど一日も、兄のことは忘れたことはない。


上司「加奈ちゃん!これそっちにお願い」

加奈「はい!」


テレキャスター「第一中いじめ殺人事件の主犯、歪時雨容疑者が今日、保釈されます。東刑務所には、多くの記者たちが集まってきています。殺害された尾ノ道四郎さんの死から2年。あんな残酷な事件、ほかに類を見ないでしょう」


そんな中、時雨が釈放されたというニュースを耳にした。それを見て私は、彼女の殺害を決意した


母に置き手紙を残し、一人旅立つ。

駅で電車に乗り、隣街に行く。

駅から降りて、東刑務所を訪れる。

そして、そして、そして


時雨「やめて!」

加奈「お兄ちゃんもそう言わなかったの?」

時雨「いやぁぁぁぁ」



その後、二人を見たものはいなかった。


月は紅く染まり、街は闇に閉ざされた。


テレキャスター「今季最大の流星群が西の方に今夜流れます」


オーロラ色に光る流星群と紅く染まった月はこの世の終わりをさし示しているように見えた。


ーーーこの世の終わりに少年たちが立ち向かうのは、まだ後のことーーー


伊賀 四郎side


嫌な予感が走った。まさかーと思うが、

止めよう。閻魔様に連絡する事ができない今の俺にはどうすることもできない。そう思い、四郎は密かに妹の無事を祈る


葉月「何やってんのさ」

四郎「なんでもないよ」

葉月「そうか」


そういうたわいのないことを話し、布団に潜るのだった。


?「あーあ…こんなことになっちゃいましたか…人間ってつまらないですね…」

閻魔「死神!生き物の死を喜ぶな!」

死神「それが仕事なんですけどね…かというあなたもサボりたいだけなんじゃ?」

閻魔「ちっ違うわ!」

覚馬「お前ら煩い。仕事をしろ!上にお前らのことで叱られるのはもう疲れたんよ」

死神「ごめんごめn」


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