第9話 夜襲
飛んだ矢が肩に突き刺さる。
痛い
だけど右近にとどめを刺さなければ
騎馬武者を無視して右近に向かう。
一閃
ガギン
私の振った刃は易々と騎馬武者に止められていた
長月「お主の名は?」
左近「島左近勝猛。筒井家の侍大将よ」
島左近ー豊前様の息子と同じ名だ。まさかー
その考えが頭によぎった時右から右近が刀を振り下ろす。
それを弾き飛ばし右近の首目掛けて刀を下ろす!
ヒュン
?「この人にはここで死んでもらっちゃ困る」
そこにまた一人現れる
長月「だれだ!」
秀政「堀九太郎秀政。参る」
危機を見た隣の戦場にいた堀
長月「これ以上は無理だ!撤退するぞ」
しかしそのタイミングで現れたのは…
滝野吉正「参る」
滝野さん率いる藍染の部隊
シュバ
左近「うぐっ」
ズシュ
右近「ガハッ」
ドス
秀政「うっ」
瞬きする暇もなく相手を鞣していく
気づいたら倒れた松明が枯葉に着火したようであたり一面は火で照らされた。
そんな中、滝野吉正は無言で立っていた。
それがなおのこと恐怖を感じさせるものであり、伊賀の秘密兵器とはよく言えたものだと感じていた。
この後、筒井の
帰陣中、左近と名乗っていたあの騎馬武者が傷だらけで倒れていた。
おそらく屍鬼にやられたものだろう。
私は恩人の子で今は敵となった彼を連れて帰ったのだった。
彼が起きたら事実を伝えようか思案していると
四郎「何をしているんですか?」
と話しかけられた
長月「というわけさ。長話してすまなかったな」
四郎「いえいえ」
そう語った少年の目は私とは比べ物にならないほど澄んだ目をしていて、この先、この目が曇らないことを心の中で祈るのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます