第9話 革命

革命前夜




 革命の準備は整った。パレットは反乱軍総勢8万人。対する国家は2万の軍人とほとんど機能していない警察だけ。武力では我々のほうが勝っている。クーデターを起こしみんなが平等な国を作る。


「I、計画はうまくいくかしら?」


「大丈夫でしょう。Sさんもスラムで活躍してくれたではないですか。」


「私達の教えを伝えただけよ。」


「・・・、いいんですね。」


「ええ、後悔はないわ。」




革命前日


 革命軍が国会議事堂を襲撃し、占領に成功した。私達は国会議事堂を革命軍本拠地にし、私は国会議事堂へ移動した。革命軍将官と軍議を始めた。


「ボスの司令を伝える。まず、首相・大統領・警視庁長官を殺す。軍を3つに分けてそれぞれの官邸を襲撃する。」


すると慌ただしく兵士が走ってきた。


「電報です!」


「どうした?」


「基地が・・・、基地が制圧できました。戦車や戦闘機、軍艦そして武器を大量に手に入れられました。」


「それはいいぞ。では先程の作戦で我々も行こう。」




革命当日


 各地で銃撃戦が繰り広げられていた。至るところに人の死骸が転がっていた。その大半は警察の制服を着ていた。軍は9割が革命軍に入ったそう。残りの1割は軍のトップ、またはそれに近い階級の人達ですでに殺されている。大統領府の前には戦車が待ち構えていた。しかしたったの一機。こちらは市街ということもあり戦車は持ってきていなかった。しかしこちらには秘策があった。


「頼む。」


「イエッサー。」


冷酷な声の返事の後、ちょうど100m先にいたスナイパーが銃を構えた。次の瞬間、戦車は爆発した。彼は第2のシモ・ヘイヘという異名を持ったスナイパーだ。この神業も彼にとっては容易いことだ。そうして、大統領・首相はあっけなく殺された。


 一方、警視庁は警察の応戦もあり私達も何人かけが人を出てしまった。しかし勇敢な革命軍は警視庁官の部屋まで走った。しかしそこには警視庁長官、神田勝はいなかった。



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