第74話 ちびちゃんたちの番

ぺたぺたぺっちょん

みんなで遊びまくりました!途中で布も二回変えて、グランパとぱぁぱが、一枚ずつお持ち帰りして、残りの一枚はこのお家用にするんだって。楽しかった!それで


〖じゃあ、次は〗

『神様、ちびちゃん達からでいいわよ。ポメちゃんのお名前どうにかしてあげなきゃ。今のままでもかわいいけどね』

『きゃん』

『そう言われると、寂しい気がする?』

『きゃん~』

『そっかぁ。間違えたとはいえ、可愛がってくれたおじいちゃんとのんちゃんがずっと呼んでくれた名前だもんね』

『きゃん⋯』

『そうですね。複雑な気持ちになっても仕方ないですね』

『きゃんん~』

『元気だしなよ!新しいお名前もらったら普通におしゃべりできるかもよ?』

『きゃん?』

『だって、妖精さんたちも、花うさぎさんたちもおしゃべり上手になってるでしょ?』

『きゃんっ!』

『ね?だから、かわいいお名前期待しよう!』

『きゃんきゃんっ!』

『うん。いいこだね~』よしよし

『きゃん♪』

おお!ねぇねとにぃにたち、優しい!

そうだね!かわいいお名前つけてあげなきゃね!


〖では、日本から来てくれたおチビさんたちからいくとしようかの〗


「あい!」

『きゃんっ』

『こんっ』

『きゅんっ』

元気なお返事出来ました!


『どんなお名前がいいかしらね?』

『私らみたいに花の名前かい?』

『ポメちゃんも可愛かったけどな。見た目で付けるかい?』

〖自分の好きなものでもいいんじゃないかな?〗

〖好きな物?食べ物とかかの?〗

ママやパパたちが聞いてきます。


「ふにゅ~。しゅきにゃもにょ⋯もふもふ?」

『ぴよ~(それはのんちゃんの好きなものだよね~)』

「しょっかあ~」

ポメちゃん好きなもの。ポメちゃん抱っこしてなでなでしながら思い出そうかな~


「もふもふ~♪」

〖もふもふじゃが、この弾力はぽんぽんと言っても良いような気がするの〗ぽんぽん

「う?」

そうかな~?

〖私もいいですか?ん~これは、ぽふぽふ?気持ちいいですね 〗ぽふぽふ

「ふお~」

色々出てきた~

『どれどれ?弾みますね。ぽむぽむ?』ぽむぽむ

「ふお?ぽむぽむ?」

パパ、なんかそれ可愛い~♪

『そう。ぽむぽむ』


〖どれどれ、ぽむぽむ⋯〗ぱらぱら

「う?じしょ?」

〖そうじゃよ。何か意味があるかと思っての。む⋯あったぞ〗

「ぽむぽむ、にゃに?」

〖ぽむぽむ⋯柔らかい物を触った時に使う擬音。他には、おや、リンゴのこともポムと言うんじゃの。フランス語のようじゃ〗

「りんご?⋯ありゃ?」

そういえば?

〖のんちゃん、どうしたのじゃ?〗

「ぽめちゃん、りんご、しゅきだよにぇ?」

『きゃんっ♪』ぶんぶん はっは♪


『おっと、ヨダレだ。正解みたいだね』ふきふき

しっぽぶんぶん、ヨダレだらだら⋯パパが拭いてあげてます。


「ふお~やっぱち」

当たってた~♪

『へぇ~リンゴかい?確かあったね。どれ、切ってこようかね』よいしょ

『きゃん♪』ぶんぶん

〖本当に好きなんじゃな〗ふきふき

みんなに拭いてもらってるね。


『ねぇ?神様。私たちもだけど、ちびちゃんたちのご飯はどうなるの?』

『あ、そうだよね。何食べてもいいの?』

『食べてはいけないものなどあったら大変ですね』

『えっ?お腹壊しちゃったらダメだよ!』

ねぇねたちが心配してくれてます。やっぱり優しいね。


〖確かに、ポメちゃんは普通の犬だったから、食べちゃいけないものがあったけど、今はなんでも大丈夫だよ。調理したものでもね〗

〖そうじゃの。みんなと同じものを食べて大丈夫じゃよ。もちろん、のんちゃんもの。この世界の食材も美味しいからの。沢山食べて大きくなるんじゃよ〗にこにこ

「あい!」

もりもり食べちゃうよ!


『おまたせ。ほら、みんなの分は小さく切ったからね。さあ、お食べ』

『きゃん♪』

『こん♪』

『きゅん♪』

しゃくしゃくしゃく


『きゃ~ん♪』うっとり

『こ~ん♪』

『きゅ~ん♪』


『良かったわね。みんな美味しいって』

『特にポメちゃんはうっとりしちゃってるね』

「あい」

本当に好きなんだね。


『そうかい。そりゃ良かった。のん、りんご煮たのもあるよ』

「ほあ~じぇったい、おいしいやちゅう♪」

ぱく。しゃくしゃく

「おいちい~ぃ♪」

ほっぺた落ちないかな?

『そりゃ、良かった。また何かつくろうかね』

「うにゃ~ん♪」

どうしよう~今から楽しみ~♪

『おやまぁ、猫みたいだねぇ』

だって楽しみ~♪


『リンゴなら森の中になってますね』

『今度採ってきますね』

『ほかの果物も採ってきますね』

「わ~い♪ありがちょ」

白騎士さんたちも優しいね!


『ねぇねぇ、こんなにりんご好きなら、名前それでいいんじゃない?』

「う?まぁま、りんごちゃん?」

『きゃん?』

『違うわ。ほら、りんごのこと、ポムって言うんでしょ?ポメちゃんとも似てるし。おじいちゃんの思い出も引き継げそうでしょ?』

「ふお~ぽむちゃん!ぽむぽむ!!」

かわいいかも!


〖ほう、まさかそう来たかの〗

〖それは思いつかなかったですね〗

『面白いんじゃないかい?』

『ぽめちゃんはどうかな?』

聞いてみよう!


「ぽめちゃん、ぽむちゃん、りんごだっちぇ!」

どうかな?


『きゃんっ♪』ぶんぶん


『気に入ったみたいよ』

『良かったね』

『ええ。ぽむちゃん、かわいいですね』

『やったね~♪ぽむちゃん。リンゴでかんぱ~い』

『きゃうん♪』

兄たんりんご持ち上げて乾杯だって!


『うふふ。じゃあ、ちびちゃん達は好きな食べ物シリーズかしら?』

〖おやまあ、そうなると、九尾の狐は決まったようなものかの?〗

「う?こんちゃんの、すち?」

もしかして~

「おあげしゃん?おいにゃりしゃん?」

『こん♪』ふっさふっさ♪

〖そうじゃの。油揚げが好きじゃの〗

「ふお~ぉ」

また当たった~♪キツネさんといえば油揚げだよね。お名前なら油揚げより

「おあげちゃん」

『⋯』

「おいにゃりちゃん?」

『こん』

あれ?微妙?

「いにゃりちゃん?」

『こん♪』

「いにゃりちゃん!」

『こん!』ふっさふっさ

「ふお~きまっちゃ」

決定したみたいです。


「まま、おゆうはん、おいにゃりしゃん、できりゅ?おいわいちなきゃ」

『もちろんさ。後で作るよ。楽しみにしとくんだよ』にっこり

『『『手伝うです!』』』

『『『作るです!』』』

「わ~い♪やっちゃ~♪」

『こ~ん♪』

楽しみだね!あとは、


「どらちゃん、なにすち?おにきゅ?」

ドラゴンさんは何食べるんだろ?強くておっきくなるんだよね?それなら、やっぱりお肉かな?


『きゅ~ん』くねくね

「う?てりぇてりぇ?」

なんで?


〖ほっほ。この子はの、お肉ももちろん好きなんじゃが、ワシらの茶会にちょこちょこ出てたからか、好きな物は甘味なんじゃよ〗

『きゅうん』くねくね

「う?」

かんみ?みかん?


〖違う違う。甘いもの、和菓子じゃよ。中でも餡子を使ったものが好きなんじゃよ〗

『きゅ~ん』くねくね

「ふお~」

そうなんだ~

「わがち、おいち♪のんちゃんも、すち♪」にこ

おいしいよね~♪

『きゅうん♪』こくこく

「ちゅやちゅやあんこ、しゅにょままぺりょり、じぇーたく♪』むふーっ

『きゃうん♪』むふーっ

黒くてつやつやのあんこ、スプーンでぺろりもたまりましぇん!ドラちゃんもわかるんだわね!もちろん、あんこと言えば


『よーかんに~、おまんじゅーに~、おだんごに~、ちゃいやきに~、おちるこに~、あんみちゅに~」

美味しいのたくさん!

『きゅんきゅうん♪』

「う?あんみちゅ?」

『きゅん♪』ふっさふっさ

「おにゃまえ、あんみちゅ?」

『きゅんきゅん!』ふっさふっさふっさ


〖そういえば、あんみつは特に美味しそうに食べとったのぉ〗

『きゅうん!』

だっておいしいもん!って言ってる?


『これは決まりかな?』

『やれやれ、あんみつも作らないといけないねぇ。あ、リンゴもだねぇ。う~ん、さつまいもと一緒に蜂蜜で煮ようかねぇ』


「うにゃ~んんん」きらきら

ぜったいぜったい、美味しいやつ~うぅ

「ママ、たくしゃん!」

『そこは程々にだねぇ』

「がーん」

そんにゃあ~


『だからなんで猫なんだい?』

『いいじゃない?今度ふさふさの猫耳つけてあげなきゃ』

〖創世の神よ。この世界でうちのカメラは使えないかの?ビデオ⋯ああ、スマホ、持込めんかのぉ〗

〖日本の神よ、そこ、もっと詳しくお願いします〗


『なんか、話、それてるけど、良かったわね』

『ぽむちゃん、いなりちゃん、あんみつちゃんだね』

『なんだか美味しそうですけど』

『みんなよろしくね!』

『きゃんっ!』

『こんっ!』

『きゅんっ!』


とにかく食いしん坊なお名前に決まりました!


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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