第73話 命名書完成?
『うふふ。楽しみねぇ。バラ園、温室、素敵でしょうねぇ。グランパ、綺麗なバラ、たくさん期待してるわね』にっこり
〖は、ははは⋯努力しよう⋯〗ひくひく
〖日本の神、申し訳ない〗しくしく
グランパ、がんばれ!
いろんな色のバラ、いろんな形のバラ、他にも香りとか色々色々いろいろ⋯
あるよ、できるよ、お庭綺麗だよ。などなど尋も⋯聞き出したローズまぁまは、もうバラ園や温室を作ったり、化粧品とかポプリとか、お茶とかジャムなんかを作る研究室みたいなのまで作る気まんまん。グランパに『色々提供してくれるわよね?ね?』っと、脅は⋯お願いしたのです。
〖はあ、のんちゃんは柔らかいのぉ〗すりすり
「よちよち」なでなで
〖ああ~癒されるのぉ〗
グランパ、ぼろぼろ⋯がんばってね。
〖ありがとの。じゃが、これでのんちゃんの命名書に皆の名が書けるの〗にこ
「あっ!」
ほんとだ!
〖ではでは、命名・
例のごとく、どこかから出した筆でサラサラサラッと書き上げて、魔法でかわかしました。
〖ふふ。いいですね〗
『とても神聖な感じですね』
『私の命名書も書いてもらえないかしら?』キラリ
『おや、いいね。それ』キラン
〖ははは。そうじゃの⋯〗
まぁまとママ、目が本気のやつだね
〖さて、次は⋯ママ、汚れたら魔法で綺麗にするからの。今日だけは大目に見て欲しいの〗ちろ
『ん?ああ、手形と足形をインクでって話だったね。まあ、仕方ないよ』ちら
「う?」
なんで周りをちらちら見てるのかな?
〖すまんの。ああ、なんなら初めからこうすればよいかの〗ちらちらっ
『くく、そうだね』ちらちら
だから何を見てるのかな?それに、床におっきな白い布をグランパが敷いたよ。どうするのかな?
とにかく、そう言ってお盆みたいのに赤?オレンジ?の墨?
〖朱色の墨、朱墨汁だの〗
「ふぅん?」
それで?
〖さて、のんちゃん、これに先ず手をついての〗
「あい。ぺちょんっ、ちゅめたっ」
ちょっと冷たかったよ
〖そうかそうか、ちょっとがまんじゃよ。それをここに〗
「ぺちゃり」
お名前のそばにぺちゃり
〖そうじゃよ。しっかり押したら〗
「きゅうきゅう。おちたよ」
〖そしたら、ゆっくり離そうかの〗
「あい。ゆっきゅり~ぺりぺり~」ぺり~
「ふわああっ」きらきら
〖ふむ。かわいいお手手の完成じゃな〗にこにこ
「あい!できちゃ!のんちゃんにょ、おてて!」
赤いおててだよ!
〖うんうん。じゃあ次はあんよじゃな。ほれ、また〗
「あい!ぺっちょん!」
もうやり方わかるよ!
〖お手手の隣に〗
「ぺちゃり」
〖しっかり押したら〗
「きゅうきゅう」
〖ゆっくり離して〗
「ゆ~っくり、ぺりぺり~」ぺり~
〖乾かして、完成じゃ〗にこ
「やっちゃあ!」
バンザーイ!出来た~!お手手とあんよくっついたよ!
〖上手に出来たね。のんちゃん〗
『うん。可愛くできたね』
『羨ましいわ』
『そうだねぇ』
『『『素敵ですよ』』』
そうそう?上手?可愛い?
「もっちょやりゅ?」きらきら
もう片っぽおててもあんよもあるよ!
〖ここにはもういいかの。その代わり、下に敷いた布になら良いぞ〗
「ふお~」きらきらきら
いいの?いいの?
〖ただし!じゃ〗
「う?」
ただし?
〖これは今日だけじゃよ。それから、遊ぶのはこの布の上だけじゃよ。他を汚したらいかんぞ〗
「あい!」
そうだね!汚したら大変!
〖みんなもじゃよ〗
「う?みんな?」
『くく。ちびどもや、神獣様たちをごらんよ。あの目⋯』
「う?まま?みんにゃの、おめめ?⋯ふおぅっ」びくっ
『『『やっていいです?』』』きらきら
『『『やりたいなのです!』』』きらきら
『『『やりたいぴょん!』』』きりっ
『『『『やる』』』』ぐっ
『『『きゅんっ』』』きらきら
『『『『は・や・く♪』』』』ぶんぶんきらきら
「ふお~?」
みんなお目目がきらきら、ぎらぎら?しっぽとかぶんぶん?
〖さっきから目をらんらんとさせとったからのぉ〗くしゃ
『そうだね。うずうずと飛びかからんばかりだったからねぇ』くく
「ふあっ」
そっかあ、ちらちら見てたのは妖精さんたちを見てたんだね。
グランパとママがお顔くしゃって、苦笑いしてます。
『はやくやりたいです!』
『のんちゃんもやるです!』
「あい!まま、ぱぱ!」
いい?いいよね?
『主、こうなったら仕方ないよねぇ?』
『そうだね。いいかい?この布の上だけだよ。他を汚したら⋯』きりっ
「よ、よごちたりゃ?」ごく
『おやつ抜き三日間だからね!』ぴっ
「ふおっ」
み、三日も?
『『『え~っなのです!』』』
『『『気をつけるしかないぴょん!』』』
『『『『うん!』』』』
『『『それでもやるしかない!』』』
『『『きゅんっ!』』』
それでもみんなやる気まんまん!
〖ふふ。それじゃあやっぱり、外に行こうか〗ぱんっ
しゅんっ
「ふお~」
お外だ!ぱぁぱの魔法で白い布ごとお外に移動!
『やっぱりその方が安心ですね』
『そうだねぇ』
〖ふふ。それじゃ、存分に遊んでね〗
「あい!」
『『『『『『は~い!』』』』』』
お許しでたし、広いお庭に出たし、思いっきりやるぞ!じゃあじゃあ~
「えいっぺっちゃん!」
両手ともつけちゃうよ!それで、
「ぺっちょん!ぺっちょん!ふわあ~」
おてていっぱい!
『『『やるですーっえいっ』』』べちゃ
家妖精さんたち突撃!
『『『『『必殺!高速ぺったんーっ』』』』』ぺたぺたぺたぺたっ
「ふお~」
妖精さんたちのちっちゃいおてていっぱい!
『『『むむ。ならば⋯肉球スタンプぴょーんっ』』』たたたっ
「ふわあああっ」きらきら
花うさぎさんたちが走ったあとは、ちっちゃい肉球がたくさん!
「かあいい~っのんちゃんも!はちりゅ!わ~いっ」ぺしゃったたたっ
『『『のんちゃんの足跡もかわいいですーっ』』』
『『『まねっこするですーっ』』』
『『『『『『わあ~っ』』』』』』ぺたぺたぺたぺた
とたんにみんなが足の裏に墨汁をつけて走り出しました!
「きゃははっあちあと~」たたたっ
『ぴよ~(僕のも見て~)』
「ふお~とりしゃんにょあち!」
『『『おもしろいですーっ』』』
『『『あれ?ストップですーっ』』』キキキっ
「う?」ぴた
『ぴよ?(どうしたの~?)』
な、何?
『これなんです?』
「う?」
これって?
『ぴよ~?(なんだろ~?)』
『ニョロニョロです?』
『こっちは翼です?』
「ほんちょら」
『ぴよ(本当だね)』
何かな?
『どうやったです?』
『こうやったんだよ~えいっ』ていっ
『きゅんっ♪』びたっ
「ほえ?にいたん!ドラちゃん(仮)!」
なんと!ドラゴンのにいたんが、小さい龍のドラちゃん(仮)をお姫様抱っこから投げた!優しくだけど!
『それで回収~♪』ひょい
『きゅんっ♪』
『からの~えいっ』くるんっ
『きゅんっ♪』ぺたんっ
「ふお~?」
にいたんがドラちゃん(仮)を抱っこして回収したら、そのまま背中からぴたんって!
『よいしょっと』ぱたぱた
『きゅんっ』
そのままどいたら
「ふああっ」
『にょろにょろですーっ』
『翼ですーっ』
さっきのにょろにょろと翼です!
『えへへ。面白いね~♪』
『きゅんっ♪』
ドラゴンコンビはすっかり仲良し!
『ダメよっ』
『ええ。絶対だめです!』
『こんっ』
『きゅんっ』
『ええ~いいじゃん。やりたいって言ってるんだしさ。絶対かわいいぞ』
『だめよっそりゃ、絶対かわいいけど、ダメ!』
『そうですよ!兄様は許しませんよ!』
「ふお~?」
ねぇねたちはどうしたのかな~?にぃにたち、まさかケンカ?
『けんかじゃないよ~。コンちゃん(仮)とポメちゃん(仮)がね、しっぽでやりたいって言ってるんだけどね~?』
「ふお?」
それは、絶対かわいいけど
『だめよっ!このふさふさもふもふを汚すなんて!絶対かわいいけど絶対だめよっ』
『そうですよ!このもふもふが傷んだらどうするんです?』
『え~?綺麗にすればいいじゃんか~』
『『ダメよ(です)っ』』
『こ~ん⋯』
『きゃう~ん⋯』
う~ん、かわいいだろうけど、あのもふもふに塗るのは大変だと思うな~
「あちあと、みちゃい」
絶対かわいいよね?おっきい肉球とちっちゃい肉球見たい!蹄もかわいいよね!
ぞくうっ
『な、何かしら?』
『さ、さあ?』
『こん~』
『きゃん!』
『ん?これはのんちゃんだ?あ、ポメちゃんはきっと免疫があるんだね!』
『きゃん!』
『『なるほど』』
なんですか?見たいでしょ?
『のんちゃんのんちゃん!』
『みてみて!』
『あれあれ!』
「うにゅ?」
妖精さんたちどうしたの?
『『『あれ!』』』
「ふおお?」
『『『ほっほっぴょん♪』』』ぽんぽんぽん♪
「ほえ~はなうしゃしゃん、きよう~」
おしりでポンポン跳ねてる~。それに
『お花ですーっ』
『すごいですーっ』
『お花畑ですーっ』
「あい!」
小さいお花がたくさん!かわいい!
『かわいいけど、しっぽの花大丈夫かねぇ』
『まあ、それは後ででいいんじゃないかい?』
『そうねぇ楽しそうだしね』
〖ところで、この布どうするの?〗
〖わし、欲しいのぉ〗
〖ずるいですよ。私も欲しいです〗
どうなる?布の行方⋯
「きゃははっぺったん♪」
『『『きゃ~ですぅ』』』
『ぴよ~(楽しいね~♪)』
でも、この調子じゃただの赤い布になりそう⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。遅くなってすみません。
フォロー、感想、応援などもありがとうございます。
『転生初日に~』の双子ちびっこドラゴンのモモとスイが、『もふしら』の作者で羊毛フェルト作家のひつじのはね様に、旧Twitter、Xの企画で立体に!制作経過が、ひつじのはね様のXで見られます。良かったらご覧下さい!かわいいですよ!
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