第67話 「おなまえ、きまっちゃ!」

ゲシゲシ

〖〖痛っイタタッ〗〗

日本の神様が地味に痛い目にあってると


「う?」

『ぴよ~?(どうしたの~?)』

「う?ちゅくえ、がたがちゃ?」

『ぴよ~?(え~?)』


ピタ


『ぴよ?ぴよ~?(ん~?がたがたしてないよ~?)』

「ありぇ~?ほんちょら」

さっきガタガタしてたと思うんだけどな?

「おかちいにゃ?」

『ぴよ~?(気のせいじゃないかな~?)』

「う~?しょうかにゃ?」

おかしいな?たしかに揺れてたと思うんだけどな?


『なんだい?嬢ちゃん、なにか感じたのかい?』

「あい。ちょっちょ、がたがちゃ?」

『きのせいじゃないかねぇ?何も感じなかったよ』しれっ

『そうだな。感じなかったぞ』にこ

『ええ、何も無かったわよ』にっこり

〖そうだね~あはは〗ヒクヒク

『『『⋯そ、そうですね?』』』ふい~


「しょっか~?」

『『『そうそう

』』』

おかしいな~?

『『『⋯怪しい』』』

『ぴよ(うん。怪しい)』


しれっと何でもないと宣うママたちと、挙動不審なぱぁぱと白騎士さんたちを見て、何かを感じるお名前決定組。女の子は気づかない⋯


〖ま、まあ、名前を決めようかの。気に入ったのはあるかの?〗

「ん~?」

選ばせてくれるの?

「ひまちゃん、みちゃい、にゃる?」

『ぴよ?(ぼくみたい?)』

「あい。よびやしゅい、にゃる?」

『嬢ちゃん、あだ名ってことかい?』

「ん?あい」こく

そう。自分のこと、呼びやすいのがいいなぁ。


〖ふむ、呼びやすく省略?なら、さっちゃん、のんちゃん、みーちゃん、かずちゃんとかの?〗

ぱぁぱが省略しやすそうな名前を指差しながら教えてくれると

「のんちゃん!」

女の子が反応した!


〖ん?のんちゃんかの?〗

「あい!のんちゃん!」

なんか、かわいい気がする!

『嬢ちゃんは、のんちゃんがいいのかい?』

「あい!のんちゃんは、のんちゃんが、いい!」にぱっ

『おやまあ、もう決まりみたいだねぇ』なでなで

「えへへ♪」

ママがちょっぴり呆れたように頭をなでると、女の子⋯のんちゃんは、ちょっぴり自慢気に笑ってます。


『そうか。では、希か望のどちらかに決定かな』

『そうねぇ。さっきの説明だとこっちの『希』は、稀、つまり特別ってことよね。それなら『希』がいいんじゃない?この子は私たちの特別なんだから』

『そうだな。特別な『のぞみ』か、いいんじゃないか?』

『私に異論は無いよ。この子は特別だからねぇ』

〖うん。僕も賛成。のんちゃんもいいかな?〗

「あい!のんちゃんは、のんちゃん!」にこにこ


〖ほっほ。決まりじゃの。この子は『のぞみ』に決定じゃな!では、さっそくこの命名書に⋯〗

グランパがまたまたどっから出したのか、すごく真剣な顔で


〖命名 のぞみ』ババンッ〗


とっても綺麗な字で名前を書き上げた!

「ありがちょ!」

わ~い♪

『ぴよ~(のんちゃんだね~)』

『『『⋯いい名前』』』

『『『⋯』』』こくこくこく

『『『希ちゃんです!』』』

「のんちゃん!」

『『『のんちゃんです!』』』

「あい!」

のんちゃんのお名前!


〖ふふ。まだじゃよ。これをの、壁に飾るんじゃよ。あとは、両親の名を書いたり、手形や足形をとったりもするのぉ〗


〖手形足形?〗

〖じょ⋯希〗

「のんちゃん!」にこにこ

〖ほほ。のんちゃんのかわいい手や足にインクをつけての、ぺとっと押すんじゃよ〗

〖やりましょう!〗ふんすっ

手形足形決定!


『私ら名前無いねぇ』

『そうね。名前があるのは聖十郎だけよ』

『じゃあ、神様、私の名前だけ』

『『そんなの許さない(わ)よ』』どんっ!


「ぴゃっ!」

『ぴゅっ!(わあっ!)』

『『『びっくりするなのです!』』』

『『『⋯妖精さん、大丈夫?』』』

『『『⋯っ』』』ぱたぱた

ママとまぁまがテーブルをドンッ!って!びっくりだよ。テーブルの上にいた妖精さんたちがひっくり返っちゃったよ。


『あ、ごめんよ』

『ごめんなさい。でも、聖十郎だけなんてずるいわ』

『私らにも名前が必要だねぇ』

『そうよね。必要よね』

じーぃ


〖え、ええと、それじゃ、考えてみるから待つのじゃ〗だらだらだら


『『わかったわ(よ)』』


「ほえ~」

なんか、迫力だぁ。グランパ、がんばれ~!


☆。.:*・゜☆。.:*・゜


お読みいただきありがとうございます。遅くなりました。

お名前案いただきありがとうございます。

お名前、他社サイトにて案を頂いた『のぞみ』に決定しました。私も初めに候補に『のぞみ』を上げてたんですが、違う字でした。こちらの『希』ちゃんの方が素敵でしたので、使わせていただきました。色々な案をいただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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